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2011.04.07
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カテゴリ: 60年代英国音楽
 んー

 心がざわめく
 胸が痛い     by らいばあさん

 楽天仲間のらいばあさんが、自身のブログで最近の心境をこのように書いておられた。
本当にそのとおりで、朝目覚めてもなぜかドキドキしていることがあったりしませんか。
 え?・・・確かに血圧は高めですよ。以前に比べるとね。
 でもね、それだけじゃなくてさ、3.11以来、いろいろ心配なことがあるでしょ。
 被災地の皆さんのこととか、今後の我々の暮らしのこととか。

 別の言い方すれば、広島・長崎、ビキニ環礁、フクシーマ、でしょうか。
 これで胸が痛まないはずがありましょうか。

 以前、イギリスにいた時に経験した、8月6日のダイイン(die-in)のこと( 穴沢ジョージの2003年4月7日の日記 参照)をもう一度引き合いに出すまでもなく、意識の高いヨーロッパで、この問題が大きく取り上げられているのは、あたりまえのような気がします。
 チェルノブイリを経験しているからだけでなく、もうずっとそれ以前から、CNDの活動などを見てもわかるように、核の問題がごく一般的で、子供も論議に加われるような日常的な問題なのです。
 それに対して、我が国はどうでしょう。よく、日本人は核アレルギーがあるから、などと言われましたが、ごく一部の人が反核を唱えていたにすぎませんし、ここ数年の原発推進キャンペーンなどの成果もあって、実は日本人が核の問題に関してはかなり鈍感であるのは間違いありません。現に、あれほど騒がれたにもかかわらず、気がついてみれば全部で55基もの原発が作られていて、今回の福島以前にも、各地原発での数々のトラブル。
 で、今回これほどの深刻な事態を迎えているにも関わらず、まだ原発は必要だと考えている人の割合の多さには、ただただ驚くばかりです。

 前置きが長くなっちゃいましたが、ようするに胸がドキドキするっていうんで思い出す曲っていえば、やっぱり『この胸のときめきを』でしょう。
 そりゃあ違うよって、異論のある人もいるでしょう。何しろ異論な人・・・じゃなかった、色んなひとがいますからね。たとえば、ハーマンズ・ハーミッツの『ハートがどきどき』なんかどうなのよ、って言われたら、確かにその方がぴったりかもしれません。でも、今日は『この胸のときめきを』でお願いします。

 いきなりの久々の文中クイズです。

 Q. 『この胸のときめきを』のオリジナルを歌っていたのは?


   2. Bruno Filippini (ブルーノ・フィリッピーニ)
   3. Bobby Solo (ボビー・ソロ)
   4. Pino Donaggio (ピーノ・ドナッジオ)
   5. Gigliola Cinquetti (ジリオラ・チンクエッティ)

 あれれ、ダスティー・スプリングフィールドの名前がないぞ。

 1. のジョディ・ミラーはひとりだけ、英米系の名前ですが。

 まあ、このようなことには容易に気づいていただけるでしょう。答えは、僕の昔の日記を読んでもらえればすぐにわかることなんですが、ちょっと引っ張って。
 ではヒントを。
 実は、ここにあげた5人は1965年のサンレモ音楽祭入賞曲を歌った人たちです。つまり、『この胸のときめきを “Io che non vivo (senza te)”』はこの時の入賞曲だった。

 お、サンレモ音楽祭に反応した人、・・・お年がばれます。
 で、この年の優勝曲はボビー・ソロの『君に涙とほほえみを “Se piangi se ridi”』だったので、3.はちがう、と。
  ジリオラ・チンクエッティは『あこがれはいつも心に “Ho bisogno di vederti”』で入賞。したがって5.もなし。
 ブルーノ・フィリッピーニの歌った『恋する瞳 “L'amore ha i tuoi occhi”』も入賞曲でしたから、2.でもなし。
 え~~、『恋する瞳』ですって~~。・・・って、思わず叫んでしまったあなた。伊東ゆかりの着物姿を思い浮かべていませんか。懐かしいです~~。
 そうです。そもそもサンレモ音楽祭は、イタリア人とイタリア以外の国の人が組んで歌うのが特徴でしたね。『恋する瞳』は、イタリア人のブルーノ・フィリッピーニと日本人の伊東ゆかりが歌ったのを、覚えている人も多いと思います。
 『君に涙とほほえみを』は、あのニュークリスティー・ミンストレルズ。『あこがれはいつも心に』は、なんと、コニー・フランシスが共演者ですよ。
 すべてイタリア語のまま歌いますけど、みなさんとてもイタリア語が上手でしたね。

