シュタイナーから読み解く神秘学入門

シュタイナーから読み解く神秘学入門

2010年06月10日
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カテゴリ: 神秘体験空間
 地球紀の進化において、植物の根の中にある性質は、月が、まだ地球と共にあった時代(月紀)に、与えられた素質であるという事実に至るとき、その理由を理解する必要がある。

 月がまだ地球と一体になっていた時代(月紀)には、地球の内部の月に固定された力が、非常に強く作用していたために、植物はほとんど根だけだった。

 月がまだ地球と共にあって、地球が、現在とは全く異なる性質をもっていたとき、根は、非常に力強く下に向かって伸びていた。

 このような事実から、次のような結論に至る。

「下へ向かって植物の根が力強く伸びていた。一方、上に向かっては、植物は万有宇宙を仰ぎ見るだけであった。」

 細かい繊毛のように、植物は、万有宇宙への衝動を送り出していた。従って、次のような結論に至る。

「月がまだ地球と共にある間、月は地球のなかに含まれていた。月の様々な力は、植物を地上に繋ぎとめていた。」

 当時、植物のなかに移行されたものが、その後も、植物の中の原基となって留まり続けた。

 ところが、月が地球を離れた時期以来、それまでは、僅かに小さな衝動が、遥か宇宙を伺い見る程度だったが、月が離れるに従い、万有宇宙の光の彼方への「憧れ」が開いていき、花が誕生した。



 とはいえ、この場合にも注目すべき事実は、地上のもの全ては、霊に起源を持つということである。

 (古)土星の時代(『神秘学概論』での記述を参照)、地球は完全な霊で、ただ熱エーテル的要素のなかで生きる、全くの霊的存在であった。地上は霊的存在から形成されてきた。

 さて、植物を見るなら、植物は、その形態のなかに、活動的な進化の記憶を携えている。植物は根のなかに、地球や、物質的-実質になる原基を担っている。

 植物の根を見ると、 「霊的な存在から、地上的-物質的な存在が発生したことで、植物は生成できた」 と語っているようにみえる。しかし、地球が月の重荷から解放される瞬間、植物は、再度、光の彼方に戻ろうと努める。

 さて、人間が、植物を食物として摂取するとき、外界の自然において、植物が既に始めた進化を、正しく継続する機会や、宇宙の光の彼方のみならず、宇宙の霊の彼方にも戻ろうと努める機会が、人間を通して、人体のなかの、植物に与えられる。

 従って、人間は、以前述べたように、植物を、空気や気体にまで駆り立てなければならなく、植物が、光-霊の彼方への「憧れ」に沿えるようにしなければならない。

 (人間の中には、神から与えられた精神「良心」があるので、植物を摂取することで、植物が思い描いていた天や神への「憧れ」を、人体内で、叶えることができるような神殿にならないといけない。

 鉱物を火にし、植物を空気にし、天から霊を招き入れるような身体をつくることが人間の役目なのである。従って、人間の身体は、神輿であり、神殿であり、そしてキリスト教でいえば、聖杯にあたる。)

 草原に出かけると、草花、植物の花々が、光を求めている事実を見つける。人間は植物を食べる。人間は、体内に、外の環境とは全く異なる世界をもっている。外界で植物が、花々のなかに顕現させている「憧れ」を、人間は自らのなかで成就できる。

 (人間は、生前行った善に応じて、死後、自らの良心により、裁かれる。良心は生まれる前に神から与えられるので、いわば、神「良心」と人生を旅している。鉱物や植物を摂取し、人体を健康体である神殿として、人体内で火や空気の形にして、神霊を招き入れるのは、この講義から供養ともいえる。食事は、儀式ともいえる。)



 人間は、植物が地上よりも軽い気体の領域のなかで、精神的(霊的)な存在に向かっていけるように、植物を、気体の領域(風、空気の精霊)へと高めなければならない。

 (食事前に、お祈りや感謝をするのは、この講義から理に適ったものであることがわかる。食事は、人体を神殿とした神事だからである。

 シュタイナーによれば、キリストの最後の晩餐は、皆で同じものを食べるという神事的な儀式を意味し、裏切り者のユダも、同胞であることを、宇宙の歴史において、悪も善と共にあることを意味したものであり、キリストの最後の晩餐は、悪が善から分かれた宇宙の歴史を示しているという。

 悪は、善が更なる善となるために必要であるという。つまり善も善に進化し続け、とどまらないという。どことなく、老子の説く意味と似ている。)





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Last updated  2010年06月16日 16時52分33秒
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