シュタイナーから読み解く神秘学入門

シュタイナーから読み解く神秘学入門

2010年06月09日
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カテゴリ: 神秘体験空間
 次に、植物界を見てみる。霊眼を用いて、地球を覆う植物を観察し始めると、植物界というのは、実際、人間を様々に魅了するものを持っている。草原、もしくは森のなかに出かけ、ある植物を根ごと掘り起こす。このとき、掘り起こした植物を、霊眼で眺めると、実際、素晴らしく魅惑的な構成をもつことに気づかされる。

 根は本質的に、地のなかで膨らむ、性質をもつことが判明する。植物の根は、人間の眼前に、その粗野な姿を次第に見せるほど、実際、何か恐ろしく地のものである。なぜなら、植物の根、特に、カブの根は、実際、いつも肥えた銀行家を髣髴とさせるからである。

 そう、カブの根は、大きく太って、自分に満足している。根は地中の塩を自らのなかに摂取し、地を自分のなかに取り込んだ、という感情から、心地よく感じている。地のなかで、本質的に、このカブの根ほど満足しているものはなく、カブは根の代表である。

 根とは対照的に、花を見てみる。霊眼を用いて花と向き合うとき、本質的に、花は、柔和な希望を宿しているときの人間の魂のように感じる。汚れない春の花をみると、根本的に、春の花は希望の息吹で、憧れの化身である。

 事実、人間が繊細な魂の感覚を充分にもてば、周囲の花々の世界には何か驚くべきものが溢れ出していることに気づく。

 例えば、春にスミレ、もしくは、水仙や鈴蘭、または黄色い花を咲かせる小植物を見て、心を奪われると、これら春に花咲く植物たちが、皆、次のように語りかけようとしているかのようにみえる。

「ああ、人間よ! あなたたちは、本当は、そんなにも純粋に汚れなく、希望を、精神的(霊的)な存在に向けることができる!」

 精神的(霊的)な希望の本性、もしくは敬虔さに身を沈めた希望とでもいうべきものが、春の花々のどれからも芽吹き萌え出てくる。

 次いで、春よりも遅咲きの花々に目を転じる(早速、極端なイヌサフランを取り上げる)。例えば、魂の感覚により、軽い恥じらいの感情を持つことなく、イヌサフランを眺めることはできない。人間の希望が極めて様々な不純さに浸透され得ることを、イヌサフランは警告している。



「あなたの希望の世界を御覧なさい。おお人間よ! あなたはなんと容易く罪人になることができるのか?」

 さて、植物界は、上記のように、本質的に人間の良心を映す、いわゆる外なる自然の鏡である。人間内の一点から発してくるような良心の声が、様々な植物の花の形へと分かれ、花として与えられている、と考えることほど詩的なものは考えられない。

 様々な花が、四季を通じて、上記のように人間の魂に様々な形で語りかける。人間が植物界を正しく眺める術を知れば、植物界は、拡張した良心の鏡であることがわかる。

 このような事実に注目するなら、植物の花を眺め、いかに花が、本質的に、万有宇宙の光の彼方(広がり)への憧れであるか、

 地球の希望を万有宇宙の光の彼方に向けて流出させるために、花が、いかに形態として上方へと成長していくか、

 そしてまた、逆に、下方へといかに太った根が、植物を地に繋ぎ止め、いかに根が植物から絶え間なく天への憧れを拭い去り、大地の安楽さに形成し直そうとするか、等を照合することが、人間にとって、とりわけ重要になることがわかる。





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Last updated  2010年06月16日 11時53分45秒
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