愛 こ と ば・心 の 散 歩 路

愛 こ と ば・心 の 散 歩 路

2007/04/17
XML





シゲ 「先輩! 先ほどから、

    話聞いてましてね……、

    やっぱり、何か焦って

    たんじゃないかなって

    気がしてならないんですが……」

ゆり 「そうそう……、私もそう思う……思う……」

志時 「うーん……焦りか……焦りねぇ……かもしれんなぁ。

    ……というより、うーん……、……むしろ挑戦だった

    様な感じかなぁ……」

ゆり 「挑戦………?」

志時 「いや違う……チガウ…チガウ……。違うなぁ…………。

    ……ちょっと格好よすぎる……。うーん……、なんか、

    ケジメだったかなぁ……。

    ………意地をかけた」

シゲ 「ケジメ……?……?……?」

ゆり 「志時先ぱ~~い……、何でそんなに悶えてるんです?」

志時 「――うーん。ふぅぅぅ……どうも…うまく言えん……」

ゆり 「……???」

志時 「………うーん、自分が……うーん……何者かって

    いうか………そのう……なぁ……。

    ………………うーん」

ゆり 「!……何者?…?…?………曲者カナ?」

志時 「どれ位の事ができる人間か……っていうか、うーん…、

    ほら……大きな転機を迎えた時の、何というか……、

    ……そのう何というか、ほら………なっ?

    ……逃げちゃ……いかんっていうか…………」

シゲ 「……?」

志時 「………なんか、そういう、ケジメに似たような感覚

    だったかなぁ………うーん。……どうも……」


705.jpg


ゆり 「へえー……32、3才位の年で……?

