シュタイナーから読み解く神秘学入門

シュタイナーから読み解く神秘学入門

2010年10月12日
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カテゴリ: 神秘体験空間
 夢を覚醒意識でみる状態の正反対が、夢遊病や霊媒の状態である。覚醒意識をもって、夢を見ている秘儀参入者は、完全に自我とアストラル体の中に生きる。夢遊病者や霊媒者は、アストラル体の中では意識的な知覚をもたないが、秘儀参入者は、肉体とエーテル体の外にいるときにも、完全に自我とアストラル体の中に生きる。

 秘儀参入者は、自身の存在の中に突き落とされ、その中に浸されるが、そのとき、自身の存在は、現世とは別の世界と関係づけられる。このように、秘儀参入により夢を見ている霊能者は、いわば自身の存在の中に、従って宇宙の中に、そして、ある程度、自身の肉体組織の中にも参入している。

 その正反対が霊媒師と夢遊病者である。人間が、霊媒や夢遊病の状態になるのは、自我とアストラル体が肉体とエーテル体の外にあるときだけだが、この場合、既に指摘したように、自我とアストラル体は未知の存在に乗っ取られている(盗り憑かれている)。 

 従って、霊媒師や夢遊病者は、物質的身体(肉体)をもってはいるが、自我とアストラル体は、肉体とエーテル体の外にあり、別の存在に取り込まれ、抑圧されているのが実態である。

 そのため、霊媒師は、正しい方法で肉体とエーテル体に影響を及ぼすことができないが、秘儀参入者は、例えば夢をみない睡眠状態にあるときでさえ、肉体とエーテル体に影響を行使している。

 (簡単にいえば、自分を自分と認識できない者は、ニセモノで、自分を認識しながら、あの世を語れるのが秘儀参入者である。俗世間で、霊能者といわれるのは、大体、自分を自分でなく、憑依させて語らせている霊媒なので、悪霊に盗り憑かれているだけといえる。

 従って、当たる占いほど、性質の悪い悪霊に盗り憑かれているわけで、それを金銭に代え、生計を立てているのなら、悪霊に魂を食われていることになる。生きながら、地獄にいるのと同じである。)

 人間の霊魂は、覚醒時には、内側から肉体とエーテル体に浸透し、睡眠中には、肉体とエーテル体への侵略を外側から防いでいるのである。 

 上記の事実は、もはや夢遊病者には当てはまらない。霊媒師や夢遊病者は、肉体やエーテル体をコントロールできず、いわば遺棄された領地のようになっている。



 現代において、通常の霊魂として、あるべき姿をしている人の場合、肉体とエーテル体に影響を及ぼすのは、植物や鉱物の力(作用)だけである。もし、鉱物の力(作用)、すなわち地球の鉱物力(作用)が、肉体に影響を与えなかったなら、鉱物力(作用)に依存する現代人が歩行し、運動することは不可能だっただろう。

 鉱物世界の力(作用)に与ることは許され、つまり、その状態が正常なのだが、鉱物世界の力(作用)が、エーテル体の中に入り込むべきではない。

 同じことが植物にも当てはまる。あまり強すぎなければ、植物の力(作用)が、エーテル体に働きかけることはある程度許容される。しかし、動物の感覚を刺激する力(作用)や、他の人間の力(作用)が、人間の身体、特にエーテル体に影響を及ぼすことはもはや許されない。

 (いわゆる他力本願は悪といえる。レイキと称する治療などは、百害あって一利なし。物質や植物の力を使っての治療でなければ、一切は、悪霊のする業で、霊魂が食べられてしまう。

 そのような意味で、宗教教団はすぐに解体すべきである。非常に危険である。実際、キリストがやったことは、その時代にあった全ての宗教教団の破壊だった。

 そもそも、霊魂は、自らの能力を開発するために、この世にくるものと考えられるので、他の力を利用するのは、自分の能力がその分、未開発になるので、本来の目的を失うことになる。要するにズルはよくないということ。)

 動物や地上的な人間の力が、霊媒師、もしくは夢遊病者の肉体やエーテル体に働きかけるのは、上記の規律が放棄されるときである。

 肉体やエーテル体が周囲の影響を受けるようになる。夢から思考が、環境中に移行するのと同じように、霊媒や夢遊病の場合には、人間から、意志が引き離され、環境と融合する。

 霊媒者や夢遊病者に指示し、立たせ、歩かせることができる。例えば、ジャガイモを差し出し、おいしい梨であるとか、その他のものであると示唆もできる。

 (催眠術は非常に危険な、黒魔術ともいえる。)

 霊媒者や夢遊病者に命令するとき、人間として、霊媒者や夢遊病者の肉体と直接的な関係を持つのと同時に、霊媒者や夢遊病者のエーテル体とも直接的な関係を持つことになる。



(ここで思い浮かぶのは、十戒である。例えば、以下の意味に置き換えられる。

 1.主が唯一の神であること→自我が主体であること。 
 2.偶像を作ってはならないこと(偶像崇拝の禁止)→ 自我以外の主体をつくらない。
 3.神の名を徒らに取り上げてはならないこと→宗教儀式を徒らにやらない。
 4.安息日を守ること→正しい睡眠を行うこと。

 6.殺人をしてはいけないこと→自我を喪失しないこと。
 7.姦淫をしてはいけないこと→霊媒にならないこと。
 8.盗んではいけないこと→霊媒をしないこと。
 9.偽証してはいけないこと→占い等をしないこと。
 10.隣人の家をむさぼってはいけないこと→植物力や鉱物力以外の力を行使しないこと。

というように、自我を大切にすべきことを説いているようにかわる。学問は、自我の意識強化の訓練によい。)





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Last updated  2010年10月19日 13時31分11秒
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