シュタイナーから読み解く神秘学入門

シュタイナーから読み解く神秘学入門

2009年01月19日
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カテゴリ: 神秘体験空間
 前回の外界の物体の形成原理、つまり、視覚プロセス(表面)-臭覚プロセス(内部)-味覚プロセス(内部)の反対のプロセスは、他ならぬ消化プロセスである。消化プロセスは、いわば、味わうとき(味覚時)に開示される存在を自らのプロセスにする。消化プロセスは、味わうとき(味覚時)に開示される存在を、逆に生体組織のなかに隠す。

 (余談だが、量子力学の、量子化の過程に、ファインマンの経路積分という手法を使うことができる。量子化された場を考察するときに用いるものだが、この経路積分を使って、物体の形成原理を、プロセスから、計算できるかもしれない。

 かつて、私は、経路積分を使って、免疫系の細胞の挙動を計算しようと思ったことがある。実際、イエルネという人が、B細胞について、神経細胞のニューラルネットワークで、免疫ネットワークを構築したことがあり、同様に、T細胞についても、考察したものがあるが、ニューラル強化、つまりフィードバック関数が問題となり、どのような関数を選択するかがミソとなる。

 その点、経路積分では、指数関数的増減の最小作用の原理を駆使して、問題を簡略化できるかもしれない。いづれにしろ、カオス領域と、秩序と、カオスの縁の3つの領域に、解析値を分類できることはわかっている。)

 人間の外の自然を、これまで、まるで無意識な中に存在するように、記述せざるを得なかった事を指摘するのは、究めて重要である。というのも、宇宙全体から構成される、(無意識な)この自然関連は、人間のなかにも存在するからである。

 人間は、土星、木星等の天体の力のなかに組み込まれている。しかし、この帰属関係は、人間の生体組織の究めて深部に隠され、今日の思考方式に対して、あまり不興を買わないように、言うなら、

「天文学は、人間においては、最も無意識な存在となる、なぜなら天体の作用は、人間においては、多くの場合、生体組織の背後にあるプロセスとなるからである」 、と。



 さて、人間は、生体組織を、ある種の形、いわば再び内部で開く諸器官として、持っている。そして、この人間の生体組織、ある方法で再び開く諸器官は、生体組織を、地球の近傍で展開する天体により関連づけられる。

 さて、今度は生体組織を、(最も広義で考えられた)気象学上の存在に関連づける。

 (これまでは、生体外の自然界のプロセスを、生体内のプロセスに変換してきた。例えば、物体の形成原理=視覚プロセス(表面)-臭覚プロセス(内部)-味覚プロセス(内部)である。)

 治療プロセスにおいて、単に薬物だけに目を向けるのではなく、治療プロセス(経過)を追求し、人間と、最も広義の気象学上のプロセスとの間に成立する関係にも目を向ける必要がある。

 味覚プロセスに、治療プロセスを加味する事から、人間の生体組織において、既に天体に深く組み込まれているプロセスと、気象に深く組み込まれているプロセスとを区分できる。とはいえ、更に正確な観察方法が必要となる。

 このような区分が必要というのは、最初のうちは、多少、衝撃的かもしれないが、この区分こそが治療の最良の基礎である事が、次第にわかるだろう。気象上に開示されている(人体の内側では、更に深部に配置されるプロセスが、気象より、天体に傾くのと同様)諸器官に着目し、人間の生体組織のなかで、このような最たる器官とみなされるものは、特に肝臓で、更には小嚢状の、つまり膀胱に代表される(しかも病理学上の関連でも膀胱は究めて重要である)全ての器官である。

 最初は奇異にみえるが、病理学上の観察では、膀胱は最も重要な器官である。更に肺に着目する必要がある。肺は、呼吸を中継する事で、外界に向かって開いている。更にある意味、生体組織全体を、外界の気象状態に向かって開く諸器官の一つに数えるべき器官は(今までの観察で述べた事実を正しく受け取れば、すぐに理解できる)、心臓である。

 しかも、これらの器官は、事実全く特定の気象学上の衝動(気象力ともいうべき)に組み込まれている。この気象のなかに意味されている事実を研究できるのは、人間と周囲の世界との関係全体、特に、人間の活動と周囲の世界との関係のなかに参入していくときだけである。

 ここで、特に一寸指摘すべき事は、心臓の障害として出現する全ての原因を、人間の妨害された本来の(意志)活動(行動)に帰する試みを、徹底的に行うことである。

 例えば、畑を耕す農夫の作業、この畑を耕すという活動に、類似した作業に従事する人と、例えば、職業上、頻繁に自動車や鉄道に乗る必要がある人の場合とでは、心臓の働きが、いかに異なって形成されるかということに関して、一度調査すると良い。



 (受動的運動に身を委ねると、エーテル体が、心臓のなかで滞留し、他に出て行かずに、欠乏し、エーテルのないところで、いわば血栓ができやすくなるという。)

 さて、このように人間の世界で生じる全事象は、人間が自らを暖める方法と関連している。この事実から、心臓の働きと、人間が関係する現世界の熱の衝動(力)との親和性に気づくだろう。

 この事実から、人間が、自身の活動によって、充分に熱を発生させ、この自身の活動による充分な熱の発生の、ある一定の割合が、同時に人間の心臓の健康の尺度となることがわかるだろう。

 従って、心臓疾患に関して常に注目すべき事は、正に、自分自身で運動を体験し、引き起こす事なのである。いつか、例えば15年位たったら、このような事柄に関しても、現在(1920年)より、もっと冷静に考えられるようになり、人々は次のように言うだろう、

「それにしても不思議だ、オイリュトミー(シュタイナーの考案した体操)で心臓の働きが良くなるなんて」

正に、オイリュトミーは、本質的に、魂に貫かれた自身の運動を規則的に調整するからである。従って、次のように言える、

「心臓の機能の不規則性といった問題においては、他ならぬオイリュトミーのような体操から、健康になる運動が得られ、このような観点から言及しなければならない」 、と。





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Last updated  2009年01月19日 19時35分20秒
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