相川彰一の Keep Walking ~歩き続けよう~

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カテゴリ: 投資に関するもの


 久しぶりに経済について書きます。 チャートは、1929年の大恐慌後の数年をあらわしたものです。

 最近知った言葉に、デッド キャット バウンス(Dead Cat Bounce)という言葉があります。 「死んだ猫でもはねることがある」という意味です。 

 猫の死体でも高いところから落とすとまるで生きているかのように一度跳ね返る

という、あまりいい気持ちがしない悪いマーケットの格言です。

 これが意味していることとは、「死んでるマーケットでも一時的に値上がりする」で、「相場が急落すればどこかで空売りが入り、上がってくると、その人たちが空売りをやめる(=株を買い戻す)から相場が復活したかのように見える」ものです。

 実際に、1929年の世界恐慌、ITバブルの崩壊、日本のバブル崩壊、とどれをとっても、大暴落の半年後に一時的に株価は回復し、その後、再び下がっています。

 29年のときは、秋に暴落し、春に復活。 その後、夏前から下落を続けました。


 いまの株価の回復を手放しに喜べない出来事もいろいろ起こっています。

 例えば5月12日の新聞には、米ゼネラル・モーターズ(GM)の幹部6人が保有する自社株をすべて売却した、との報道がありました。

 実は、現在アメリカでは、企業の経営者や取締役、創業一族といった、自社の経営の先行きを最もよく把握している人々による自社株売りが急増しているそうです。 株高の中、経営者が自社株売りに精を出していることは、これから米企業の経営が悪化して株価も急落すると、彼ら自身が予測しているからなのかもしれません。

 数字のマジックで粉飾黒字を出したアメリカの金融機関を次に待ち受けているのは、クレジット・ローンの焦げ付きと商業不動産の焦げ付きによる実損です。

 サブプライム・ローンに代表される住宅ローンについては、住宅ローンの破綻が増え、ローンの貸し手である銀行が、ローン破綻した債務者から担保の住宅を没収して再販売し、債権の何割かを取り戻そうとする過程にあります。

 しかし実際には、全米で銀行が没収した住宅のうち、3割程度しか住宅市場に出されていません。 没収したすべての住宅を売りに出すと、住宅価格の下落に拍車をかけてしまうからです。 住宅価格の下落は、銀行のローン資産全体の担保価値の下落となり、銀行自身の経営破綻を早めるので、売りに出すことすらできない状態です。

 米政府は3月末まで、ローン破綻を防止する金融策を実施しましたが、4月からは行われていません。 ローン破綻防止策が終わったことによる反動は、4-5カ月後に破綻急増のかたちで顕在化すると予測されています。

 ローン破綻が増え、住宅価格が下がり続ける限り、米国の金融危機は悪化を避けられません。

===
 ちなみに、ポジショントークを書けば、先週、日経平均が9,300円台になったとき、持っていた株と投信の半分を決済しました。 同時に、新規で再び日経平均の空売りのポジションを持ち始めました。



 FXについては、急落の場面で円買いでマーケットに入り、ターゲット(売ったポイントから1~1.5円程度)で買戻しをする、短期売買をしています。 同時に、原油価格は上がると考えているので、大きく下げたところでは、資源国通貨を計画的に小額で買う計画を進めています。

 ◇お金を追ってはいけない。 お金が流れていくところに先回りして、待っていることが大切だ。

 ◇時代の変化に意識を向ける。

 ◇「絶対」を考えない。

というお金のマスターたちからのアドバイスをこれからも着実に実践していきます。





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Last updated  2009年05月16日 23時28分14秒 コメントを書く
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