シュタイナーから読み解く神秘学入門

シュタイナーから読み解く神秘学入門

2009年01月22日
XML
カテゴリ: 神秘体験空間
 珪化の正反対(真逆)のものは、人間の外の自然においては炭酸形成と呼ばれるプロセス全般のなかに含まれている。炭酸形成プロセスはいわば、珪酸形成の対極に位置する。

 従って、治療に際して、炭酸形成プロセスを追求するには、今度は、生体組織において、今特徴を述べたプロセスの反対のプロセスの存在、つまり広義に消化と関わり、その出発点としての起源が、消化系統のなかにあるプロセスが、不可欠となる。

 だから、炭酸結合、特に、それを自然自身が形成するような方法で用いるなら、つまり植物により、その形成プロセス(過程)を獲得するなら、心臓より下部組織での病気の場合に、究めて有効に作用する。

心臓より下部の炎症疾患;外界の炭酸結合プロセスの希釈化が治癒となる

 さて、ここでも、ある関連に注意することが非常に重要となる。まず、臭覚と味覚において、物質が提示するプロセスに従って、物質を追求し(臭覚は、可視世界に人間を導き、味覚は生体組織内の秘密へと導くが)、そして、消化をも考慮するなら、次のように言える。

「消化プロセスの開始時では、諸物質は溶け合い、混ざり合っている。しかし、器官プロセスが進むにつれ、人間は、混合物の再分離に関わるようになり、物質というよりむしろプロセスの再分割がなされる」 、と。

 そして、この栄養摂取での消化混合物の分割、再分離こそが、生体組織の非常に大きな課題の1つである。生体組織が、第一に取り掛かるのは、消化混合物の、主要分離であり、つまり、一方では腸を通じて排泄に向かい、他方では、尿を通じて排泄に向かう。

 この事から既に、ある器官組織にアプローチしているのだが、この器官組織に対しては、治療の際、医師の直観力(預言力)が非常に問題になる。いまアプローチしているのは、人間の生体組織において非常に素晴らしい作用を行っている腎臓組織で、これは、そのプロセスにおいても、全く奇妙な分岐を成している。



 同様に、尿のプロセス(経過)は、心臓の周囲で、つまり心臓組織で生じるプロセス(経過)と関連している。根本的に、腸を通じての排泄は、人間が珪化プロセスを模造することに、尿形成で生じるプロセスは、炭酸プロセスを模造することに関わっている。

腸を通じての排泄;頭部プロセス=珪化プロセスの模造
尿プロセス;心臓プロセス=炭酸プロセスの模造

 更に、これらの関係は、健康な人間に生じている事と、病気の人間に生じている事を結びつける。この事実によって、むしろプロセス上の関係を指摘したが、これらの関係は一面的に観察されてはならない。

 このような関係全てに精通してはじめて、以前究めて納得のいく手法で、シャイデッガー博士により、類似性の法則として言及された事実を正しく評価できるようになる。

 この類似性の法則は究めて重要な事実を含んでいる。しかし、不可欠なのは、たった今、確認したような関係を考察することで、得られた全要素に基づいて、この類似性の法則を打ち立てることである。なぜなら、たった今議論した、あらゆる事実の背後にあるのは、実際、人間と鉱物との関係だからである。

 一方で、いわば珪質に関して、人間を形成する存在として語り、他方で、人間を再び解体する炭酸について語るなら、生のプロセスとは、この絶え間なく形成し、解体する傾向のなかにある。

 一方で、人間を形成する存在の、珪質プロセスを見るなら、忘れてはならないことがある。

 以前の話で、既に、その理由は部分的に暗示したが、人間生体組織での、この珪質に似た部位には、鉱物全般との親和性があること、つまり鉛、錫、鉄に継続される鉱物との親和性がある。要約すると、次のように言える。

「心臓より上部にある部位に着目するなら、人間においては、一方では、珪酸から作用し、他方では鉛、錫、鉄から作用するものに目を向ける必要がある」

 鉄は、肺の形成プロセスにより強く関わり、錫は、頭部全般の形成原理に、そして鉛は、骨に局所化される形成原理と非常に強く関わっている。なぜなら、骨の構造と骨の成長は、実際本質的に、上部人間から発するプロセスで、下部人間からではないからである。

鉄;肺形成プロセス、錫;頭部全般の形成原理、鉛;骨に局所化される形成原理

 さて重要なのは、このような事柄が、どのように相互作用しているのか、つまり例えば珪酸塩を、どのように使うのか、常に金属が、これら三つの代表的金属と類似するかどうかを調べる必要があるが、このような事をいわば慎重に吟味する術を学ぶことである。

 更に、明白に理解すべき事は、下部人間は、銅、水銀、銀と親和性があり、全炭酸プロセスにおいて、これらの金属に親和性のある金属、或いはこれらの金属を、どの程度用いるのか、炭酸形成プロセスと何らかの方法で、いかに結びつけるのか、ということを考慮しなくてはならない。

下部人間の全炭酸プロセス;銅、水銀、銀

 この事実から、地上での地球外(天)に起因する金属と、普通は岩石状の、つまり炭酸形成原理の影響下に形成されたものと、珪酸形成原理の影響下に形成されたものとが、統合される。

 このような事実から、疾患に至ったときに、人間の生体組織を治癒できるように、生体組織に供給すべき外界のプロセスを、徐々に具体化していく可能性に近づいていくことができる。

 その際、常に注意すべき事は、あまり下位の感覚に作用しない存在、つまり臭覚や味覚に、あまり作用しない存在、すなわち、(視覚で捉えられるように)本質が外に向かって、あまり一目瞭然でない存在、非常に希釈した状態でも作用し、希釈状態に対しても、本質が臭覚や味覚において、一目瞭然な存在の場合は、それほど希釈しないで用いることができる、ということである。

 臭覚や味覚の強い物質は、治療すべき部位がはっきりわかっている場合には、基本的に、臭覚や味覚自体に訴えるものとして、究めて良い薬である。特に、その治癒作用が通常の食餌療法によって相殺されない場合には、有効である。

 とはいえ、このような事柄に更に立ち入っていくには、少なくとも、次のような事を考慮する必要がある。つまり、人間の感覚はどれも、これまで述べてきたように細分化され、

「治癒への反応を見つける為の最良の試薬、最良の薬というのは、根本的に言って、人間そのものである、」 ということである。

 (つまり、人間は本来、治療薬を本能的に探す感覚をもっているが、まだ眠っている状態であるということである。病気に罹るのは、人間のなかのあるプロセスが過度、もしくは過少に生じたということを意味するので、そのプロセス自体を、元に戻すには、やはり、その人間自身の感覚が拠り所となるという意味であろう。病気に罹ると苦痛や痛みを感じるのは、その反応の証拠といえる。)





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2009年01月22日 21時10分07秒
コメント(0) | コメントを書く
[神秘体験空間] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: