シュタイナーから読み解く神秘学入門

シュタイナーから読み解く神秘学入門

2008年03月14日
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カテゴリ: 神秘体験空間
 もし地球進化の初めに、ルシファーの影響が入り込まなかったなら、人間存在全ての構成体は、お互いに全く異なって配置されていたはずで、この点について明らかにしたい。

 すなわち、ルシファーの影響が、人間の四つの構成体の間の結合に、不整合をもたらしたことによる特別、かつ重要な結果についても示すつもりである。

 最初に、肉体と肉体に挿入されているエーテル体の間に存在する関係について取り上げる。もし人間進化を司る神々によって、元々意図されていたように、エーテル体が肉体に完全に規則的な形式で注ぎ込まれていたなら、人間は、周囲全体に(そもそも、そのような経験がないため、言葉を見つけるのは困難であるが)、「支配する意志」の絶えざる流れと滴りといったようなものを経験していたはずである。

人間は至る処に、「様々な意志」を感知していただろう。何故なら、人間は、目や耳他の器官を、周囲の世界に意識的に向けるに従って、意志の働きの中に、(手で掴むように)一定の(力的)差異を検知していたはずだからである。

 これら全ての器官は、その多様性において、多くの新しい方法で、他ならぬ意志、つまり「流れる意志」を経験する可能性を、人間に提供していただろう。

 以上が、もしエーテル体が神々により意図されていたような方法で、肉体に適合していたなら生じていたはずのことである。

 しかしそうはならなかった。何が生じたかというと、エーテル体が完全に肉体の中に収まらず、肉体の一部をいわば自由にさせ、肉体全体に浸透しなかったということである。その結果、肉体は、ある点から言うと、本当は持つべきでない、肉体自身の過剰な活動をもつ羽目になった。

 なので、人間の肉体の中には、地球進化を司る神的、精神的存在たちの元々の意図に従っていれば、あり得なかったような、エーテル体に浸透されない場所がある。そして、肉体が、エーテル体に適正に浸透されない、これらの場所において、感覚器官が発達するに至った。

 感覚器官が現在の形態を獲得したのは、このような事情による。なので、我々人間は、卓越した生命活動が完全に排除された、純粋に物理的活動の非常に特筆すべき現象を、あらゆる感覚器官の中に見出すことになった。



 それは丁度、エーテル体の全般的な浸透から、いわば一部分が取り残されたようなものである。

 また、迷宮のような耳の中の、一種のキーボードが収まった不思議な内耳についても同じことが言える。

 エーテル体はいわば押し戻され、浸透されずに、純粋に物理的性格を持つ活動が、目や耳にはある。これが、感覚的イメージと呼ぶものの起源である。色彩の経験は、エーテル体が視覚器官に適正な方法で浸透せず、従って純粋に物理的プロセスが、そこで進行することに基づいている。

 どの感覚においても同様に、エーテル体に対する肉体の卓越が見られる。こうして、この事を、最初の結果として書き留める事ができる。

肉体とエーテル体の間には、肉体のエーテル体に対する優位(卓越)と言えるような関係がある。

 この優越(卓越)が存在しなければ、我々人間は、今日のように、感覚の世界全体が、周囲に広がっているのを見ることはなかっただろう。

 そうではなくて、周囲の世界に対する人間の関係は、それら全てが、流れ、波打つ「支配する意志」として知覚されるようなものであっただろう。

 もし、この肉体のエーテル体に対する優位(卓越)がなかったなら、人間は自らを受動的な感覚としてではなく、自分の手を延ばすように、能動的な感覚として、(周囲を)感じていただろう。

 ここで、高次の秘教的な観察で、実際に明らかになる、究めて興味深い事実、つまり、感覚世界全体は、以上のように、エーテル体が感覚器官に入り込むのを妨げている事、そして、そのような状態にある感覚器官が、人間の内に、純粋に物理的世界のための場所の提供を受けることに依存しているという事実について述べることができる。





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Last updated  2008年03月14日 23時05分01秒
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