シュタイナーから読み解く神秘学入門

シュタイナーから読み解く神秘学入門

2014年01月16日
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カテゴリ: 神秘体験空間
 前回はニュートンの法則から、人間の自我を形成する血液の循環との関係や、自我と食物の関係について大まかに紹介した。続けて、自我(自己意識)と食物の関係をシュタイナーの話から抜粋紹介する。

 ☆  ☆  ☆

シュタイナーの教えたことXVII
http://www.megaegg.ne.jp/~moon/steiner17c.html

シュタイナーの食に関する考え方(改変)

 食物と人間の関係を問われた場合、どのような説明が可能か? 

 この問いには、両極端な応え方がある。1つは人間に大切なことは、霊的な事柄であり、目にみえる物質としての食物を摂る事は、人間の本質にとって、それほど重要ではない、という応え。他方は、人間は、食物、つまり身体が消化したものによって成り立つ、という応えである。

 シュタイナーは、「食」について講演をする際、繰り返して述べているのは、特定の食事に賛成したり、反対したりするのではなく、例えば、菜食と肉食について、肉食をやめなさいとは述べず、様々な食物が、身体にどのように働きかけるのか、という事実を説明するだけにとどまる。知りえた事柄の上で、どうするかは、あくまで個人が決めることと述べている。

 さて、先の問いに対するシュタイナーの応えは、上記の2つの応えのいずれでもない。確かに、人間は食物により成立することは事実だが、食物は、目に見える物質以上のもので、その背後にある霊性も同時に、身体に取り込んでいると考えるのが、上記の2つの応えとの大きな違いである。

物質界で生じることは、霊界(内界)の表出であると捉える 。だから、食物を摂取する過程も、物質ではなく、「 精神(霊)の過程の物質表現である 」と述べている。

 シュタイナー教育を学んでいくと、人間を構成する4つの体によく遭遇する。人間は4つの構成要素によって成り立っている。肉体、エーテル体(生命体)、アストラル体(感覚体)、自我である。

 食物の摂取により、どのような化学的経過が肉体に生じるのかという(唯物的な)観点では、人間全体を捉えることにはならない。肉体と肉体を構築するエーテル体、肉体とエーテル体の背後にあるアストラル体、更に自我により成り立つ人間が、食物によって、どのような影響を受けるのか、という観点で臨むときにはじめて、栄養の問題を包括的に語ることができる。

シュタイナーの述べた「炭水化物、たんぱく質、脂質、塩(ミネラルにはいる)

炭水化物
 植物界から摂取され、炭水化物は人間の外姿を形成する働きをする。炭水化物を取らなければ、人間の形姿は歪んでしまう。炭水化物は人体の至る所に作用し、外姿を形作るが、胃腸のなかにとどまってしまうと、衰弱し、形姿を維持できなくなる。

 また、炭水化物は、後脳に働きかけ、後脳は言語と関連し、例えば、声がかすれ、明瞭に話せなくなった人は、炭水化物が後脳に届いていないのが原因である。アストラル体が、主に炭水化物と関係している。

蛋白質
 蛋白質は人間には根源的な基盤となり必須である。蛋白質がなければ、人間は生まれることができない。蛋白質の摂取量が少なかったり、正しく消化できないと疲れやすくなる。人間の誕生と死に関係する。

 人間は栄養器官(胃・腸・腎臓・肝臓)を自ら作らなければならないため、蛋白質を摂る必要がある。植物のなかにある(植物性)蛋白質、特に花や果実に含まれる蛋白質が、栄養器官をつくる。植物の果実に含まれる蛋白質は、内臓に働きかけ、身体上部の胸にはいかない。



脂質(脂肪)
 炭水化物は人間の形姿をつくると述べたが、その形姿のなかにある実質が脂肪である。エーテル体が主に脂肪と関係し、日中起きている時間帯に、アストラル体がエーテル体のなかで、活動することで、脂肪が消化され、正しく堆積される。

 しかし、昼間も寝ているような人は、脂肪が消化されずにとどまり、肥満になる。油脂には植物性油脂と動物性油脂があるが、この体内にとどまり肥満をまねく油脂は、動物性油脂である。また、適切に脂肪が消化されず身体の外に排泄されてしまう人は、脂肪が不足して、神経過敏になり、神経が燃え尽き、妄想が生じ、肺病や結核になる。

 植物の根は頭に、果実や花は栄養器官に働くが、植物性油脂を含む植物の葉は、胸部、心臓、肺を強める働きをする。

 炭水化物は摂取され、消化されることで糖に変化するが、脂肪はこのように簡単にはいかない。人間が摂取する脂肪は唾液、胃液、腸液によって、別のものにかえられ、血液のなかに流れる。摂取した脂肪から力を取り出し、自らで脂肪をつくらなければならない。




 塩は人間が生きていくために必須のもので、食塩がよく用いられるが、他の食物からも摂取できる。塩は単なる嗜好品ではなく、非常に重要なもので、塩は脳にまで達する。そして前脳に堆積する。塩は思考と関係し、また、自我が、塩に関係している。

 塩が胃や腸のなかで沈殿し、血液と共に脳まで送られなくなると、精神薄弱になる。

 頭が弱っている、よく考えられない、頭がからっぽという感じがしたら、人参をたべるとよい。人参は地中にある根で、塩を沢山含んでいる。胃に入ると血液を通して、頭に働きかける。

植物の根、葉、花・実について、それぞれの人間の体への作用の違い

 人間は酸素を吸って、炭素を吐き出し、人間に不必要な炭素を植物は受け入れ、植物は酸素を放出する。これが人間と植物の相互作用である。しかし、人間と植物の関係はこれだけではなく、人間は酸素だけを必要としているのではなく、植物の全てを必要としている。

 一年草の植物の場合、構造上、根、葉、花・果実の3つに大別できる。そして、根は人間の頭部に、葉は胸部に、花・果実は下腹部に働きかける。

 では、なぜ、人間の頭部は植物の根と結びつくのか?

