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レビュー:AND1 CHOSEN 1 MIDデンバー・ナゲッツのパワーフォワード、マーカス・ケンビーがCOOLなシューズを履いている。つま先がユニバーシティーブルーで後ろ半分が白色のAND1シューズが気になる。Chosen 1だ。Big Ben等多くのNBAプレーヤーがこのシューズを愛用する中、彼の愛用しているカラーだけが個人的に気になって仕方がない。このシューズ、プレーヤー達にとても愛されている。その証拠に、Chosen 1の04年モデルが発売された現在も、プレーヤーはこのモデルを履きつづけている。そして当分は手放す事はなさそうだ。その人気の秘密は?もちろん純粋にパフォーマンスの高さにある。今回のレビューはずっと気になっていたAND1シューズにフォーカスを当ててみよう。デザインからの印象ストラップが付いているシューズは嫌いだ。たいして機能性を持たないし、実際は格好良くないのに、気付かずに格好つけているように思えるからである。(?)当初はChosen 1についても同じ意見をもっていた。「Chosen 1? 選ばれた者?何だそれ?なんかストラップとかつけて。重そうだし、履き難そう。パス」そんな感じで、特に注意を傾ける事なく、発売から4ヶ月が過ぎ去った。「AND1で一番いいのはChosen 1だと思う」、「こんなにバスケットボールで履きやすいシューズはない」、「Chosen 1の新しいバージョンっていらなくない?」先月位から、周りのバスケットボールマン達がChosen 1を気にし始める。少しというかかなり反応が遅い。これがジェネレーションギャップというものなのだろう。全く気にしていていなかったはずのChosen 1が、本当にChosen Oneに思えてくる。影響されやすいとはいえ、本当に不思議だ。 NBAのレギュラーシーズンも佳境を迎え、今年の注目は、なんといってもスーパールーキー、カルメロ・アンソニー率いるデンバーがプレーオフをものにできるかどうかだった。そうなると必然的に、ナゲッツのメディア露出度が上がる。ナゲッツの注目は勿論メロ。しかし、ニュースを見ていると、以前は大きな期待を背負っていたマーカス・ケンビーも時々活躍している事に気付く。「あれ?!アイツの履いているのChosen 1じゃん。あの水色がメチャメチャカッコイイ。」これだけで十分だった。初のお目見えから4ヶ月。少々のタイムラグがあったが、私もChosen 1に逝ってしまったようだ。そうなると気になってししょうがなくなってしまうというのが人の性。どうしても履きたくなる。嫌いだったストラップ付きのデザインさえも、そうなると格好良く見えてしまうのだから不思議なものだ。「Chosen 1?」=他のバスケットボールメーカーが今まで作る事のなかった革新的なデザイン。このシューズを手にした瞬間に、Chosen1の虜になってしまったようだ。この履き心地は。。「硬くて重い」-私が抱いていたAND1のイメージだ。よって、Chosen1も同じように見ていた。しかし、ここまで最初のイメージと実物が異なるシューズも珍しい。「人は外見だけでは判断できない」。この事はシューズにも当てはまる事を、今回発見する事になった。まず何よりも驚きなのは、フォアフットのアッパー。この柔らかさは、ほとんどランニングシューズのようである。今までに触った事のない合成素材を使っているのだが、靴の素材というようよりは、想像上の「バットマンが着るパワースーツの素材」こそが、Chosen1のフォアフットの素材になる。足に張り付き、足に完全にフィットし、足を防御し、足を強くさえもしてくれる。イメージとしてはそんな感じである。このフォアフットの素材と、足首を包み込むメモリーフォームのコンビネーションによって、Chosen1はプレーヤーの足の一部になる。どんな動きでも試してみると良い。一切の違和感を感じない。Chosen1が提供するのは、靴を履いているという感覚ではなく、足の機能を高めてくれるパワースーツ機能だ。しかしここで一つ苦言。フォアフットのベンチレーションホールによって、通気性は抜群だと思ったのだが、それほどではない。靴の中に手を入れて、外から風を当ててみたが、靴の中までは風がとおってこなかった。耐久性を犠牲にしてまで、このメッシュ素材を使ったのだから、フィット感以上のアドバンテージを提供してもいいだろう。Chosen1は、普通のシューズよりも蒸れやすい。あまり他では聞かないコメントだと思うが、私はそう感じている。1時間もシューズを履けば、逃げ場を失ったシューズ内の湿気は、あなたの足にまとわりつく。デザイン向上の為の穴。私はそう見ている。しかし、格好よさってとても大事だ。パフォーマンスは。。「Chosen1は歴史を塗り替える」こんな事を言うと、たかがシューズで大げさだ。しかし、バスケットボールシューズという狭義の上での歴史を考えた場合、AND1がChosen1で行なった事はまさに歴史を塗り替えた事に他ならない。履き心地、一体感、接地感覚、フィット感、サポート、クッション、グリップ、安定感、走り易さ。JORDANSが採用しているパフォーマンス測定の11のパラメータのうち9ジャンルでハイスコアを取得している。このようなシューズは珍しいし、バスケットボールシューズの王様であるAIR JORDANでもここまでの得点を稼いだシューズは殆どない。それだけChosen1は優れているという事だ。思いっきり走り、ストップして、ターンして、ジャンプして、着地の瞬間にクッションを感じてみよう。あなたの足とChosen1の間には殆どのギャップは生じない。いつでも思った場所にシューズはポジショニングしてくれて、常にプレーヤーのサポートを忘れる事はない。というよりも、シューズ自体があなたの動きを予測し、先回りして、サポートを提供してくれるという感覚だ。Chosen1が持つ、”あなたの足を完全にサポートしたい”というポリシーは、シューズの形状の到るところに存在する。その一番良い例が、アッパーのカットの形状だろう。Chosen1のカットの形状は、内側が高く、外側が低くなっている。着地時の怪我は、足首を内側に捻ってしまうことから生じる。内側のカットを高めて、その状態を防ぎながらも、プレーヤーのスピードを活かしきるために外側を自由に開放する。人間工学上の観点で考えれば当たり前の事でも、AND1以外にその事を着実に具現化しているブランドはない。流石はバスケットボール専業メーカーと言えよう。しかし、少し気になった点もなくはない。まずは、ストラップなのだが、これは少しきつすぎる。Chosen1のストラップは、プレーヤーの足を完全に靴にロックする。これが足と靴が一体になるので良い点ではあるのだが、足の甲の高い人の場合、1時間もしないうちに、足の血の流れが止まってしまい、しびれてくるかもしれない。私の足も例外ではなく、ストラップを緩めないと、プレーに支障が出てきた。もう一つは、アウターソールの柔軟性。Chosen1のソールはランニングシューズ並に柔軟に出来ている。これはバスケットボールシューズにはとても珍しい作りで、スピードプレーヤーにとっては、その走り易さが病みつきになるだろう。