    メチャクチャ真面目だったんだ………。

    なんでぇ~~~?……わからな~~い

    ……???」

シゲ 「ウーン、………意地ですか?……意地ねぇ」

志時 「……。3人目の男の子も3才にはなってた……し」

シゲ 「お子さんが…………?………フーム」



703.jpg



ゆり 「せんぱーい!この前聞いた、感学……何とかいうのも、

    関係あるんですか?」

志時 「ウン? 何だ?……………」

シゲ 「ゆり、何よ、それって…………?」

ゆり 「ほら先輩、干支の何とかって言ってたでしょう?」

志時 「ああ、あれか……。うーん……関係あるかなぁ……」

シゲ 「何です?それって…………?……エト?」

志時 「うん、関係あるなぁ。……関係ある。

    ……いやねシゲさん、俺って以前から『6』の倍数に

    結構こだわっててね。

    ………まぁ縁起担ぎみたいな話なんだが…………」

シゲ 「ロク……?6ですか?へぇー……?」

志時 「例えば時間だが、60秒が一分で、

    60分が一時間だろう。24時間で一日。

    ……みんな6の倍数なんだよな……なぜか……」

シゲ 「なるほど……。そうですね。……ふーん」

ゆり 「12ヶ月で、一年だもんね……。これも6の倍数……」

志時 「干支が12で一巡り。……60で還暦だ」

シゲ 「世の中って大体十進数が基準ですよね。まぁ人間の指が

    これだけあったから、これを基準に十進なんだろう

    けど………」

志時 「うん……俺な、人間の運命っていうか、巡り合わせ

    みたいなものはさ、時間と関係の深い 6をベースと

    した数字の方が、関わりが深いように感じてるんだ。

    ……若い頃からな……」

ゆり 「えーと……、それから、人の体に関係ある数字もそれに

    近いって言ってましたね。……体温が36度台で……、

    脈拍が一分間大体72回で、呼吸が一分間18回でした

    かね?…先輩……6の倍数」

志時 「あくまで平均的話だよ……コジツケ流かもしれん。

    ………しっかし、ゆり、よく覚えてたなぁ………」

ゆり 「この前、聞いたんだもんね………。へへぇ……(^_^)」



707.jpg



志時 「まあ、占いの様な話だから科学的な話ではないが……。

    シゲさん、嫌いかこんな話………」

ゆり 「なんの何の、結構乗ってきますよ。…ねっ!シゲ先輩」

シゲ 「ええ、僕もおみくじなんか、割りと信じる方ですよ」

志時 「ふーん、そうか。若いのになぁ……。オモロイなぁ」

シゲ 「……で、それが?……」

志時 「ウン、それで、今日の話に一番関係あるのは、さっき

    言った干支の話でな。つまり……生まれた年には自分の

    干支を知らないよな、……当然」

ゆり 「そりゃそう、赤ちゃんだもん……」

志時 「人生で、最初に我々が自分の干支、つまり、年男とか

    年女とかを意識するというか、知るのは12才の時だ。

    次が24才、そして36才、48才、60才って

    なっていく訳だ」

ゆり 「特に、年賀状書く時なんかに意識するね………」

シゲ 「後……72、84、96………ですね」

志時 「ああ、そうだ。………ほら、よく世代間の意識の違いの

    ような話をする時に10代、20代、30代なんて

    いって、層別するよなぁ……」

ゆり 「そうそう、アンケート調査とか……ねっ」

志時 「俺は、年齢を層別に区切る時 12年、つまり干支で

    区切るようにしている……」

ゆり 「……6の倍数のこだわり?……そう言えば成人式は、

    20才だけど婚姻できる年齢は男性は18才だわ。

    ……6進数だ。ねぇ。……もっとも女性は16才からだ

    けどね…………」

志時 「ハハハハッ………六進数か……面白いな」

シゲ 「フフフフッ……、六進数ねぇ………」



704.jpg



志時 「この世に生まれてから還暦に至る迄の五つのサイクルを

    それぞれ『感・学・考・情・断』という風に

    表現して考えてみた…………」

シゲ 「『関学工場談』?……何です? それって……?」

志時 「いや、単純な話だ。……12才までは、感性の『感』

    つまりフィーリングっていうか感受性のようなものを

    育む重要な時期と思う訳だ」

シゲ 「………!」

志時 「……人としての性格の根幹でもある……。

    昔から『三つ子の魂100迄』なんていうだろう?

