シュタイナーから読み解く神秘学入門

シュタイナーから読み解く神秘学入門

2010年11月09日
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カテゴリ: 神秘体験空間
 精神(霊)的な探求から発見された事実を、意識的に感じるとき、すなわち、器官に関する知識を通じて、宇宙人間が還ってくる事実や、秘教的探求や霊的洞察力で明かされる全てを、秘儀参入の意識をもって受容し、意識的生活の中枢部になるなら、この宇宙人間の帰還を、キリストの理解へとある程度導くことが可能である、ということが意識され、感情を通して、神的存在が地上の中に現れる。そして、そこに芸術の本分がある。 

 芸術は、上述したような方法(道)に沿って、精神世界から受容される存在を、感情を通して、半ば意識的に体現したものである。従って、いつの時代も、精神(霊)的な存在に、物質的形態を纏わせてきたのは、カルマにより運命づけられた人々だった。

 自然主義的芸術は、上述の精神(霊)的アプローチを捨て去った。芸術史における最盛期では、精神が感覚的な形態の中に示されるか、もしくは、むしろ物質が、精神(霊)の領域に引き上げられた。ラファエロが高く評価されるのは、他の画家たちよりも遥かに高度に、精神(霊)的存在に感覚的なイメージという衣服を着せることができたからである。

ラファエロ
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A9%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%A8%E3%83%AD%E3%83%BB%E3%82%B5%E3%83%B3%E3%83%86%E3%82%A3

 さて、芸術史の中には、造形的、写実的な芸術への傾向を有する一般的な運動が存在していた。今日(1924年)、人智学徒は、再度、芸術に新しい生命を吹き込む必要がある。それは、何年も昔に、当初の直接的な、精神(霊)的衝動が失われてしまった、という理由による。

 何世紀にもわたって「音楽」への衝動が増大し、広がってきている。従って、造形芸術は多少とも、音楽的な性格を持つようになっている。言語の芸術性における音楽的要素を含めて、音楽は未来の芸術であることを運命づけられている。



シュタイナーのゲーテアヌム
http://www.t3.rim.or.jp/~u-minami/class/sinbiosis/ecorojiron/shutiner/anumu/anumu.html

 人間進化における最高点として、言及したキリストという存在の到来、精神(霊)的に生きていた存在の到来は、ルネッサンス、或いはルネッサンスに先立つ時代の絵画の中に素晴らしい描写を見つけるが、未来では、音楽を通して表現されなければならない。 

 キリスト衝動に音楽的表現を与えようとする試みは既に存在している。それはリヒャルト・ワーグナーの中に予見され、最終的に「パルジファル」が創造される要因となった。

 「パルジファル」では、キリスト衝動の現象世界への導入、そして、そこでは、最も純粋なキリスト精神の表現が追求されたが、キリスト衝動の導入においては、鳩等(他に聖槍、聖杯)の登場に見られるように、象徴的な示唆が与えられているに過ぎない。

 また聖餐式も象徴的に示され、「パルジファル」のなかの音楽では、宇宙や地上でのキリスト衝動の真の意義が表現できていない。

リヒャルト・ワーグナー
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AA%E3%83%92%E3%83%A3%E3%83%AB%E3%83%88%E3%83%BB%E3%83%AF%E3%83%BC%E3%82%B0%E3%83%8A%E3%83%BC

パルジファル
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%91%E3%83%AB%E3%82%B8%E3%83%95%E3%82%A1%E3%83%AB





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Last updated  2010年11月16日 09時04分38秒
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