シュタイナーから読み解く神秘学入門

シュタイナーから読み解く神秘学入門

2011年01月13日
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カテゴリ: 神秘体験空間
「ツラン(トゥーラーン)民族その4  高橋 巖:訳」の意訳

 カスピ海の東側と南側で生じた事柄を完全に(外的にも)理解するなら、それよりも北側で生じた事柄、つまり今日(1910年頃)のシベリアまで至るロシアと境を接する様々な地域や、ヨーロッパにまで拡がる様々な地域で生じた事柄と比較する必要がある。

 当時、カスピ海の東側と南側に居住していた民族は、高度に太古の霊視能力を保持していた。そして、その民族では、太古の霊的な知覚能力と、新しい感覚的な直観や悟性的思考とが、或る点において釣り合いがとれていた。

 その民族の大部分は、まだ霊界を見ることができた。この霊視能力は、この民族のある集団では、既に低次な段階に堕落し、「低次のアストラル界の霊視能力」になっていたが、この霊視能力の特徴を考察すれば、人類の進化全体にとっても無視できない結果が生じている事実に気がつく。

 (アストラル界は、高次と低次に分かれるようである。)

 この霊視能力を備えた民族は全く特別の人間になった。その民族は特別な性格を身につけた。この特別な性格は、この霊視能力をもっていた様々な民族集団の場合、特に顕著に見られる。

 そのような民族は、本質的に、生きるために必要なものを、周囲の自然環境に求めようという衝動をもっていた。そして、必要なものを、自然から奪い取る以外には、できるだけ何もしようとしなかった。

 要するに、今日の感覚的な人間が、植物や動物などの存在を熟知しているのと同じ確かさで、植物や動物などの全ての中に、神霊たちが存在していることを熟知していた。なぜなら、霊視により、神霊たちを見ていたからである。

 また、この民族は、神霊たちが強力な霊として、物質の背後に立っている事実を知っていたので、神霊たちと親しくし、あまり労働をしなくても、自分たちが置かれた環境の中で細々と暮していけるように、神霊たちに配慮してくれるように要求できた。



 いま考察している当時の時代では、堕落しつつある見霊能力を備えた上記の民族集団は、全て遊牧民族だった。定住せずに、遊牧民として放浪し、どんな場所にも特別の愛情を寄せることなく、大地が提供するものを、特に大切にもせず、生活するために必要ならば、周囲を破壊することも厭わなかった。

 この民族には、文化水準を引き上げるために、地球環境を作り変えようとする気などなかった。

 (この遊牧民の末裔であると考えられる民族を載せてみた。)

マッサゲタイ
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9E%E3%83%83%E3%82%B5%E3%82%B2%E3%82%BF%E3%82%A4

月氏
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9C%88%E6%B0%8F

ダアイ
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%80%E3%82%A2%E3%82%A4

スキタイ
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B9%E3%82%AD%E3%82%BF%E3%82%A4



 北方の様々な民族、つまりペルシア人、メディア人、バクトリア人と、上記の遊牧民との間に大きな対立が生じた。

 ペルシア人の場合は、定住して周囲の出来事にも関心を向け、人間集団としての課題を人間としての労働により達成し、人間の精神能力により自然を作り変えることを渇望していた。このことが、この地域においては、最大の関心事だった。

 ペルシア人の居住地域の北側には、直接、境を接して、霊界を霊視できた上記の遊牧民族がいた。その遊牧民族は、上述したように、神霊たちと親密な関係にありながら、働くことを好まず、定住もせず、物質界で文化的作業を前向きに行うことに、何の関心ももたない民族だった。

 (中央アジアの、このような遊牧民の堕落した霊視能力的な性格から、中華思想が生まれたように思われる。昨今の占い好きなどは、この堕落した霊能力と関係が深いように思われる。また古代中国の宦官や日本の官僚などの寄生略奪的な性質も、これによく似ている。)

 ペルシア人と遊牧民の最大の対立は、外面的には、ポスト(後)アトランティス時代の歴史の中で生じた対立であり、霊的には、魂の様々な進化過程の1つの結果として生じた対立だった。



 北方地域では、シベリアに至るまで、ツラン(トゥーラーン)民族が存在していた。この民族は、いわば混合体で、上述したように、高度に、低次アストラルの見霊能力を備えていた。

 霊界での生活が豊かであった為に、外(物質)的文化を創造しようとする傾向や感覚ももたず、人々は、受身的な態度を保ち、民族の祭司たちは、低次の魔術師だったので、霊的な事柄に際し、低次の魔術、時には黒魔術さえも行使した。

 その南方の古代ペルシアでは、以前から、素朴な手段で周囲の感覚世界を、人間の精神力で作り変えようとする衝動が働いていた。そして、その結果、外(物質)的な文化を生み出した。

 この事が、古代ペルシアとツラン(トゥーラーン)の大きな対立となった。





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Last updated  2011年02月12日 12時38分23秒コメント(0) | コメントを書く
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