シュタイナーから読み解く神秘学入門

シュタイナーから読み解く神秘学入門

2010年11月19日
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カテゴリ: 神秘体験空間
 古代では、現代人の行為、例えば、酸素や窒素を記述し、思考することなどが全くできなかった。例えば、古代人の酸素と窒素に関する知識は次のようなものだった。

「酸素とは、生命に活力を励起させ、生命の生を促進させる霊的な存在」 だった。

 窒素は、空気中に酸素と共に混ざり含有されているもの、と現代人は考えているが、古代では、 「窒素とは、世界を貫き、織りなす霊的な存在」 だった。 「窒素は、生命体に作用することで、生命体自らのなかに魂を受容するように、準備する存在」 だった。

 そして、古代人は、あらゆる自然の経過(プロセス)を、霊的な存在との関連において知っていた。なぜなら、今日の現代人の、世間一般的な見方をもたなかったからである。現代人のような見方ができた人も若干いたが、それは秘儀参入者、つまり(完全な)霊感を体得した人たちだった。

 (いまでも、自然現象を、精霊の働きと解釈する風習は、日本には残っている。例えば、雷を雷様と呼び、冬の到来を、冬将軍などと呼んでいる。)



 いわば、古代人は、現代でいう白昼夢の状態で、草原や、木々、河の流れ等や、雲にアプローチした。そして、この覚醒時の夢状態の形で見聞していた。

 (古代人が非常に音楽的で詩的なのは、現代とは異なる意識形態だったからである。いまでも、たまに、そのような人を見かけることがある。霊能者の類に多いが、前世が遥か昔だった可能性がある。歌手に多い。)

 今日の現代人にとって、例えば、古代の意識が、どのようなものかを、想像してみるのは興味深い。例えば、ふと眠り込むと、突然、夢のなかで燃えるストーブの像が眼前に現われる。そして、火事だ!という声を聞く。外では、火事を消すために消防自動車があたりを通過していく。

 通常の(現代の)感覚的な観点から、この消防隊の行為を洞察した認識と、夢が見せる認識とは、多分にかけ離れ、夢は、いわゆる理性を無意味にするような特性をもつ。けれども、古代の東洋の人類の体験全ては、上記のように、夢のなかに流れ込んでいた。

 古代のアジアでは、外の自然領域のなかにあった事象は全てイメージという像に変化していた。そして、この像のなかで、古代人は 水や土や空気や火の元素霊(精霊)たちを体験した。現代でいう熟睡状態(まるで袋のように横たわり、全く無意識な睡眠のこと)は、当時の人間にはなかった。

 しかし、現代では、熟睡状態は日常的である。当時の古代人には、熟睡はなく、睡眠中でも微かな意識をもっていた。今日の現代人と同じように、睡眠で、身体を休めるが、その間、霊的な存在が活力ある外界となって活動し始めた。

 そして、この活動のなかに第3ヒエラルキアが知覚された。通常の覚醒時の夢状態、すなわち当時の日常意識で、アジアを知覚した。第3ヒエラルキアは睡眠のなかで知覚された。そして、この睡眠のなかに、更に曖昧な夢の意識が沈んでくることがあった。曖昧な夢の意識とは、心情のなかに体験を深く刻みつける意識である。

 つまり、古代の東洋の民族は、上記のように全てがイマジネーション(霊視)や像へと変化していく日常的意識をもっていた。このイマジネーション(霊視)や像は、更に太古の時代、つまり例えば、古代アトランティス時代や古代レムリア時代、或いは月紀ほど、リアル(現実的、印象強いもの)ではないが、ともかくも、この東洋の進化期にもまだ存在していた。

 つまり当時の古代人は、霊視による像をもっていた。更に、睡眠状態では、次のような意識をもっていた。



 「同時に明確に理解されていた事実は、アジアに生活している間、グノーム、ウンディーネ、シルフ、サラマンダーという精霊たち、すなわち土、水、空気、火の元素霊たちと共にあり、肉体を休める睡眠状態では、第3ヒエラルキアの存在たちを体験し、同時に惑星的な存在たちと共に、地球という惑星に属するなかに生きているという体験をもっていた。」


 しかし、第3ヒエラルキアを知覚する睡眠状態のなかに、更に全く異なる状態が入り込んでくることがあった。それは、睡眠中の当人に全く未知な領域が近づき、当人を引き寄せ、地上的な状態から引き離すように感じる状態である。



 けれども、全体人間を深く貫いて、第2ヒエラルキアからの体験が入り込んできた。古代人は、寝起きの際に、心情のなかに感じるものを、次のように表現した。

 「私は、惑星状態を超えて生きる高次の霊たちから祝福された。」

 寝起きの際、古代人は、エクスシアイ、キュリオテテス、デュナメイスを包括する第2ヒエラルキアについて語った。

 今述べていることは、基本的に、古代アジアでのいわば通常の意識状態だった。つまり、覚醒時の夢の状態(現代人でいう白昼夢)、睡眠時の夢の状態である第3ヒエラルキアが入り込んでくる睡眠状態(現代人でいう睡眠時の夢)という2つの意識状態は、古代人なら誰もがはじめからもっていた。

 そして若干の秘儀参入者に、特別な生まれつきの遺伝的資質により、更に深い睡眠である第2ヒエラルキアが、意識のなかに入り込んで活動する睡眠が到来した。





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Last updated  2010年11月30日 10時23分04秒
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