しかし、高いアウトソールの柔軟性は同時にフォアとリアのポジションの固定の弱さからくる捻りの原因にもなる。それを補強する為に、アウターにプラスチックパーツをつけているが、それほどの効果はなく、激しい動きの際に、足裏の不安定感(極端な捻りの状態が可能になってしまう事)が仇となる場合があるかもしれない。AND1 Chosen 1 Mid図解 メモリーフォーム:インナーは、プレーヤーの足の形に会わせるタイプの素材の為、とても足にフィットする。とても快適だが、湿気を含みやすいタイプの素材なので、1時間もプレーすれば蒸れてくるだろう。足首のカットは、内側が高く、外側が低くなっており、プレーヤーの足の動きを自由に開放しながらも、サポート能力を生み出す事を可能にしている。 ストラップ:このストラップを締める事で、非常に高いホールド感が生まれる。しかし、足の甲の高い人の場合、ストラップを締める事で、足の血のめぐりが止められてしまう可能性がある。NBAのプレーヤーには、ストラップをつけないでプレーしている選手が大勢いるようだ。 通気性の穴:正直この穴の効果は微妙である。1時間ほど履いてみたのだが、結構シューズ内が蒸れてくるのを感じた。息を吹きかけてみたのだが、風通しはあまりよくないようだ。機能というよりは、デザインだろう。 ソックライナー:ポロンを使ったゲームインソールではない普通のもの。ステップすると分かると思うが、ダイレクトにフロア(ミドルソール)の感触を感じることができる。接地感覚を究極に高めたかったのだろう。 Harmonix:AND1のショック技術。このモデルでも、とても快適で安定感のあるクッションを提供してくれる。 フォアフット:クッションはローファイルのCMEVA。反発性については特に感じないが、接地感覚に優れている。但し、ショックはダイレクトに足に伝わる。裸足により近い感触。 補強レーン:名前はないが、アディダスのTorsionみたいなものが、Chosen 1の靴底にある。足の捻りを防ぐものだが、柔軟性を考慮してか、それほど硬いものではない。 グリップ:変化を加えたHerringboneタイプのアウトソールパターン。Chosen 1は、グリップ力でも定評がある。 Chosen 1 Midはどう?正直ここまでプレーヤーの要求を満たしてくれる完成度の高いシューズはない。ポジションに関わらず、速く、高く、安定した動きを求めるプレーヤーなら、是非Chosen 1を試してみることをお薦めする。特に圧巻なのが、足によく馴染むフォアフットのアッパーの合成素材。今までにない感触で、とても快適だ。接地感覚の高さ、走りやすさと超軽量級の重量、どれをとってもプレーヤーにとってはありがたい。通常23.5cmを履く女の子に、28.0cmの靴を試してもらったのだが、サイズの大きさにも関わらず....制限文字数オーバーの為、続きはJORDANS.JPで
2004年04月30日
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レビュー:AND1 STARBURY MID何時になったら履くのかな?AND1 STARBURYについては誰もが首をかしげている事だろう。オールスターに出場できなかった事でデビューの時期を失ってしまったマービュリーのシグネーチャーモデルは、発売開始した現在もお蔵入りの状態が続いている。プレーオフでこそは!すでに2敗のKnicksのマービュリーだが、今シーズン中に履くことはあるのか?マービュリーより一足先にAND1 Starbury MIDを縦に斬る。今回のシューズレビューのテーマだ。デザインについてのインサイトシューズデザインのコンセプトは「ステフォンのような速さ」。シューズのデザインフェーズでは、複数のラフデザインからステフォン自身に選んでもらい、彼とAND1デザインナーが協力してシューズの速さを主張するデザインに創り上げたという。。。。本当だろうか?シューズの作りを考えると、私はAND1が教えてくれたこのコンセプトに中々ピンとこない。。ステフォンはスピードが売りのポイント/シューティングガードだ。確かに速さは売りに違いない。しかし、直感的にこのシューズのデザインには速さとは異なる意味が隠されていると思わずにはいられなかった。まず名前から攻めていこう。シューズの名前Starburyとは、StephonとMarburyからきている。彼のニックネームだ。しかし、只のニックネームではない。彼がストリートボールで認められた事からついた愛称だ。短絡的だがここで気になった。AND1とストリートでのニックネーム(今までこの名前は使われていない)。ストリートでの支持の高いAND1とストリートでのニックネーム。ストリートの香りプンプンだ。あとステフォンとストリートの関連性を見つける事ができれば、AND1 Starburyのテーマが速さというよりはストリートと言う事ができるのではないだろうか? 検索エンジンで「Starbury+AND1」を検索してみた。検索結果は沢山あったが、その中でもsacbee.comが面白い記事を掲載している。この記事によると、ステフォン・マービュリーはアメリカのストリートへのアピール度ランキングで堂々の第三位に入賞している(因みに一位アイバーソン、二位T-MAC、四位レブロン、五位アンソニーとスター揃い)日本ではなじみの薄い「ストリートのアピール度」とは何か? Sacbee.comでもその定義は難しいとしながらも、どうやら「音楽、貧しい生まれ、恵まれない家庭環境、タフさ、熱いハート、攻撃性、HipHop、アフリカンアメリカン」がキーワードになっているらしい。そしてステフォンはその全てのキーワードに当てはまり、実際に多くのアフリカンアメリカンから絶大な支持を受けている。あのランキングの他の四人と比べた場合、ステフォンの実績は幾分劣る。その上でのランクインは、彼を構成している背景がストリートの琴旋に触れている事を示している。ストリートのアピール度?お金に直結する大事な要因だ。ナイキがレブロンに100億円も払う事を見てもその威力を計り知る事ができる。ステフォンのSのタトゥーが入った彼のシグネチャーシューズ。ストリートが待ち焦がれている事は容易に考える事ができる。そう考えた場合、Starburyをストリートをターゲットとして製品化したと考えるのも自然な流れの一つだろう。次は実際にシューズを見てみよう。確かに流線型のスタイルは速さを予感させる。しかし、シューズに足を通した時に強く感じられるのは、「速さ」というよりは「タフさ」だ。その感触は合皮を使ったアッパーの硬さが直結している。AND1 Starbury MidはAND1の中(というよりはバスケットボールシューズの中でも)でも最も硬い部類に入る。ここで述べる硬さとは、柔軟性の欠如と一体感の希薄さを指している。そんなに長時間の着用をしたわけではないが、Starburyの場合、多くのスピードタイプのシューズのような「シューズが足と一体になって履いている事を忘れてしまう」という感覚を決して感じる事はない。それだけではなく、インナーもかなり柔軟性に欠けた厚みのあるものを使っている為、シューレースを少しきつめに締めようならば、足が鬱血してきて痛みさえも感じるだろう。長期間に渡って使用すれば、素材が馴染んでくる事もあるかもしれないが、スピードを意識したシューズでは、このような素材は決して使わない。Starburyには見た目だけではなく、実際の「タフさ」(耐久性)もあると思われる。アッパーの頑強さは上記の通りだが、アウターソールもシンプルかつ強い作りになっている。Starburyは本当に耐久性に優れたシューズなのだ。Starburyに使われている最上級のクッションシステムも、ストリートボーラーのように生打ちのコンクリートの上でバスケをする場合にとてもありがたい仕様だ。シューズの主であるステフォン・マービュリーは、現時点でも1年以上前のAND1 Questを愛用している。「Questの性能が高い」や「シーズンのこの時点でクセのある新しいシューズに替えるのはリスクが高い」など様々な理由があるだろう。しかし、オフシーズンになる今年の夏にストリートボールでStarburyをデビューさせるというのが、本当の所なのではないだろうか?そうなってくると、来シーズンの始まりには、すでに売り切れになったStarburyにその夏の彼のプレーに魅せられたボーラー達が押し寄せる。そんな現象がますます現実味を帯びてくる。パフォーマンスミドルソールから上のパフォーマンスについてはこれと言って特徴のないシューズだ。カットの高さにしては普通なサポート。フィット感というよりは、締めつけ感と表現できるインナー構造。通気性もあまり良いとは言えない。アッパー素材は一体感が生まれ難い。ホールド感も平均的だ。このシューズのパフォーマンスで語るべきは、AND1の誇る最高級のクッション構造だろう。Starbury Midのクッションには、HarmonixというAND1独自のテクノロジーが搭載されている。Harmonixは、最上級のクッションと安定感(一般的にクッション性能を上げる事で左右に対する安定感が失われる)のハーモニーをしっかりととれたクッションですよという事から命名されている。Starbury midのHarmonixは3つの部分から構成される。 Duraspring II - エアバッグを覆うフォーム素材。反発性と耐久性に優れている素材で、ヒールの下にポジショニングされている。 Springz Geometry - ヒール部分のアウト/ミドルソールをドーム状に加工することで、サスペンションのような機能を持たせる。衝撃時にはドームは潰れる仕組みになっており、その事でショックを分散させる。 Harmonix エアバッグ - エネルギーを伝達する特性によりショックを吸収する。ヒールの安定感を高める構造ももつ。 Starburyのクッション構造はこれだけではない。ミドルソールにはCMEVA、極めつけのソックライナーはゲームインソールだ。ゲームソールは、AND1の最高級のソックライナーで、プレーヤーの足をドライに保つ事で熱くなりすぎる事からくる疲労感を和らげてくれる。素材には反発性と耐久性の高い圧縮素材を使っており、足全体に追加のクッション+反発性を提供する。ステップの時親指で押した時に感じる柔らかい感じが、ゲームインソールの効果になる。AND1によると、その耐久性は非常に高いもので、シューズのライフスパンが終了する前に破損する事はない位だという。私が履いた感覚では、すぐに駄目になると思ったのだが、どうやらそれは勘違いだったようだ。 プラスαになるが、素材には特別な処理がされてあり、雑菌が増える事で発生する足のニオイを抑える効果もあるらしい。シューズの独特なニオイはこれが原因だろう。とても心憎い心遣いだ。Starburyではソックライナーが糊付けされているので剥がす事はできないが、ゲームソールは洗濯機で洗う事も想定してデザインされている。ここまでくると、その意気込みの違いに気がつく事だろう。AND1のクッションへの飽くなき思いは、そこらのものとは本気度が違う。 ここまでAND1がこだわるクッションは、パフォーマンスとなって.....制限文字数オーバーの為、続きはJORDANS.JPで。
2004年04月23日
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レビュー:NIKE JORDAN TEAM 1 02年復刻6年前の97-98年のバスケシーズンにさかのぼる。大学(ナイキ契約)のバスケットボールホームカミングゲームのチケットを手配する為、私と友人は街の小さなチケットオフィスに足を運んだ。地元大学を応援し続けて30年という感じの気さくなスポーツ好きなオヤジさんと若いバイトの女の子によって運営されているオフィス内には、様々なポスターが飾ってあった。お目当てのホームカミングゲームのポスターも勿論飾ってあり、ポスターには、当時の大学のスター選手、ピーターソンが、“AIR JORDAN”らしきシューズを履いてダンクしている。そのAJらしきシューズは、チームカラーの黒を基調としており、黄色のマークが鋭く光っていた。「この新しいジョーダン結構カッコイイじゃん」これが、私がTEAM 1を始めて見た時の感想になる。 今回のジョーダンマニアでは、JORDAN BRANDのTEAMシリーズでも日本で根強い人気のあるTEAM 1についてレビューする。リリース1番目、人気でも1番1997年、ナイキの子ブランドとしてJORDAN BRANDが誕生した。ブランドの最初のモデルは「JUMPMAN」。バスケ仲間の何人かはすぐに飛びついていたが、結局はチープなJORDANという印象が強すぎて、好きにはなれなかったモデルの一つだ。世間では、このリリースを失敗作と呼び、これといった新しい提案のないJORDAN BRANDの存在理由を「売上拡大」以外で理解している人はいなかったのではないだろうか。そんな雰囲気の中、JORDAN TEAM 1がリリースとなる。JORDAN TEAMとは、「チームでお揃いのJORDANシューズを履こう」というシリーズになる。ナイキがDUNK HIなどで成功を収めているバスケットボールチームシリーズのJORDAN BRAND版になる。勿論、「BE TRUE TO YOUR SCHOOL」のコンセプトはこのTEAMシリーズでも適用され、現在はネット上でも探す事も購入する事もできないが、6-7色のTEAM 1がナイキ所属のバスケ名門校にそれぞれ支給された。名前の由来はTEAMシリーズの最初のモデルだからTEAM 1。とても解りやすいネーミングだ。復刻されている事からも想像がつくが、TEAM1にはJORDAN TEAMシリーズで最も成功したモデルという側面もある。どうしてだろうか?発売当時の状況を少し考えてみよう。TEAM1が発売された97年はAIR JORDAN13がリリースになった年だ。シリーズ中で不人気の1位をAJ16と競っている13である。AJ13の不人気の理由はデザイン。多くのバスケマンにとって、あの豹の目をモチーフにしたというバスケットボールシューズは理解不可能で、受け入れ難かった。個人的には、シューズの素材がすぐに疲れてくる事も嫌いだった理由の一つにある。しかし、不人気の理由はそれだけではない。同時期に発売されたTEAM1の存在自体が大きな影響を与えている。2004年現在、AJ=最新テクノロジー、JORDANシューズ=AJの下位モデルという明確なラインが引かれている。実際に2004年に発売されたTEAM FLOWとAIR JORDAN19を比べれば、その違いは歴然だろう。しかし当時は違う。JORDAN BRANDが生まれたばかりの97年はその方程式は確立されていなかった。単純にTEAM1とAJ13を比べてみよう。クッションにZOOM、ミドルソールに共にファイロン(TEAMにはInjection Molded Eva等の安いものは利用されていない)、インナーも同レベル。唯一変わっていたのは、デザインとスピードレーシングと価格だけになる。TEAM1人気の理由はそれだけではない。当時はTEAMシリーズがスタートしたばかりという事もあり、Nikeのプロモーションの力の入れようも違かった。その結果、多くの学校がTEAM1を履いた事で、露出度では確実にTEAM1が勝っていた。極めつけに、JORDAN BRANDが始まったばかりという事もあり、殆どの人には、JUMPMANロゴ=AIR JORDANという思い違いまであったのだ。ここで質問。目の前に2足のAIR JORDAN。あなたはどちらを購入するだろうか?AにはTEAMという名前がついており、Bは13。機能性はほとんど変わらないが若干だがTEAMが勝っている。TEAMのほうが日頃から目にする機会が多く、憧れのスタープレーヤーやひいきのチームがこぞって履いており、オマケに値段が安い。13はデザインが好きじゃないのだが、なんといってもマイケルジョーダンが履いている。さあどっち?勿論、TEAM1を選ぶだろう。消費者は正直である。良いものを安く買えるなら、そうしない理由がない。このような経緯でTEAM1は大きな成功を収める事となる。どれだけ大きい成功か?あまりにも大きすぎて、2002年の復刻時に小売店が発注数の計算違いまでしてしまう位である。日本でのTEAMコンセプトと根強い人気さて。このようにアメリカの小売店注目のTEAM1も日本では展開が見合わされる事になる。大きな理由は、前年に発売されたAIR JORDAN12の大失敗が理由にある。AIR JORDANが売れないのに、“TEAM何とか”が売れるか!とても納得できる意見である。し・か・し。小売店の経験則に反し、TEAM1は日本人プレーヤーの間で根強い人気のシューズに育つ。特に高校生バスケ部の間ではナイキのシューズ注目度第二位の一足だ。全ては、TEAMコンセプトの実施にある。2002年秋、ナイキ主催のバスケキャンプの写真がバスケ月刊誌に掲載された。注目すべきは、「どこ高校の誰」という事と「足元」。その時に輝ける選手達が履いていたのがTEAM1になる。その時点で、日本の多くの高校生の脳裏に、近所のスポーツショップでは取り扱っていない特別なJORDANが存在する事と、“選ばれた同世代の高校生”が特別なシューズを履いていた事実が刻みこまれる。2002年冬。東京で毎年恒例ウィンターカップが開催される。各都道府県選抜の高校生が3年間の成果を競い合う高校バスケットボールの天王山だ。その年は優勝を逃した常勝能代工業だが、例年同様に多くの高校生はその年のチームの調整具合の確認と爆発的なゾーンプレスを勉強する為、試合会場をチームと一緒に移動する。バスケファンは、統制のとれた練習風景、加藤監督の怒鳴り声、もちろん彼らの着ているナイキのジャージ、ユニフォーム、シューズのチェックも忘れたりはしない。能代の全てが気になるのだ。この感覚は、風邪の時に見る夢のような能代のプレスディフェンスからの連続得点シーンを一度見た事のある人なら理解できる感覚だろう。一通りチームを観察したところで、彼らは気が付く。「あれ。あのシューズ雑誌に載っていたやつじゃん」人は、ある情報を二つの異なるソースから聞いた場合、正しい情報として記憶する傾向にある。心理学で証明済みの事実である。日本においてナイキが実践する能代をベースとしたTEAMコンセプトはとてもパワフルなマーケティングだ。2002年のJORDAN TEAM1、2003年のNIKE AIR ZOOM Flight5(+田臥効果大)は成功例の一部になる。日本未発売のシューズとは通常シューズマニアが探すものだが、TEAM1においては高校生がマニアを差し置いて探している。中々目にする事のない現象だ。パフォーマンス?能代工業だけが人気の理由かと問われれば、そんな事はないと言える。とてもシンプルにまとめられたTEAM1のパッケージには、97年当時のナイキテクノロジーの全てが搭載されている。反発性を実現するZOOM AIRソール。スピードプレーヤーには嬉しい超軽量級の400gの重量。適度な耐久性と柔軟性を備えたアッパーレザーはとても足に馴染みやすく、スタンダードなタイプのシューレースをすこしきつめに結べば....文字数制限オーバーの為、続きはJORDANS.JPで
2004年04月19日
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レビュー:k1x Chiefglider Bounceあなたは、人と違う事に不安を感じるだろうか?もしそうなら、このシューズはあなたには向かない。今すぐ近所のスポーツショップに行き、ナイキ、AND1、アシックス製で他の皆が履いているバスケットボールシューズを購入して安心すればいい。しかし、もし、あなたが常日頃“その他大勢”である事に違和感を感じているのなら、今日ここで、あなたは大きな発見をする事になるだろう。k1x Chiefglider Bounce。このシューズは、あなたのバスケットボール経験を今までとは全く違うものにしてくれる。本日のジョーダン・マニアでは、ドイツ生まれのストリートスタイル・パフォーマンスバスケットボールシューズ、Chiefgliderの日本販売開始モデルである、Bounceについてレビューする。初めての感覚「みーんな同じ格好。同じ服着て、同じシューズ履かないと、安心してバスケットボールできないん?」こんな高飛車な感想が、Chiefgliderを履いて世間のバスケピープルを見た時の最初の感想だ。今回レビューに選んだ体育館には、50人近いバスケットボールプレーヤーが一般開放で集まっていた。しかし、そこにいる誰もが(スケートボードシューズでプレーしているアメリカ人以外)同じ格好をしており、それが、他の誰とも違う格好(この日は、意図的にこのシューズとストリート調のショートパンツを合わせてみた)をしている自分にとっては、とても不思議な感覚だった。上でいう「誰もが」というのは、体育館にいた完全に全ての日本人プレーヤーを指している。その状態を見た時、日本人にとってはみんなと同じ格好をする事が『大切』なんだなぁと私には思えた。同じようなバッシュ、同じようなシャツ、同じようなバスケットボールパンツ。お決まりのバスケファッションである。バスケットボールをしている中には、若く、血の気の荒い10代、20代前半もおり、少なからずとも人とは違うと“カブイ”ている者もいるようだったが、結局は、単一スタイルが重要視される高校バスケで教育された「バスケットマン」の域を越える事はなかったようだ。ここで、勘違いのないように説明しておく必要がある。私は、生粋の日本人である。完全に日本人の外観を持っているし、今までは、その他大勢と同じ格好をしている事に違和感を感じた事はない。というより、「格好を気にする前に、技術を磨けよ」的発想すら持っていた。なので、今回上で述べている感想とは、今まで感じた事のない初めての感覚であり、全ては、Chiefgliderを履いてバスケットボールをした事からでてきた感想だといえる。上のような感覚はどこから来ているのだろうか?私が思うに、Chiefgliderが提案(定義)するバスケットボールから来ているのだと思われる。Chiefgliderは、超限定生産されたシューズだ。人と違う事を求める、“熱い”プレーヤーだけに製品を提供しており、その他大勢をターゲットとはしていない。その“コダワリ”は、シューズ自体の設計にも埋め込まれており、その事が履くものの心にある種のリズムを吹き込んでくる。今回のレビューは、二日間、、合計5時間のテストトライアルをベースに行なっているのだが、このシューズを履いてプレーしたバスケットボールは本当に楽しい時間だった。軽さ、グリップ、反発性、フィット感、クッション等々、全てのパフォーマンスが高い事は勿論だが、それ以上に、この異質のスタイルのシューズを履くことで、バスケットボールはこんなに自由で楽しいスポーツだと言う事を心から感じる事ができたのが大きな理由だと思われる。私は日本の高校バスケットボール経験者である。そこには、沢山の規則があり、私の所属していたチームでは完全服従が要求されていた。全ての動きやスタイルがコーチによって決められており、その枠から外れる事は、即ち、試合に出してもらえない事を意味していた。だからと言って、そのバスケットボールが詰まらなかったというものではない。日本の高校バスケには独特のスタイルがあり、それを極めている高校生とは、尊敬に値するし、早い展開の試合もとても見ごたえがある。しかし、ここで言いたいのは、人とは違う自分を表現するバスケットボールというのも楽しいという事だ。このシューズには、ストリートファッションが良くマッチする。そんな格好をしたあなたは、一見すれば、遊びの帰りに、半分遊びでバスケットコートに寄っただけのように見えるし、実際に、他の人達はそういう感覚であなたを見るはずだ。しかし、ストリートファッションで最高のパフォーマンスを見せる事ができるなら、周囲のイメージは大きく変わる事だろう。それに、動きやすくて、見た目がよいのは、決して今までのバスケットボールウェアだけではない。ファッションとはセンスだ。研ぎ澄まされたセンスは、バスケットボールのリズムにも大きく影響する。「格好の前にスキルを磨け」という考え自体には大賛成だが、ファッションがセンスを磨くという観点で見れば、バスケファッションもバカにできたものではない。セルフイメージが高い時には、人は通常以上のパフォーマンスを発揮できる。これは心理学的に実証されている事実である。Bounceとは?さて、前置きが長くなってしまったが、今回の日本発売開始モデル、『BOUNCE』について少し説明してみよう。同モデルは、今回、Chiefgliderの日本上陸モデルの第一弾で、プエルトリコリーグの元プロプレーヤーの人気DJ、bobbito garciaによってデザインされたモデルになる。ニューヨークのファッションリーダー的存在のbobbito garciaは様々な情報を発信しており、有名なものに、「Where'd You Get Those ?」という60-87年の間のNYCのスニーカー文化をまとめたマガジンがある。モデル名の『bounce』は、NYCのプレーグラウンドのHOOPシーンを編集したマガジンの名前から由来している。スニーカーフリークの元プロバスケットボールプレーヤーで、ニューヨークのファッションリーダー兼人気DJがデザインしたシューズこそが、このBounceになる。基本的データ今回のレビューでは、今までとは異なるフォーマットを試しながら、全てのパフォーマンスの要素についてコメントしていこうと思う。重さ: ローテクな見た目とは180度異なるパフォーマンスがChiefgliderにはある。流石はジャーマンテクノロジーと言っておこう。まず、足を入れてみて最初に気付く点は、その軽さにある。アッパーに使われている素材に工夫があるのだが、履いた感覚でほとんど重さを感じる事はない。しかし、重量と同時に耐久性も考慮されており、Bounceのアッパーは耐久性がある作りになっている。シューレース: Bounceには極太のシューレースが使われており、最初は不恰好にも思えた。しかし、この形のシューレースを使う事からくるホールド力は捨て難く、一度シューレースを締めれば、プレー中に解けてきて、もう一度締め直す必要がないので安心してプレーに集中できる。インナー構造: Chiefgliderのインナーフィットは、ブーツ構造を用いておらず、タンと足首部分に施工されたメモリーフォームだけになる。そのメモリーフォームはタオル素材で覆われており、非常に履いた感触が心地良いものだ。しかし、その素材は足首部分で終わっており、フォアフットまではカバーしていない。よって、左右の動きの際に、フォアフットがシューズ内でブレる。タンと足首部分のメモリーフォームとしっかりと止められるシューレースによってシューズと足の一体感はあるのだが、フィット感は乏しいと言える。そして、このフィット感の乏しさが改善されれば、Chiefglider Bounceは完全に近いバスケットボールシューズとして生まれ変わるだろう。 通気性: つま先部分のアッパーにはメッシュ素材が使われている為、通気性は非常に良い。耐久性: アッパー素材、インナー構造、シューレース構造、ミドルソール、アウターソールと、全ての点で耐久性が考慮されたつくりになっている。サポート: さすがにミッドカットだけあって、足首のサポートは弱い。私は足首の怪我を経験した事がないので、とても走りやすく快適だったが、足首に怪我の心配があるプレーヤーには向かないだろう。一見すると、ローカットのように見えるが、ナイキ等のミッドカットと同程度の高さでカットされている。履き心地: 非常に良い。人によっては、アキレス腱部分のメモリーフォームが出っ張りすぎという意見もある(実際にそう感じた)かもしれないが、数時間もすれば、メモリーフォームが足の形に合ってくるので心配はいらない。メモリーフォームとは、プレーヤーの足の形に合わせて変形する素材なので、多くの人にとって快適な一足だ。作りの大きさ: 足の幅の大きい人は、必ず1サイズか2サイズ上のものを選ぶ必要がある。私も通常はサイズ9を履くのだが、このモデルだけは小指がサイドにあたってしまうので、ハーフサイズアップの9.5が丁度良いサイズになる。足幅の狭い人は、そのままのサイズでもいいだろう。品質: さすがは韓国製と言える。Chiefglider、Bounceの品質はトップレベルだ。勿論、糊のはみ出しや、縫い目の綻び、素材の歪み等はない。最近のシューズで、これだけの品質のバスケットボールシューズはAIR JORDAN19位だといえる。グリップ: 最高レベルのグリップ力。Bounceのアウターソールに使われているゴム素材はとても摩擦力があり、高レベルのグリップを提供してくれるはずだ。埃を吸いつける素材なので、時々モップで拭く必要がある。2回のトライアルでは、滑るフロアと滑らないフロアの両方で試したが、両方で高いパフォーマンスを発揮した。反発性: Bouceのフォアフットには、k1x独自の反発性パッド"w.h.u.i.t.a"(way higher up in the airの略)という名前の素材が入っている。現在最高レベルの反発性を誇るAIR JORDAN19に使われているZOOMに比べ3/4位の反発性はあるので、非常に高い反発性と言える。高い反発性を持つだけではなく ...文字制限オーバーの為、続きはJORDANS.JPで