 植物の根は地中にあり、土に結びつき、地中の塩分を含み、根は地球と強く結びついている。人間は胎児期から乳幼児期にかけて、頭部を中心に成長し、人間はまるで頭からできているかのようである。

 頭は全宇宙、また地球を模写したもので、頭部は思考のために、塩分を必要とする。根が頭を育て、葉は胸を育て、果実は下腹部を育てる。だから、植物の最下位が、人体の最上位に、最上位が最下位に転じるように形成される。

 さて調理の観点からいえば、例えば人間はなぜ穀物を生で食べないのか?

 小麦粉を調理してパンを作って食べる。食物を消化しようとすると熱が必要になる。食物を調理して食べるなら、調理の手間だけ、身体は消化を省けるので、その分楽になる。身体自らが(消化に必要な)熱を発する必要がなくなるからである。

 調理によって、胃や腸の負担が軽くなる。一方、植物性脂肪を含む葉は、あまり調理する必要はなく、サラダなどにして食べるとよい。サラダを食べると、植物性脂肪が、肺や心臓を養う。木に実るプラムやリンゴなどの果実は、基本的には調理する必要がなく、果実は太陽によって既に煮られ、内的に熟しているからである。

 ここで、ジャガイモについて考えてみる。ジャガイモは、植物の構造上では、塊茎〔かいけい〕と呼ばれる部位にあたり、根ではない。ジャガイモを食べると、完全には根にならなかった植物を食べることになる。

 ジャガイモばかり食べていると、根ではないので、消化領域にとどまり、根であるアカカブのように頭にまで到達せず、舌と喉にとどまり、特に舌と喉が刺激され、食欲がわくようになる。

 (ジャガイモは食欲を刺激する麻薬であると、シュタイナーは説く。)

 根のアカカブなどは、霊的な思考を刺激するが、ジャガイモは、霊的な思考を刺激せず、喉や舌を刺激するので、ジャガイモを食べる人には、霊的で強力な思考はやってこず、弱々しい幻想ばかりが現われる。ジャガイモを常食すると、いつも疲れ、眠く、夢をみたいと思うようになる。

 植物は物質体と生命体(エーテル体)から構成され、無機的な物質から、自らの形態を作り上げている。無機的な物質というのは、金属・塩類の固体、水の液体、水素・酸素・窒素などの各種の気体を指す。植物は、炭素から自らの器官を形成し、人間とは逆に酸素を放出する。

 しかしこのようなことを行うには、太陽光を必要とし、太陽光は植物の有機体の構築を助ける。太陽光の助けを受け、植物を構築するのは、生命体(エーテル体)である。各々の植物は感覚体(アストラル体)をもたないので、感情はないが、植物全体は(下位神界に自我をもつので)、感情をもち、植物の根は、地中の塩類を自分のなかに受け入れ、大地を吸い込む、という感情のなかで、心地好さを感じる。

 春の花は根本的に願望の息吹で、春の花は「憧れ」を具現化したものである。植物界全体は、人間の良心を映す自然の鏡ともいえる。人間の内面にある良心の声が、様々な花の形態のなかに現われ、人間に語りかける。

 植物の根は、地球と深く結びつき、地球の歴史・時間の流れのなかで、変化してきた。古代、植物は、ほとんど根だけの存在で、今でも根が地球と深く結びつくのは、その名残である。

 一方、植物は地球に縛り付けられながらも、宇宙への憧れも抱いていた。ほとんど根だけの存在だった植物が、宇宙へ憧れ、宇宙の光の彼方への憧れを発展させたのが、花となった。

 (花の形は、宇宙を模ったものである。だから、花は銀河の構造とよく似ている。)

 では、植物を食べるとは、どういうことなのか?

 植物を食べると、植物は完全に消化され、頭のなかにいき、気体に変化し、霊的な宇宙に向かって上昇し、宇宙と結びつく。植物の花は光に向かおうとし、外界では、花は「憧れ」を表現していたが、人間に食べられることで、人間のなかで、憧れを実現していく。

 植物を気体へと高め、植物が身軽な気体のなかで霊的な存在に向かって努力できるようにすべきである。

 これまで、根は人間の頭に、花は人間の下腹部に働きかけることを何回か述べてきた。奇妙に聞こえるかもしれないが、植物が人間のなかに入ってくると、逆さまになり、地球という下方に縛られ、地中にあった根が、人間のなかでは、上方の頭部で、霊的な存在(知性)に向かって、努力するようになる。

 根は地上に縛られてはいるが、植物の本性全体を内に担っている。地中から分離され、人間に食べられることで、解放され、上方に向けて努力する。

 一方、上方の光の具現であった花は、人体のなかでは逆に、下方に向かい、下腹部にとどまる。しかし、植物全体としてみれば、植物は地球を離れ、人間に食べられることで、憧れの宇宙に結びついていく。

 ☆  ☆  ☆

 次回に続く。





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Last updated  2014年01月17日 10時36分44秒
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