 と、ここまで書いて、もう答えが1.と4.だとわかってしまったわけですが、『この胸のときめきを 』は、イタリア人の ピーノ・ドナッジオとアメリカ人の ジョディ・ミラーが、1965年のサンレモ音楽祭で歌って、入賞を果たした曲でした。
 このジョディ・ミラーの『この胸のときめきを』は完璧なイタリア語で、びっくりします。伊東ゆかりのイタリア語もかなりほめられていましたっけね。

 それにしても、1965年のサンレモはすごい顔ぶれですよ。ファイナルに残った12曲だけでなく、予選落ちした12曲にも大物がずらり。中には2曲エントリーしている歌手も何人かいます。そりゃあ、わざわざアメリカ辺りからイタリアの音楽祭に出向いて行くんだから、2曲歌ったっておかしくはないですけどね。
 大物って、どんな顔ぶれだったかって。・・・そりゃあすごいですよ。
 当時のイタリアンポップスの人気歌手や、カンツォーネの大物に加えて、外国勢では、上記のニュークリスティー・ミンストレルズ、コニー・フランシスのほか、入賞したのが、ウド・ユルゲンス、ペトゥラ・クラーク、ジーン・ピットニー、キキ・ディー、そして伊東ゆかり。予選落ちの中にも、ティミ・ユーロ、ジーン・ピットニー、ジョニー・ティロットソン。ダスティー・スプリングフィールド。たいしたもんですねえ。
 あ、 ダスティー・スプリングフィールドですよ、うわさの。
 このとき彼女は2曲エントリーしていますが、どちらもファイナルには残れず、予選落ち。ただし、歌った曲は、“Di fronte all'amore” と “Tu che ne sai?” で、『この胸のときめきを』ではなかったのがおもしろいですね。

 ニュークリスティー・ミンストレルズは、優勝曲のほかに、ウィルマ・ゴイクと組んで、『花咲く丘に涙して“Le colline sono in fiore”』でも入賞してますから、大したもんですよ。この2曲は、僕の大好きなカンツォーネですからね。

         **********************

 上でも書きましたが、以前書いた 落語版『この胸のときめきを』(穴沢ジョージの2004年4月14日の日記) を、暇な時に読んでみてください。
 ただし、ちょっと訂正があります。
 あのとき僕は、イタリア語版→日本語版→英語版の順だと思っていたんですが、どうも記憶に誤りがあったようです。正しくは、イタリア語版→英語版→日本語版だと思います。
 その根拠ですが、ダスティー・スプリングフィールドの英語版は、'66年にすでに発売になっていて、布施明が歌った時には、後半のサビで英語の歌詞をそのまま歌っているからです。で、歌手で並べてみますと、こうなります。

  1. ピーノ・ドナッジオ(イタリア語) → 2. ダスティー・スプリングフィールド(英語) → 3. 布施明(日本語) → 4. エルビス・プレスリー(米語)

         **********************

 そういえば、今日は 鉄腕アトムの誕生日ですよね。 上述の穴沢ジョージの2003年4月7日の日記は、「鉄腕アトム誕生日&米軍劣化ウラン弾使用記念」という副題をつけて書いたものでした。偶然にも、今日は4月7日。
 あの時僕は、原発についてもちょっと触れ、「原子力発電は止めて、できるだけ早く風力発電やソーラーパワーを量産化して、コストダウンを実現して欲しいです」と書いたけど、今回のようなとんでもない事態が生きているうちに来てしまった。残念です。
 次世代にツケをまわしたなあと思っていたけど、この世代で清算しなくちゃならなくなってしまった。しかも、清算できる見込みはかなり不可能に近い。
 そして、明日の朝もまたハートがドキドキしながら目を覚ますのか・・・。
 では、おやすみなさい。

 で、今寝ようと思ったら、突然地震ですよ。みなさん、気をつけて。 





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Last updated  2011.04.07 23:43:05
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