後藤英彦の作文教室

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ごっちゃん815

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May 15, 2005
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66.一口知識――事実に語らせよ

人間の感情をただ「楽しい」「悲しい」というのでは芸がありません。喜怒哀楽を「事実」に語らせましょう。「事実」には説得力があります。できるだけ具体的に、仔細漏らさず描写しましょう。

これに対する反論があります。「事実」の描写ばかりに拘泥(こうでい)していると、フィクションを駆使する小説の奇想天外や面白みを殺してしまうのではないか。

確かにそうです。そういう一面はありますが、フィクションだからこそ細部のリアリズムと具体的な描写をもってしなければ、読み手に現実味を感じてもらえません。

作り事だからこそ、細部の描写で本当らしくみせる必要があるのです。フィクションの中のリアリズムです。文尾で志賀直哉の描写の冴えを例示します。

「喜び」を「ああ、うれしいわ」で済まさないで、「ダイヤの指輪をもらった気持ち、10カラットの・・」などと具体的に書きましょう。具体性を帯びた会話は、生き生きとしたイメージを読み手にもたらします。

メロドラマの「別れのシーン」を引きます。感情の流れに陰影が感じられません。セリフの「さびしい」「悲しい」に注目してください。


「次はいつ会えるの」
「うん、来年の秋ごろだな」

「ああ・・」男は女の肩を抱きすくめた。
悲しい表情で女の顔はくしゃくしゃになった。

「さびしい」「悲しい」を使わないようにします。その一例。


「次はいつ会えるの」
「うん、来年の秋ごろだな」
「十カ月?ああ、あなたの夢を三百回もみた後で・・」
「ああ・・」男は女の肩を抱きすくめた。
涙をみせまいと女は男から目をそむけた。

「あなたの夢を三百回もみた後で・・」というセリフは鼻につきますが、今急に妙案を思いつかないので勘弁してください。

小説家を目指すなら写実の目、リアリズムの技をみがくのは当然です。写実のないフィクションは、夢の中の風のようなものです。空気の移動すら感じられません。

自伝風の小説「暗夜行路」や「和解」は、「目」と「心」をフル回転させてなった傑作です。作者の志賀直哉は、わくわくするような活劇を書かなかった代わりに、直感的な写実力によって新しい分野を開拓しました。




Kさんは勢いよく燃え残りの薪(たきぎ)を湖水へ遠く抛(ほう)った。薪は赤い火の粉を散らしながら飛んで行った。それが、水に映って、水の中でも赤い火の粉を散らした薪が飛んで行く。上と下と、同じ弧を描いて水面で結びつくと同時に、ジュッと消えて了う。そしてあたりが暗くなる。それが面白かった。皆で抛った。Kさんが後に残ったおき火を櫂(かい)で上手に水を撥ねかして消して了った。
舟に乗った。蕨取りの焚火はもう消えかかっていた。舟は小鳥島を廻って、神社の森の方へ静かに滑って行った。梟(ふくろう)の聲(こえ)が段々遠くなった。












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Last updated  May 16, 2005 12:19:42 AM
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声字実相義@ 愛(i)を語る「あ」の分節 ≪…「あ」の音…≫は、梵語のア「 」の阿字…
??????@ ?????? 何?何?何?何?
哀歌@ すご~い なんてスバラし~んでしょうll
どぴゅ@ みんなホントにオナ鑑だけなの? 相互オナって約束だったけど、いざとなる…
ボーボー侍@ 脇コキって言うねんな(爆笑) 前に言うてた奥さんな、オレのズボン脱が…

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