シュタイナーから読み解く神秘学入門

シュタイナーから読み解く神秘学入門

2011年09月14日
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カテゴリ: 神秘体験空間
 客観的な現象世界では、叡智が支配する領域はいかなる場所でも、真に支配するので、その働きの影響が、現実として現れる。叡智の働きの影響が、現実から遠のき後退する際に、死のプロセスが始まる。「支配する叡智」が現象の中に流出する領域では、生命が生成される。

 以上述べたことを、以前描いた下図のように整理できる(図1参照)。

fig1.jpg

 感覚世界を見るとき、最初、対象を線分a-bのAとして見る。それから、感覚世界の背後にあるB、つまり「支配する叡智」の世界を見る。人間のエーテル体の実質は、この世界から取り出された。

 (エーテル体とは、科学的には、真空のエネルギーというべき微小な振動であろう。現代物理学の場の理論では、一応、数式で表現できる。弦理論で表現したのが、超弦理論である。真空のエネルギーにも、構造や条件を求めると、11次元になるようである。)

 従って、人間が、外にみる「支配する叡智」を、人間のなかのエーテル体の中にも見る。「献身」に到達した人間は、肉体の中に、単に感覚として現れる情報だけでなく、「意志」をも見る。何故なら、感覚世界の背後に、「支配する叡智」を見るからである。

 以上は全くの事実である。不思議にも、もし、「献身」を達成していたなら、別の人間に遭遇し、その人を見るとき、その顔色が、赤味を帯びていようが、黄味、もしくは緑色を帯びていようが、単なる赤とか、黄、もしくは緑という色彩で捉えることはない。

 「献身」に達したなら、例えば、薔薇色の頬の成長をみて、そこに、「支配する叡智」を読み取る。当人の中に生き、織りなす全ての生命力が、頬の薔薇色の色彩を通じて、射し込んでくる。薔薇色の頬に注目するなら、薔薇色の頬の人は健康にみえるだろう。

 「献身」に達した人間は、「支配する叡智」を見る霊視的な方法で接する。さて、以前の図1に戻り、この図のなかの内側の円に示される人間の肉体は、感覚世界Aの「意志」の世界から取り出された。

 一方、外側の破線で示される円は、人間のエーテル体で、「支配する叡智」の世界、つまり世界Bから取り出された。



 霊視力がないからである。上述の関連は常に存在するが、影響を及ぼすことができない。

 それはなぜなのか?

 実際問題として、意見の形で展開する思考や判断は何であれ、日常生活のなかの事実にとっては、それほど有害ではない。通常の日常生活での覚醒状態では、善き神々により、人間の思考が、事実にあまり悪い影響を及ぼさないように配慮されている。

 善き神々は、肉体やエーテル体に悪い影響を行使する本物の思考力を取り上げてくれる。もし、そのような思考力を取り上げなかったら、人間にとって、非常に深刻な状況となっていた。再度強調すれば、もし、神の思考が、物質界で行うことを、人間の思考が、人間界で行えたなら、人間が、間違った思考をもつ度に、死のプロセスを、身体のなかに呼び出していただろう。

 間違った思考をする度に、身体が少しずつ干からびてしまい、人間は終いに全滅する!

 人間の思考が、事実へと働きかける力をもっていたなら、人間が嘘をつく度に、脳の対応する部分を焼き尽くすので、人間の脳がすみやかに消滅してしまう存在であることがすぐに理解できる。

 善き神々が、人間の魂から、エーテル体や肉体に働きかける本物の思考力を取り上げた。しかし、常に、働きかけないようにするわけにはいかない。何故なら、もし、魂から、肉体やエーテル体に一切影響を及ぼさなければ、体内の生命力がすぐに尽きてしまうからである。

 体内の生命力が尽きると、人間の寿命は非常に短くなってしまう!

 人間の魂の中には、この連続講義で見ていくように、肉体やエーテル体の中に絶えず繰り返し流れ込んでいく生命力が含まれている。この生命力の流入は、夜、寝ている間に起こる。疲れを癒すために必要な生命力が、夜、自我とアストラル体を通じて宇宙から流れてくる。

 魂のなかに生命力が流入することで、意志の世界や叡智の世界と、人間の肉体やエーテル体との間の実際の生命的な関連が生じる。

 すなわち、寝ている間、アストラル体と自我は、意志や叡智の世界の中に吸収され、叡智の世界からエーテル体のなかへ、意志の世界から肉体のなかへと流出する霊的実質(生命力)を引きつける中心点を構築する。



 その時、支配する「叡智」と「意志」の世界から、人間の自我とアストラル体が送り込む生命力によって、逆に、肉体とエーテル体に、途方もない障害が打ち立てられる。

 (精神のメンテナンス中に、意識をもつと、人間の誤った意識により、身体に障害が起こる。腫瘍なども、この障害のせいである。だから、熟睡が健康に一番よい。)

 上述のように、善き神々は、肉体やエーテル体に、正しい力が流れ込むべき夜には、人間の魂が、肉体やエーテル体に居ることができないように準備した。人間がもし意識を持って、意志と叡智の世界に居ながら、人間の間違った思考により、エーテル体や肉体をダメにできないように、善き神々は、眠っている間の人間の意識を愚鈍にした。

 秘儀参入者が、霊的な認識への途上にあって、高次の世界へと上昇するときに、大いなる苦痛を経なければならない理由は、上記にある。もし、高次の世界への参入を、本当に熱心に取り組むなら、必ず大いなる苦痛をもたらすだろう。

 人間が、外的な現象世界から、高次の世界へと上昇するために、夜眠っている間の生活を、どのように利用できるか、について、著書「いかにして超感覚的世界の認識を獲得するか」に、記述した。



 高次の世界への上昇に際して、自身を完全に正確に熟知することが、絶対に必要である。一般に、人間は、自身を熟知するとき、自分を愛することをやめる。真に、自己認識を持ち始めるとき、自己愛は終わりを告げる。

 もし、覚醒意識の中から、自身を排除するなら、自己愛を克服する必要がある。自己認識を達成できていない人にとって、自己愛は常に存在する。何故なら、自分を愛していないと想像するのは幻想であり、人間は世界中の誰よりも、自身を愛しているからである。





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Last updated  2011年09月15日 09時52分44秒
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