シュタイナーから読み解く神秘学入門

シュタイナーから読み解く神秘学入門

2010年02月12日
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カテゴリ: 神秘体験空間
 蝶や蛾という昆虫の成長プロセス全体を、産卵する鳥の成長プロセスと比較してみる。

 鳥の内部では、更に(太陽光が)変容させるプロセスによって、石灰質の殻が卵の周囲に形成される。蝶・蛾では、卵、幼虫、繭として分割された全体のプロセスを、鳥の場合、一連の連続した変容とするために、鳥の内部では、石灰質が用いられる。

 (つまり、昆虫では、4つの物質的形態の卵-幼虫-蛹-成虫を通過して成虫になるが、鳥では、その形態を4つに分けるのではなく、一連の連続した成長を遂げるために、はじめに硬い石灰質を卵の殻として用いる。余談だが、昆虫の4つの変態は、地球の四季にも似ている。)

 例えば、このように鳥の卵のように、直接、硬い殻を円く形成するような作用に、太陽光の内部(霊光)の全プロセスが集約されている。

 昆虫のような別々に分けられたプロセスが、鳥の卵に集約されることにより、鳥の場合、発生プロセス全体が全く異なったものになる。

 鳥の成長では、成鳥になる前の巣立ちの段階、つまり第3の段階までの実現が、蝶や蛾の場合、分割されて現われる。つまり、蝶や蛾においては、卵形成、幼虫形成、蛹形成-繭形成へと分割される。このように外的に霊視できる。第3段階から蝶や蛾(の成虫)が這い出してくる。

 鳥の発生プロセス(硬い殻の卵形成)=蝶・蛾の発生プロセス(卵形成、幼虫形成、蛹形成-繭形成)

 いま、この鳥の成長プロセス全体をアストラル的に探求すると、何が見えるか?

 このとき、鳥は、その全体の成長プロセス形成のなかに人間の頭部を示す。つまり、人間の思考形成器官を、鳥は示す。

宇宙言語(アストラル);鳥の発生プロセス(卵形成)=人間の頭部(思考形成器官)

 では、鳥と同じように空中に棲息するが、その発生形態が、更に複雑な蝶(および蛾)は何を示すのか?

 蝶(及び蛾)が示すのは、いわば人間では、頭部の機能の継続プロセスである。頭部の思考力をいわば人間全体へと広げるプロセスである、という事実に辿り着く。そこでは、自然のなかの鳥の成長とは別の現象が、人間に起こる。

 人間の頭部のなかに、エーテル体とアストラル体をつけ加えれば、ただし変容した状態だが、(鳥の)卵形成のなかにある宇宙言語に非常によく類似する。

 もし、この蝶や蛾のプロセスを失い、人間が単に頭部の機能だけしかもたなかったなら、瞬間的思考しか形成できない。思考が、人間のなかを下降し、人間全体として活動できず、記憶として再び浮上することもなくなる(いわゆる記憶喪失の状態)。

 外界に沿って形成する自分の瞬間的な思考を見て、鷲を見上げると、賢い人間は次のように悟り、呟く、

「鷲の翼のなかに、外界に物質化した人間の思考を見る。私という人間のなかで、鷲の翼は思考となる。しかし、それは瞬間的な思考である」 、と。

 人間のなかに記憶として携えている思考に着目するなら、そこでは複雑なプロセスが起こっている。勿論、物質(肉)体下では、霊的な形だが、一種の卵形成が起こっている。勿論、これはエーテル的な言語では全く別の形で、外(物質)的には幼虫の形成に似ているが、アストラル体では内的に蛹形成や繭形成に似ている。

人間の瞬間的思考=鷲の翼、
 人間の記憶形成=物質体下の霊的な卵形成
 →エーテル的な幼虫形成→アストラル的な蛹形成や繭形成


 知覚の際に、思考を解き放ち、その記憶を(身体の)下方へと送り込むプロセスは、丁度、蝶(及び蛾)が卵を産むときと同じような状態である。

 この変化は、いわば、幼虫に生じるプロセスに類似する。つまりエーテル体の生命(幼虫)が、霊光に自らを捧げ、内的には、アストラル的な繭の織物で、思考を織りなし、その繭の織物に記憶が現出する。



瞬間的思考=鳥の翼
 継続的な記憶的思考=蝶(及び蛾)の翅


 このように外界を見渡すと、途方もなく自然という存在が、人間に親和性を持つ事実が感じられるだろう。このように宇宙言語を考えると、人間の瞬間的思考の世界を、飛翔する鳥のなかに見ることができる。

 このように宇宙言語を認識し、記憶にとどめると、人間のなかに生きている記憶像の世界を、太陽光のなかで、仄かに光りながら舞い飛ぶ蝶のなかに見ることができる。





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Last updated  2010年02月16日 17時05分19秒
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