    聞いた事あるよな?……そんな……魂っていうか、

    ……情念に関するものの根本が、醸成される時期だと

    考えるんだ…………」

シゲ 「12才っていえば……小学6年生迄か………ウン」

ゆり 「ねっ?シゲさん、感覚合うでしょう?」

志時 「……人間の感じ方の根幹というか、精神的な土台の様な

    ものは、ほとんどこの時期に培われるんじゃないかと

    思っている」

シゲ 「ウーン…………なるほど」



706.jpg



志時 「………そして、次……24才までの12年が、

    ……学問の『学』……つまりは学ぶ事を大切にする

    期間だ。徹底して知識を頭に詰め込む時………。

    中学・高校・大学を中心に学園活動をする時期だ

    もんな……」

シゲ 「……フム。学問の『学』 …………?」

志時 「……学問的なものに没頭する期間と言う訳だ。たとえ、

    職に就いていたとしても、きっと周りから知識を吸収

    する事の連続の時期だと思う………。年齢的に…。

    …………なっ!」

シゲ 「なるほど、そう言われれば………デスネ」

志時 「……今のような学校制度が無かった時代だって

    よく学んだ……。『読み・書き・そろばん』と

    いって『読み』つまり学びに近いものが第一だった」

ゆり 「ふーん…………。良くそんな風に考えますねぇ……」

シゲ 「30才ちょっとの時に考えてたってんだから、

    驚きだ…………」

志時 「………そして、36才までが思考の『考』つまり、

    考える力をつけるというか、考える事が特に大切になる

    時期と思う。論理的な構成力や、設計力、企画力等々

    知識よりもむしろ、考え方、論理を打ち出して、勝負

    していくことが大切な時期と考えた………」

シゲ 「ウーン、24才から36才までか………一流といわれる

    学校を出ていても、この期間をサボると、只の物知りで

    終わりますかね………?」

志時 「ウン……結構、職場で実例があるんじゃないか?」

シゲ 「……確かに、学歴が過去の遺産みたいになってしまって

    いて、再生産の感覚の無い人達って、この時期から

    目立ち始めますね………」

ゆり 「……悩んでる人達もいるよ……。……相変わらず記憶力

    で勝負しようとする人達だけどね…………」

シゲ 「誰かが言ってやらんと、分からんかもな………」

志時 「幼い頃の、感覚的な素養と、その後の12年位に蓄積

    した様々な知識は、当然土台になるが、

    自分の考え方・自己の論理を構築していく期間

    なんだよな。………だから、お前達が言うように、

    この期間をサボって過去の遺産というか、知識だけに

    頼って生きていると、会社なんかでは、だんだん仕事の

    成果が出にくくなってくる…………」

ゆり 「なんかこう、説得力みたいなのが、強くなる年代

    なんですかね。……良く知ってるとか、頭が良いとか

    いう評価とは、ちょっと誉め方が違ってくるもんね。

    ………なんか、やり手っていうか、切れるっていうか

    『できる!』って……感じかな?」

志時 「社会人としての、あるいはビジネスマンとしての底力が

    醸成される時期と思う……」

シゲ 「僕たちは、この時期、会社生活をしている人しか

    知らないけど、確かに、どんどん成長する期間で、

    説得力や折衝力、提案する力なんかに磨きがかかって

    くる感じはしますね」

           <続>




親子僧.jpg
===================================================================================
◆◆ホームページランキングに参加しています。

  ランキング表を見に来て下さ~い
◆◆クリックして~~ ( ^-^)
順位グラフ1位





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2007/04/20 12:51:02 PM
コメント(21) | コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

PR

Category

カテゴリ未分類

(3297)

あか・あお・きいろ

(93)

私を支えたことば達

(539)

先輩・後輩が居酒屋で……

(151)

ほっ……と したい

(124)

こころざし

(7)

ご縁

(6)

ちょっと一言

(138)

意志(思考)を強くしよう

(8)

営業感覚

(24)

上司と部下の関係

(56)

実践ビジネス力

(180)

軽妙なやり取り

(143)

新聞を読まない人

(21)

給料とは何か!分かって働こう

(9)

桃太郎は教科書

(12)

昇進・昇格のドラマ

(4)

『信じる』とは何か?

(21)

じいちゃんの思い出

(7)

恋と愛の・心の仕様

(14)

人生の開き直り

(8)

友情の使者

(33)

自分の考えを自分で操る

(10)

人を8時間待った話

(8)

話の切り出し方

(13)

ストレスとの付き合い

(5)

自分らしい生き方

(19)

愛犬パズーの思い出

(20)

人を育てる

(58)

JRにまつわるほのぼの話

(61)

麗しき日本

(51)

大切な言葉

(44)

ほのぼの とした 話

(42)

成長に資する糧

(86)

和の心

(26)

反  省

(4)

ちょっと一服

(45)

ITが苦手な社長への話

(8)

考えさせられる話

(93)

いたずら辞書

(60)

しみじみと…………

(24)

取り留めのない話

(10)

GNP(元気で・長生き・ポックリコ)談義

(39)

グッときた話

(11)

幸福について

(15)

思い出

(112)

学び

(17)

幸運(^-^)

(6)

笑える話し (^。^)

(5)

高齢化社会

(229)

ロータリークラブ

(29)

自分の心を操って人生を楽しく歩こう

(47)

フーテンの寅さん

(28)

私の根幹を支えて頂いた11人の恩人

(0)

生活の言葉に『手』が多い

(16)

回文

(10)

(7)

干支の周期と人生

(11)

友情

(11)

面白きかな・人それぞれの考え方

(1)

転職の本質を考える

(4)

© Rakuten Group, Inc.
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: