シュタイナーから読み解く神秘学入門

シュタイナーから読み解く神秘学入門

2013年12月06日
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カテゴリ: 神秘体験空間
 人智学徒が「エーテル体」、「アストラル体」などと言う場合、人智学の理念を短縮し、簡潔にするような意味をもつため、このような用語を使用せざるを得ないが、「エーテル体」、「アストラル体」などの用語によって、いわば物質界に現出した事象をそのまま解釈できる。

 ただ現代は、物質現象のなかに現われる背後の存在を、霊的存在として正しく関係づける方向になく、真の医学的な思考や霊的な直観[Anschauen]の獲得のためには、上記のような人智学用語が必要となる。

 更にまたエーテル体と物質体との相互作用は、本質的に、どのように生じているのか、ということにも立ち入って行く必要がある。

 人体のなかではエーテル体と物質体の相互作用が起こっていて、以前、この相互作用のある側面、つまり、アストラル体の作用に対して、この相互作用が一種の混乱状態になる場合について述べた。この相互作用は、人体の外の自然においても起こっている。

 さて、上記の考察を最後まで追求していくと、実際に、人間と外の自然との関係を根本的に見通すことができる。外の自然を眺めれば、周囲には、ありとあらゆる種類の植物が広がり、その植物を、様々な感覚を通じて知覚できる。

 周囲を眺めれば、そのなかの植物を、様々な感覚を通じて知覚できるが、第一に、植物と地球の大気との関係、第二に、植物と、大気の外の天体の力やアストラルとの関係が少なくとも予見できる。

 地球の植物を観察するとき、植物は、地表面から(下図参照)、大気やアストラルへと生命力を示している。植物のアストラルへの生命力は、地球外の天体を目指し、下図の矢印のような力を呈している。

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 秘教学[Okkultes]を理解できなくても、次のように予見できる。

 「外界において、植物として現われ、その開花や結実として現われる生命力と、遙か彼方の全宇宙からくる力との間に活発な相互作用が発見できる。」



 つまり、外界から、この直観力を導き、人体内にも、この直観力を用いると、人間の外にある力との親和性が発見できる。

 このような親和性から、次のような結論に達する。

 「植物のなかでは、エーテルと物質が密接に結びついている。植物のなかのエーテルと物質の結びつきと、人体内のエーテル体と物質体の結びつきに、親和性があることも予見できる。」

 さて問題は、このエーテルと物質の親和性について、どのように外(物質)的、具体的に答えることができるか、ということにある。さしあたり、抽象的には、次のように答えることができる。

 「エーテルは、上方にむかって開いている点で、物質よりもアストラルに近い。」

 しかし、「エーテルは、物質についても何らかの関係をもつ」ことにも言及すべきである。

 このようなエーテルの二重の親和性、エーテルが一方では物質に、他方ではアストラルについてもつ二重の親和性に注目すべきで、更に、この二重の親和性に導くものを探究していかねばならない。

 では、どのように、この二重の親和性へと導かれるか、ということを、できるだけ具体的に述べる。

 例えば、花が満開の菩提樹[Linde;西洋ボダイジュ、シナノキ科]の並木道を歩いてみる。花が満開の菩提樹の芳香のなかを通り抜けていく様子をできるだけ明確にイメージしてみる。

 嗅覚器官のなかに、いわば網の目状に拡がっていく神経と、この菩提樹の花の芳香との間で、1つの知覚の経過が生じることがわかる。

 更に、この知覚経過に注目すると、この経過が、菩提樹の花の芳香や匂いについての嗅覚力の発露(発現)[Aufschiessen]であることがわかる。



 「この知覚経過は、外界を人間の内面へともたらす経過であり、この外界の内面化は、人体内との親和性により、外界の経過に沿って、人体内の経過が共に遂行された結果から生じる。」

 更に、次のように結論できる。

 「菩提樹の花から、外界に発散されている芳香は、地球の外の全環境に向かって開く植物の生命(エーテル)力と、地球の外の全環境(アストラル)との相互作用に基づくが、このような芳香が、いわば嗅覚という人間の知覚のなかで内面化されている。」

 知覚のお陰で、人間は、エーテル体の作用を、アストラル体に内的に与えることができる。このアストラル体へのエーテル体の作用は実存する。この作用がなければ、人間は何も知覚できず、単なる生命経過を辿るだけの機械的な存在になってしまう。

 事実、人間の嗅覚器官そのものが、アストラル体の関与を証明している。しかし、外界との親和性をもつ嗅覚器官が同時に人間に示すことは、菩提樹の花の甘い香りの発生は、確かに嗅覚器官のなかで起こる経過であり、ある意味、人体内との親和性をもつが、外界とは、対極(反対側)にある、ということである。



 従って、人間は、匂いを嗅ぐ行為のなかに、1つの知覚経過をもち、この経過を通じて、地球外のアストラルに親和性のある植物のエーテルの経過に関与する。





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Last updated  2013年12月06日 14時25分54秒
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