愛 こ と ば・心 の 散 歩 路

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2019/03/06
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カテゴリ: 成長に資する糧




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^-^◆ 二宮尊徳翁に学ぶ【5】
         <Renewal



 先年、二宮尊徳翁の七代目子孫である中桐万里子氏の講演に
接する機会がありました。そして……とても感銘を受けました。
加えて、彼女の著作本が『幸福論』というタイトルだったので、
その場で購入しました。

 以前から掲げている私のテーマ『皆で幸福になろう』に
ピッタリと思ったわけです。
何かと善きヒントが得られればと……期待したわけです。

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日常の生活を進める上でも、とても参考になる教えを、
中桐氏の講演と、本『幸福論』から頂きましたので、
お裾分けをしようと思い書き綴っています。

勿論、私の受け止め方ですから、独断に満ちている事は
言うまでもありません。(^。^)





====================================================



 尊徳翁は自らを水車にたとえ、水との関係を語られているが、
指導者としての生き方について考えさせられる。

 翁の云う川の水とはすなわち、自分以外の全てであり、
それは世の中であったり、ご近所であったり、
武家社会であったり自分を取り囲む社会のすべて……の
ことである。

水車は自らの力で回っているのではなくて、
水の流れに回して貰い、
その事によってエネルギー(杵を持ち上げる力など)を
頂いている。

当然、水の動きの方向と、水車の動きは一緒ではない。
自分と他人とは、所詮そんなものなのだ。

 そして、浮き上がった水車は回ることができない。
つまり何事もまず、水に入って行かなければ
何も始まらないのである。


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そして、まず流れに素直に従う。
これは、対象に飛び込んで、注意し、観察し、よく見て、
受け入れることによって、対象をよく知るということである。

しかし、水車には必ず水から出るサイドがある。
脱出するのだ。
これは、対策を立てる、工夫する、実践するを表す。
半分従い、半分逆らう。そしてスムーズに回転していく。
これが大切だと説く。

尊徳翁は極めて現実主義であった。
何もしないで考えても何も生まれない。
まず、対象に飛び込んでしっかりと観察をしなければ何も
生まれるはずがない。
そこにある課題が非常に厳しい場合もあるだろう。
しかし、嘆かない事だ。その厳しさも生かすことを考えよう。
拘りは、恨みを生み敵を作る。


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もう大分前のことになるが、
過去に到来した事のないような大きな台風が東北を襲い、
リンゴ園は壊滅的な打撃を受け、収穫寸前のリンゴは、
9割が落ちて商品にはならない状態になった。

何故、台風なんかが来たんだ……と嘆き、怒り、
どうにもならないのに、気象庁の僅かの予報のズレを
罵り、悲しんでもどうにもならない。
ある人は、落ちたリンゴからすぐに離れて、
残った1割のリンゴに目を向けた。
何故落ちなかったんだ。
「落ちないリンゴだ」
逸早く、受験生向けに出荷をして、
10倍近い価格で売上て、損失を微小に抑えた。
落ちたリンゴに固執していた人たちは、タイミングを逸し、
残った貴重なリンゴも腐らせてしまったという。

 尊徳翁の教えがここに生きている。

現実主義は決して大げさな事を考えない。
目の前の小さな事の積み重ねを大切にする。
「積小為大」これは、尊徳翁が終生大切にした考え方である。


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小さな現実観察(宝の種)から
大きな宝を手に入れることができる。

「宝」の語源は「田から」らしい。
昔、食べることが命をつなぐ大きな位置づけにあり、
飢饉が来ると一村が餓死で全滅していたような時代である。
田から生まれるもの(作物)が最も貴重なものであった。
そして、田 = 農業 = 汗をかく、協力する、
自然が相手ということである。
農業を基本にして改革を進めた尊徳翁、
彼のいた村からは一人の餓死者も出なかったという。
それから、600以上に及ぶ村々を指導し、
その土地土地の課題、問題をひとつひとつ解決していきながら、
飢饉に強い村を作っていった。

その考えの根底に流れていたものは、
ヒントは現場にある。(たとえ悲惨な場面でも……)
ヒントは相手にある。(たとえ敵に見える人でも……)

そして常に、何でだろう?を発し続ければ
道は開けると説いている。

「何で」には、意味が2種類ある。
・何で思う様にならないのか!! 怒り&利己主義の「何で」
・何で? 何故? 知ろうとする「何で?」 観察の「何で?」


          <続く>





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Last updated  2019/03/06 08:56:51 AM
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