シュタイナーから読み解く神秘学入門

シュタイナーから読み解く神秘学入門

2009年01月15日
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カテゴリ: 神秘体験空間
 これまで議論してきたことは、人間の生体組織の、人間外の自然へのいわば一種のアプローチ(接近)だった。そして、匂いを嗅ぐ(臭覚)、味わう(味覚)という、二つの感覚が働く場合に存在する相互作用において、人間の生体組織が、人間外の自然で生じる事と、密接な関係を持つことがわかった。

 このように人間と、人間外の自然との関係を探求する理由は、人智学にとって、治療と人間の生体の組織化プロセスが密接に関連するという事実が重要だからである。治療に際して、重要な事は、人間が、身体に、化学的、生理学的、物質的等であれ、供給するものが、いわば生体組織が健康状態であれば、有用で、病気状態では、無用になるなかに、いかなる要因があるのかを見通すことである。

 つまり、外界に生じているプロセスと、人間の生体組織のなかで生じているプロセスとを一緒に考えることができなくてはならない。

 さて、この両プロセスが最接近するのは、匂いを嗅ぐという臭覚の知覚と、味わうという味覚の知覚が問題になるときである。他の感覚全てにおいては、この両プロセスに比べて、互いに遠く隔たっている。例えば、視覚と消化においても、両プロセスは、かなり隔たっている。

 この場合、消化という意味で、狭義において、現在理解できるのは、いわば口内で食物を噛むプロセスと、腸腺による加工との間で生じているプロセスである。つまり本来、この狭義の領域だけを消化とみなしたい。

 一方、他の消化にみえるプロセスは、排泄(空にすること)の領域とみなすべきである。それが、栄養素を取り入れる為の、生体組織のなかでの消化であれ、排泄と呼べるプロセスへと向かう、外への消化であれ、つまり、腺による加工を過ぎた側にあるプロセスを排泄と呼びたい。

 さて、視覚に着目するなら、目の前にある外界の物体は、臭覚プロセスと味覚プロセスを、(物体の)表面側にある(視覚プロセス)のなかに、いわば(物体)自らのうちに閉じこめている。臭覚プロセスにおいては、人間に知覚できるように、人間外の自然から、多く取り出された(排出された)プロセスがある。

 この臭覚プロセスは、臭覚に関わらない場合、つまり、人間外の自然の物質内部に閉じこめられている場合には、視覚として目に見える。それらプロセスの形式等において、可視的プロセスを見ることで、外界の形成原理を、臭覚プロセスでは素材として開示される形成原理を、実際眼前に見ているわけである。

 匂いを嗅ぐとき(臭覚時)に開示される本質は、植物界、鉱物界まで追求すべきで、そうすれば、匂いを嗅ぐとき(臭覚時)に前面に出る原理が、外界の形成原理のなかに開示される事がわかる。

物体の形成原理;視覚プロセス(表面)-臭覚プロセス(内部)-味覚プロセス(内部)





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Last updated  2009年01月15日 20時55分28秒
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