シュタイナーから読み解く神秘学入門

シュタイナーから読み解く神秘学入門

2010年02月10日
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カテゴリ: 神秘体験空間
 さて、宇宙言語を霊的に読み解くことで、意志(牛)、感情(獅子)、思考(鷲)が、外の大宇宙のなかに、いかに探求され得るか、その照応であるミクロコスモス(人間)のなかに、いかに探求され得るか、がわかる。

 しかし、人間のなかには、更にまだ色々な別の力があり、外の自然にも、様々な別の存在がある。ここで、次のような事実に注目する。

 それは、蝶、蛾となっていく生き物が成し遂げる、1つの変容(メタモルフォーゼ)である。

 蝶(や蛾)は卵を産む。卵から幼虫が出てくる。幼虫が卵から這い出てくる。卵は、誕生後のその生物の原基全てを、円く閉ざした殻(枠)のなかに含み持つ。

 さて幼虫が卵から出る。幼虫は光に浸透された大気(空気)に触れる。この空気(大気)は幼虫が旅立っていく環境である。ここで、この幼虫が、太陽光に浸透された空気のなかで、実際どのように生きているかを考察する。

 夜ベッドに横たわってランプを灯すと、蛾がランプに向かって飛んできて、光(火)を目指し、飛んで光(火)のなかで死ぬような現象を探求してみる。光は蛾に作用し、蛾は死を求める欲望に屈してしまう。このような事実から、生物に対する光の作用がわかる。

 生物は、光のなかに死(変容)を求め、それに屈する。

 (飛んで火にいる夏の虫という悪い意味の諺もあるが、本来は、火の有り難さを表現するものに思われる。つまり、火「光」が生命の灯であることを意味する。夏の虫にとっては、火「光」が、死に場、つまり死を美しくさせる場である。光に向かって、生命は跳躍する。) 



 蛾はベッドの傍らで炎のなかに身を投げ、命を失うが、蛾が死んでも炎を欲するのと同じくらい強く、幼虫もそれを望んでいる。蛾は炎のなかに身を投げ、物質的な火のなかで死を迎える。幼虫も同じように炎を、太陽からやってくる炎を求めるが、幼虫は太陽に身を投げることはできない。

 光と熱への移行は、幼虫においては霊的な存在にとどまっている。太陽の作用全体が霊的(宇宙)言語として幼虫に移行する。幼虫は、太陽光線を追い求め、日中、太陽光線と行動を共にする。

 蛾が光に突進し、蛾として有する全物質を光に捧げるように、幼虫も、幼虫として有する全物質をゆっくりと光のなかに織り込んでいき、夜には中断し、また昼に織り、自分の周囲に完全な繭を紡ぎ織り上げる。

 従って、繭の内部の糸の内部には、流れ込む太陽光のなかで、幼虫が紡ぎ続け、幼虫自身の実質から織り上げた霊的(宇宙)言語がある。次に、蛹となった幼虫は、物質に変化させた太陽光(霊的言語)を、自身の実質から周囲に織り上げる。

 蛾は、物質的な火(太陽光)のなかで急速に燃え尽きるが、幼虫は自らを捧げながら太陽光のなかに突き進み、追い求める太陽光の、そのときどきの方向に向かって自らの周りに太陽光(霊的、宇宙言語)の糸を織りなす。

 蚕蛾の繭をとってみると、繭は、太陽光(宇宙言語)から織りなされ、幼虫自身の実質を通して、太陽光から紡ぎ出され、絹として物質化されている、ということがわかる。

 繭により、空間が内的に閉ざされている。この繭の内部では、外(物質)的な太陽光はいわば克服されている。同じように、太陽光から、クロムレック(環状列石)のなかに、入り込んでくる存在(この現象についてはドルイドの秘儀に関する説明の際に述べた)は、内(精神)的な太陽光である。

 (精神的な太陽光を古代の日本では霊光といったようだ。だから、環状列石の遺跡があるところでは、太陽光である宇宙言語の解析が行われていた。アトランティス時代では、その場所は、神託所とされ、7つの天体にちなんで、土星、太陽、月、火星、水星、木星、金星と呼ばれていたという。)

 幼虫が蛹になるまでの太陽光は、物質力を行使し、幼虫が繭を紡ぎ出すよう導いてきたが、蛹後は、内(精神)力を行使して、(繭から)這い出し、成虫となる蝶や蛾を創出する。

 このような変態を通して新たなる循環が始まる。この昆虫の変態は、いわば卵から孵化し、成長し、成鳥になる鳥の成長プロセスが、4つの形態(卵→幼虫→蛹(繭)→成虫)に主に分割されて現われた宇宙言語である。





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Last updated  2010年02月12日 16時59分52秒
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