シュタイナーから読み解く神秘学入門

シュタイナーから読み解く神秘学入門

2013年06月10日
XML
カテゴリ: 軟弱日本を斬る!
 「悪智恵のすすめ」という本を知って、少し読んだ。というのは、概して外交得意なフランスに比べて、日本が下手なのは、「哲学」がないからだという意見が、巷に多いからである。

 「哲学」とは、ありていにいえば、智恵のことである。ひとえに智恵といっても、ただ少なくとも知識を鵜呑みにし、それを自慢することではない。

 智恵がなんであるかは、非常に難しいが、この世を楽しく生きるための工夫というものだろうか?

 勿論、楽しく生きる、といっても、独善では駄目で、皆が、全体が楽しくなるような工夫というものだろう。

 良い智恵かどうかは、独善であるかないかで、悪い智恵は、独善的といえる。

 古代では、「哲学」は、叡智のことで、神と会話するための言語だった。人間は、ただ叡智を神から預かり、活用しているにすぎない、と考えられ、その活用法が「智恵」になった。

 だから、本質的にいえば、独善的で、利己的な悪智恵は、智恵ではない。公平な神は、特定の人物だけを優遇することはないからである。

 悪智恵は、智恵のようなものだが、人間が神に離反して、勝手につくったものである。悪智恵が、この世に存在するのは、どうせ悪いものは長続きしないから、神が寛容にも認めているからだろう。



 騙されるのにも、欲があったとか、まるっきり他人任せだったとか、落ち度があるからで、自らの非を明らかにすることにもなる。

 勿論、人を騙すのは悪いことである。しかし、騙すことを厳密に捉えるなら、映画や文学などは大半がフィクションで、虚構などは、成り立たないことになる。現実逃避ができるから、現実に向き合えるわけで、自由を楽しむことができる。

 自由を手に入れるためには、騙されることも覚悟しないといけない。不自由な暮らしをするのなら、騙されたほうがマシと考え、だから、騙されないように、賢くなればいい、と哲学を学ぶのがフランスで生活する人の態度なのだろう。

 対照的に、日本では、騙されることが酷く嫌われる。端的にいえば、安全が脅かされるからだが、かといって、不自由な暮らしが好きかといえば、そうでもない人が多いのだが、騙されることを極端に嫌うので、あえて集団で、不自由な生活を受け入れている人々が多い。

 皆で不自由な生活をすればいい、という姿勢の人々が日本には多い。

 騙される位なら、多少不自由でもいい、と考える人が日本には多い。だから、日本ではいたるところに、不自由な暗黙のルールが存在する。とかく外国人が、日本にきて驚くのは、この暗黙のルールだろう。

 日本では、この暗黙のルール、通称「しきたり」といわれていることを守っているかどうかで、物事を判断し、騙されることを回避しょうとしている。「敬語」はその典型である。

 だから、日本から外に出ると、「しきたり」はなくなるので、いわゆる免疫がなくなって、極端に騙されやすくなる。逆に日本では、「しきたり」が沢山あるが、それを守ることで、「私は怪しい者ではありません(あなたを騙しません)。」ということを表明していることになる。

 だから、逆にいえば、奇妙にも、日本では、生活のいたるところに張り巡らされている「しきたり」さえ守れば、外国人でも、「日本人」として認められるというか、日本人を演じさせられる。

 つまり、日本に「哲学」がないのは、暗黙のルールにしてしまったからで、暗黙のルールさえ守れば、生活上、相手を疑うことや、騙されることを考える必要がないからで、わざわざ判断を介入させることを省く便利さがあるが、それがかえって思考停止に陥らせ、暗黙のルールに対しての盲信や日本文化が一番という洗脳に陥らせている。確かに、日本で暮らすには、日本の「しきたり」が一番なのは当たり前である。

 確かに日本で暮らす上には、自然と暗黙のルールを身につけてしまうので、いちいち考えずに便利といえるが、一歩、日本の外に出れば、不便極まりない。



 日本では、悪智恵を生み出さないように「しきたり」が張り巡らされてきたが、グローバル化といえばいうほど、いわば、この結界が破られることになる。グローバル化ということは、つまり、日本もフランス並に、哲学を学んでいく必要が生じた、ということになる。

 反面、これまでの伝統に従う必要がなく、自由になるわけで、騙される機会も多くなろう。

 そこで、この本の内容は興味深く、以下に一部を紹介し、哲学なる悪智恵を学んでいこうというわけなのだ!

無知な友より、賢明な敵のほうがまし

 この本にも例として出されていたが、戦前の日本の軍部が、英米との衝突を避けていたことは有名だが、関東軍が暴走してしまい、結局、それにひきづられ英米と開戦し、大敗北を喫してしまった。つまり、身内(友)の無知さにより、身を滅ぼされる結果となった。



 とかく日本人は身内に甘く、仲間意識が強いといわれるが、それを逆手にとってみれば、身内の意見よりも、外様の、例えば敵と思える外国人の意見の方に耳を傾けたほうがいいことがわかる。関東軍の暴走を果断に処理していれば、国際連盟も脱退せずにすみ、英米開戦にはならなかった可能性が高い。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2013年06月10日 13時45分48秒
コメント(0) | コメントを書く
[軟弱日本を斬る!] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: