シュタイナーから読み解く神秘学入門

シュタイナーから読み解く神秘学入門

2013年08月19日
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カテゴリ: 神秘体験空間
 前回は、Vサインの神秘的意味を紹介したが、この際、復習の意味で、シュタイナーの「神秘学の記号と象徴」の講義を要約したものを抜粋紹介するのがよいと思い、続けて、紹介する。

 現代は、あまりに唯物的な価値観が浸透しすぎたために、生命とはどういうものか、という問いに対し、真剣に考えない人が増加しつつあるためである。

 金銭や地位があれば、この物質世界では、確かに比較的に楽に暮らせるかもしれないが、生命には必ず死があり、つまり物質は必ず滅びる宿命にあることを忘れてしまっているからである。

 金持ちが天国に行くのは、らくだが針の穴を通るよりも困難だ。

 とキリストは述べたが、その言葉を忘れてしまっている輩がいかに多いか、殺伐とさせる現状である。人類は反省しないといけない。

 これから紹介する話は、いうなれば、量子力学のプランク長以下の世界の話であり、地球外のマクロ宇宙の話であることで、日常生活ではないことに注意して欲しい。

 ☆  ☆  ☆

 ここシュトゥットガルトで、これから行なう講義は、幾分、秘教的な性格を持つことになると思う。何といっても大部分の方々は神智学協会に属し、既に長年に亘って神智学の基本理念に親しみ、従ってこの分野の秘教的な題材に精通したいとの希望をもっているからである。

 講義で扱うのは、アストラル界及び霊界に関する秘教(オカルト)の形象と記号で、一連の秘教の象徴と形象の深い意味を述べるつもりである。その際、はじめの講義では、幾らか奇妙に聞こえることがあっても、先に進めば、完全な理解が獲得できることに注意してほしい。



アストラル界及び霊界と関連する秘教(オカルト)の形象と記号

 形象や記号は、通常の物質界のみならず、神智学的な世界においても、ただ1つの《意味》を表わし、多少とも恣意的なものである印象を与えるが、そのように捉えるなら間違いである。そのような形象や記号について既に聞いたことがあるだろう。

 例えば、宇宙の様々な惑星を記号で示すことなどである(下図)。

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 また、神智学のアレゴリーにおいてよく知られた記号は、いわゆる五芒星(ペンタグラム)である。更に、ご存知のように、様々な宗教において、光というものは、「叡智」や、「霊的な明澄さ」の意味で言及されている。

 さて、このような事柄の意味を問えば、色々なことがいわれているのを聞いたり読んだりするだろう。例えば三角形は高次の三位性を表わす云々などである。神智学の著作や講演でも、度々神話や伝説が解釈され、「これは○○のことを意味する」と言われる。

 この連続講義の課題は、感覚の背後の本質、真の意味に至り、このような形象の背後の真実を認識することである。これがどういうことか、1つ喩えを挙げて説明してみる。

 形象や記号は、神秘学では、感覚において、1つの意味を表わすものではなく、人間が通常意識する感覚の背後の真実を意識するための鍵となるもので、五芒星(ペンタグラム)や、光、三角形等が代表である。

 では、五芒星(ペンタグラム)を考察してみる。ご存知のように五芒星については色々詮索され解釈されているが、神秘学においては明らかである。神秘学者が五芒星について語るのを理解するためには、まず人間の本質の7つの基本要素を思い起こす必要がある。

 ご存知のように、人間の本質は、7つの基本要素―物質体、エーテル(体)、アストラル(体)、自我、更に霊我、生命霊、霊人(神智学文献では後3者は「マナス」、「ブッディ」、「アートマ」とも呼ばれる。)―から成る。

 (「体」とすると、物質のように境界が明確だと思われるので、通常は、「体」を用いない。)

 いま手で触ることのできる物質的な物質体は除外する。ここでとりわけ考察の対象になるのは、エーテル(体)である。エーテル(体)は既に物質的な感覚では隠され、いわゆる「オカルト(秘教)」に属する。通常の視覚ではエーテル(体)を見ることはできないからである。



 エーテル(体)の特徴は、人体に浸透する様々な流れから構成される。エーテル体は実に物質体の建築家、形成者なのである。氷が水から形成されるように、物質体はエーテル(体)から形成される。このエーテル(体)はあらゆる面に向かって、海のように流れに貫かれている。それらのうち、主な流れが5つある。両手両足を開いて立ってみれば、人間の身体は次の絵のように表わされる。

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 星型に、反時計回りに巡る図(この流れのように物質化している。TVでいえば走査線の運動。)

 この5つの流れを人間は1人1人自らの内に隠し持っている。これらの流れが矢印に示された(図参照)方向にエーテル(体)を貫き、いわば人間のエーテル(体)の骨格を形成している。これら5つの流れは、絶え間なく、エーテル(体)を通過し、当人が動いているときも変わらない。

 どんな姿勢をとっていようと、常に1つの流れが、額の中心、眉間の一点から発して、右足へ下り、そこから左手へ、更に右手へと、それから左足、そして、そこから再び額へ戻る。



 五芒星と呼ばれる流れが、エーテル(体)の中で、人間の物質体のように内的に活動している。だから神秘学者(オカルティスト)が、五芒星を、人間の図形として語る場合、仮想の事柄を言っているのではなく、解剖学者が骨格について語るのと同じなのである。この図形は、現にエーテル(体)の中に存在する1つの事実なのである。

 このようなほんの僅かな知識から、ある記号の実際の意味がわかる。神秘学で出会う記号や形象は全て、このような真実に導いてくれるものである。五芒星は、エーテル(体)の活動の《骨格》であり、それ故、人間の図形(設計図)なのである。これがこの記号の真の意味である。





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Last updated  2013年08月19日 12時50分51秒
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