2004年04月14日
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レビュー:AIR JORDAN 2 II RETRO '04どうして今、AIR JORDAN 2のレトロなのだろうか?答えは謎だ。しかし、2度目の復刻となるこのリリースは、セールスラック行きを経験したオリジナルや94年の復刻に比べると大きな成功を収めたと言えそうだ。「94年のリリースから数えると10年目の記念日!」、という事意外に特にこれといったストーリーは見当たらない今回のリリースだが、写真を中心に紹介したいと思う。 リリースまで 今回のリリースは、その2週間前の3/13に限定リリースとなったAIR JORDAN19への熱が醒めるぬうちに行なわれた為、米国においてはそれほどの注目を集める事もなく、淡々と行なわれた。日本においては19への関心が元々低く、2001年のAJ3の人気が尾を引く形で、それなりの注目を集めてはいたようだ。これと言ったドラマはないが、今回のリリースまでの経過をまとめてみた。 2月:ナゲッツのカルメロ・アンソニーがAIR JORDAN2 RETROのナゲッツカラーを履いた事で、今回のリリースをナイキファンが意識しはじめる。 3月第二週:日本の並行輸入業者が、アメリカを差し置いてAIR JORDAN 2 RETROの発売を始める。 3月第三週:アメリカのオークションサイトで、AJ2の掲載が少しづつ始まる。(価格140-200ドル)この時点で、アメリカのナイキ正規ディーラーは正確な入荷時期は把握していなかった。オークションサイトの掲載者は、バルクセーラー。 3月第三週:後半になると、アメリカの地方のパパ&ママショップの数店舗で販売開始。Finishline従業員のコメントで、入荷数が少ない事が判明する。 3月24日:日本での正規発売は、ナイキショップ+ナイキストア限定である事が判明。 3月27日:Finishlineがオンライン掲載 3月27日:Footlocker系は、電話予約開始後約6時間後にオンライン掲載。この時点で、かなりのサイズがなくなっている。 3月28日:Finishline、Footlocker、NDCでほとんどのサイズが販売終了 3月30日:Footlocker系で再入荷。数時間で売り切れる。NDCでの再入荷。 4月3日:日本での発売。都内のナイキショップでは並びもあったが、それほどの混乱はない。当日内に、主要なサイズ(サイズ10.5-8.5)は売り切れる。地方では少々売れ残りも存在する。 4月5-6日:日本の並行業者が販売開始。 4月9日現在:インターネット上では、複数の並行業者で20000円付近で販売。在庫は存在すると、発売前までは、AIR JORDAN 3の時のような爆発的な人気を予想する人達もいたが、結局はそれほどの人気もなく、静かに推移している。但し、確実にリリースされた絶対数は少ないので、今後は品薄になる事が予想される。昨年のAJ1のパテントシリーズのレトロ化では、販売数が多かった為に在庫があちらこちらで余ってしまい、JORDANのブランドイメージを大きく傷つけてしまった。その教訓もあるのか、今回のレトロ化においては、現在の需要と将来への期待を込めたバランスのとれたリリース数だったといえるだろう。(※前回のレトロでも限定路線を取ったが、セールスラック行きだったという経験則もあるだろうが)87年、94年からの変更点今回のリリースでは、以前のリリースと比べ複数の変更点がある。 シューレース数:今回のリリースでは、シューレースが8個に変更されている。※NIKETOWN.COMの商品写真では、シューレースホールが9つのものが商品写真として掲載されている。 アッパーのライン:以前のリリースではなかったが、今回のリリースではアッパーレザーにライン(黒+赤)のアクセントが追加されている。※NIKETOWN.COMでは、黒だけのラインになっている。 インソールのロゴ:前回のリリースでは、ナイキのマークだったものが、今回のリリースではジャンプマンロゴに変更されている。 タンのウィングロゴ:微妙に変更が加えられている。以前は、もっと翼のようなものだったが、今回のものは、ブロックにボールが当っているようなものに変更されている。 タンのタブ:シューズのタンの裏側に、“23”のタブがついている。以前は、“MADE IN ITALY”だった。 アウターソール:アウターソールに書かれていたNIKEがJORDANに変更された。 履き心地:94年の復刻と比べると、履き心地がソフトになっている。今回の変更によりアッパーに引かれたラインがデザインに与える影響は大きい。一般的に、幅が広くなったという意見もあるようだが、私はそうは思わない。このラインによって、今回のAJ2のデザイン変更は、アッパーにアクセントを加わえる事によって、かなりスッキリした印象がある。但し、この変更によって、以前のようなスペースブーツのようなインパクトは薄れ、少々一般的になったと言えなくもない。これらの変更は何を意味するのだろうか?正直なところ分からない。特に性能が上がった訳でも、履き心地が向上したわけでもない。結局、今回のリリースにおけるナイキの意図は何だろう?誰もが隠された(あると信じたい)ストーリーを知りたいはずだ。オリジナル発売当時AIR JORDAN2を考えるに際し、このシューズをマイケルジョーダンが実際にNBAで履いたシーズン記録をココに残しておこう。マイケルがこのシューズを履いた86-87年は、彼にとってもNBAにとっても大きな記録が歴史に刻まれる事となった。シーズンの平均得点37.1ポイント、4月16日に行なわれたアトランタホークス戦では、61ポイントを叩きだし、新しいNBAレコードを築き上げた。オールスターにもスターティングメンバーとして選出され、スラムダンクコンテストでは優勝している。その偉業を支えたのがこのシューズである事が、AJ2の重みを増している所以だろう。アメリカ人の心にあるAJに対する畏敬の念は、マイケルが残した偉大な功績と深く関係している。製造がイタリアでされた事が今では大きな関心が寄せられているが、その当時は、ヒールカウンターにTPUパーツを採用するなど、デザインだけでも多くの人にとって全く新しいものだった。全シーズン中、2だけ黒バージョンが発売されなかった点も、多くの不思議を呼んでいるが、誰もその理由を知るものはいない。よって、今回のレトロ化で発売される黒/シルバーが、最初の黒バージョンとなる。AJ2の用途(もちろん履く事ですが)履き心地は極めてよい。フルレングスエアーソールによるクッションも歩くという用途に限定すれば、とても快適だ。アウトソールも中々磨耗に強い素材だ。しかし、激しい動きをサポートしてくれるパフォーマンスは、このAJ2にはない。他の言い方をすれば、AJ2のバスケットボールシューズとしての役目はほぼ完全に終わっている。しかし、街履きのスニーカーとしてはどうだろう?AJ2のデザインはジワジワと愛着が湧いてくるものだ。色も白をベースとしており、どんな色、形のショートパンツとも絶妙にマッチする。さすがは昔のパフォーマンスシューズだけあり、普通のスニーカーと比べた場合、段違いに履き心地も良い。今回のリリースでは、かなり限定されていたので、街で同じ靴を履いている人を見ることもないだろう。それに加えて、AIR JORDANというストーリーまで付いてくる。ストーリー付きのスニーカーがどこにあるだろうか?そんなAIR JORDAN2は、スニーカーの最高峰と言っても語弊はない。確かに、巷ではAJ3のほうが人気があるのは確かだが、人と同じが好きでないならば、迷わずAJ2を選んでみよう。突然だが、あなたは夏になると、スニーカーとショートパンツを履く派だろうか?もしそうなら、このシューズは特にお薦めだ。2万円弱で購入でき、履き心地も良く、20年の歴史があり、デザインは着実に心の中で育っていく(?)。それに加えて、限定リリースである。ショーケースにしまっておくのではなく、お気に入りのスニーカーとして是非履いてみてはどうだろうか?私がお気に入りで、長年履きつづけているPatrickのスニーカーの定価は14800円(税抜)だ。最近の良質のスニーカーとはそれ相応の価格が付いてくるものだ。AIR JORDAN 2 RETRO 図解 インナー:メモリーフォームではないが、フワットしていて快適である。特に強いサポート能力はないので、通常のスニーカーとして履いた場合には、とても快適だろう。 シューレースホール:オリジナルや95年復刻は9個だったものが、今回の復刻では8個に変更になっている。その結果、印象が以前よりもスッキリした。 TPUパーツ:アキレス腱から前のほうまで伸びている固定パーツ。特に強いサポート能力があるわけではないが、このパーツが無かったとしたら、比較的柔らかい素材を使っている2のアッパーは、折曲がってしまう(布製の昔のバッシュとまではいわないが)ので、AJ2のソフトな感じを保つ為にも大切なパーツである。 ミドルソール:Phylonのミドルソールの中に、フルレングスAIRソールユニットが内臓されている。履いた感触でも、若干クッションを感じることができるが、それほど高機能なAIRユニットではなさそうだ。 87年と94年に発売されたモデルではなかった赤黒ラインが入っている。“のぺっ”としていた2のルックスが少々締まりのあるものになったが、スペースブーツ的な印象が少し薄れた。 アウトソール:NIKEと書かれていたものが、JORDANに変更になった。グリップ力は非常に低い。雨の日にはスリップに要注意。 AIR JORDAN 2 RETROはどう?バッシュとしてのAJを見た場合...文字制限のオーバーの為、続きはJORDANS.JPで
2004年04月09日
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Kickz - ストリートとフープを融合させる会社の勃興バスケットボールシューズビジネスは、大人の世界である。巨大な資本を持った企業のみが参入を許され、高額なマーケッティングを行なえる者だけが勝利の切符を手にできるような雰囲気がそこにある。しかし、2002年、小さな会社が新たに参入した。Kickz。持たざる者が武器として用意していたのは、バスケットボールへの愛だった。彼らに巨大な資本は必要なかった。物作りの伝統を持つクラフトマンが世に放った新しいシューズ、Chiefglider、には、バスケットボールをする者の心を捉えるスピリットが宿る。あまりにも巨大な競争相手が蠢く市場で、彼らはどのようにして奇跡的な偉業を成し遂げる事ができたのか?この単純な好奇心を抑える事はできない。本日のジョーダンマニアでは、BMW、シーメンズが本社を構えるサッカーの街、ドイツ、ミュンヘンに生まれたバスケットボールアパレル会社Kickzの創業者、クリスチャン・グロッセ氏にインタビューし、そのユニークな創業秘話と将来への展望を聞いてみた。はじめにJORDANS: 始めまして。今回はJORDANSのインタビューにお答えしていただき、本当にありがとうございます。このインタビューでは、Kickzの創業の秘話から始まり、Chiefglider誕生についてお聞きし、最後に今後の展望なんかをお聞かせいただければと思います。少々長いインタビューになりますが、宜しくお願いします。Kickzの歴史JORDANS: まず始めに、バスケットボール、Kickzの前職など、クリスチャンさんのバックグラウンドについてお聞かせください。クリスチャン: 始めまして。クリス・グロッセです。身長は6’7(約200cm)なのであまり特別なバスケットボール選手というわけではありません。ポジションはパワーフォワードをやっています。1993年にケープタウン大学でMBAを取得して、Kickzの前にはAND1やRIDE SNOWBOARDSという会社で働きました。JORDANS: 2mと言えば、かなり大きいですよ。その身長で日本にきたら、確実に全国レベルです。さて、1993年にKickzを創業していますが、創業の経緯や、どうしてバスケットボールにフォーカスしたのかをお聞かせください。クリスチャン: 1993年、私と親友でKickzを始めました。最初は、ただ単に楽しいと思ったからです。当初は、今とは異なり、バスケットボールだけに集中したわけではないんです。信じられないかもしれませんが、創業当時の1993年には、Kickzがミュンヘンでは唯一のスニーカーショップだったんです。もちろん、フットロッカーもありませんでした。今では、街角の至る所にショップがオープンしましたが。バスケットボールに集中しはじめたのは、創業からしばらくしてからになります。単純にバスケットボールが個人的に好きだからです。バスケットボールが身近にある生活って最高ですよね。バスケットは、ヒップホップやスノーボーディングにも繋がるところがあって、私はその全てに興味があります。なので現在の仕事は、私にとって最高の仕事という事になります。(※このヒップホップなどのストリートファッションとバスケットボールとの類似性に目をつけたことが、kickzの躍進の秘密に思える)JORDANS: 私もバスケットボールが大好きなので、その感じ分かります。では、もう少し、創業について聞かせてもらえますか? Kicksology.netによると、創業当時は、レア物を中心に扱うシューズショップだったとありますが、レア物の発掘は、クリスチャンさんが自分で行なっていたのですか?もしそうなら、どんな感じで、そのハンティングを行なっていたか教えてもらえますか?クリスチャン: 確かにそうです。当時は、自分でヨーロッパやアメリカ中を旅して周り、小さなショップを探し回っていました。例えば、紫色のAIR FORCE 1 HIの売れ残りを、あるウェアハウスから全部買い取り、一瞬で売った事があります。他のヒット商品には、銀色のAIR FORCE 1 MIDなんかがあります。銀のAIR FORCEは今も大切にしています。JORDANS: 創業秘話ってドラマですよね。では、Kickzはそこからどう発展していったのでしょうか?1993年からこれまでの沿革を教えてください。クリスチャン: 創業から数年はあまり本腰を入れていなかったので、それほど特別な成長はありませんでした。当時の私の興味がスノーボードにあった事も理由にあります。転機は1996年に、通販を始めたあたりになります。注文を受けた品をお店の裏で梱包して送りはじめたのです。通販は思ったよりも上手くいき、すぐに倉庫用のガレージ、車2台分を借りました。それと同時に、パナソニック製の電話システムも購入しました。将来的に必ずヒットすると確信があったからです。でも、その10台の電話からなる電話システムは、車2台分のガレージ(50平方メートル)には大きすぎたので、システム業者は、私達が計算ができない人達と思っていたようです。しかし、私達の狙いは的中し、1年間の間に2度も手広な場所に引越しました。その大きすぎた電話システムも物足りない位に成長しました。不思議なものです。数年前までは、週末になると、母親の手を借りて小さなガレージで梱包作業をしていたのに、今ではこんなです。当時は、コンピューターなんてなかったので、全て手書きで納品書を作っていたのに。母親も、こんな手伝いさせるなんてバカ息子だと思っていたようです。JORDANS: 心のどこかで信頼があったから、協力できたんでしょうね。そこから、ドイツ1のバスケットボールショップ(2001年)に成長するわけですね。それにしても、レアシューズショップから、ドイツ1のショップはあまりにも大きな成長です。その成功には、どんな秘密が隠されているのでしょうか?クリスチャン: 今でも、レアなシューズは事業の中心にあります。ナイキ、アディダス、リーボックの限定品を取得するルートがありますので(例:レーザーダンク)ドイツにおけるAND1ビジネスを軌道に乗せた当時、AND1よりも都会的で、特別で、ヒップホップなバスケットボールブランドの可能性を強く感じました。今日、k1x(Kickzのブランド)はドイツで最もホットなバスケットボールアパレルです。3年前には、k1xのバスケットボールをリリースして、スポルディングやモルテンの持つマーケットシェアを勝ち取る事に成功しています。今では、フルラインアップを揃えるまでになり、品質とデザインでユーザーの熱烈な指示を得ることに成功しています。その過程の結果、k1x Chiefgliderのリリースにたどり着き、すぐに成功に結びついています。バスケットボール専門サイトのKicksology.net、Kicksguide.com、Crookedtongues.comからも良い評価を貰っています。Chiefgliderは、現在マーケットに存在するシューズの中でも最も高いレベルのパフォーマンスを持つシューズです。無駄なものを極力省き、シンプルに押さえた上でのパフォーマンスです。あなたも知っていると思いますが、ドイツ人の技術者とは、物作りを分かっているんです。良質の商品には、無駄な装飾は不要です。JORDANS: バスケットボールシューズ市場では、激しい競争が繰り広げられています。ナイキ、リーボック、アディダスなどの巨大資本を相手に、Kickzのような小さな会社がどうして競争できると信じる事ができたのでしょうか?クリスチャン: 確かにそうです。こんなに多くのモデルが市場に出回っている中、新たにバスケットボールシューズを作る事を考えるなんて、かなりクレージーな事です。なので、全く異なるアプローチを考え出さなくてはいけませんでした。私達は、最高レベルのシューズになるようにChiefgliderを開発しました。そして、改善し続ける事に決めたのです。新しいカラーバリエーションを追加するごとに、新しい工夫を追加していき、最高レベルを保つのです。もし3ヶ月しか時間がなければ、Chiefgliderのような洗練されたシューズを開発する事は不可能です。事実、最初のプロトタイプは実に30ヶ月以上も前にできあがったものです。世の中に出回っている沢山の“イタイ”シューズを見れば、私が何を言おうとしているか分かりますよね?JORDANS: 確かに。私達もChiefgliderの品質の高さに驚かされた事が、今回のインタビューの動機になっています。でも、これがKickzの最初のシューズという事が信じられないんです。それというのも、2001年の秋にDaDaが初めてリリースしたバスケットボールシューズと比べてしまうからです。個人的な恨みがあるわけではないんですが、DaDaの最初のSupremeを見た時、正直、「バスケットボールシューズを開発するのは大変なことなんだ」としみじみ思ったものです。しかし、1年後にリリースされたChiefgliderを見ればどうでしょう。どこの会社よりも高品質のバスケットボールシューズがそこにあります。しかも、低資本の会社がリリースした最初のシューズです。どうして、ここまでの品質のシューズを最初から開発する事が可能だったんでしょうか?クリスチャンさんは、開発で大きな役割を担っていたんですか?最初からこんなに良いシューズを作れるなら、今後が楽しみ、というのが正直な気持ちです。クリスチャン: Dadaが最初のシューズをリリースした時、その品質からかなり叩かれました。AND1の最初のシューズも完全なジョークでした。(これらの2社が悪いというのではなく、)高品質のシューズに仕上げる事は、本当に忍耐の必要なプロセスが関わってきます。事実、私達は運が良かったのです。ドイツには、良質のスポーツシューズを作る伝統があります。プーマもアディダスもドイツで創業しています。なので、ドイツ人が工場に足を運べば、工場のほうでも品質が追求される事を覚悟しなくてはいけないのです。JORDANS: その全てが上手く化学変化を起こして、1993年の創業から9年後に自分のシューズをリリースする事になったんですね。自分のシューズをリリースする。これって、ほとんどのバスケットボールプレーヤーにとっては、願ってもかなわない夢ですよね。自分のシューズを持つ事ってどんな感じですか?クリスチャン: 私もいまだに信じきれていませんよ。私は、自分のシューズができたら、それ以降は .....文字数制限により、続きはJORDANS.JPで
2004年04月06日
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レビュー:AND1 RISE MID「昨年から今年にかけて最も売れたバスケットボールシューズは?」この質問の答えには二つの候補がある。一つはLeBron JamesのAIR ZOOM GENERATION。もう一つはAND1 RISE MIDになる。驚きの事実だが、ナイキが社運を賭けてマーケッティング活動を繰り広げているLeBronのシグネチャ-シューズと肉薄するほどこのシューズの人気は高い。NBAプレーヤーの間での人気も同じように高く、L.Hughes (ウィザーズ)、D.Armstrong (ホーネッツ), R.Davis (セルティックス)などナイキやアディダスとの大きなエンドースメント契約を結べない中堅選手の多くがこのシューズを試合で愛用している。ビッグススターで言えば、昨年DaDaと裁判別れしたサクラメントのクリス・ウェバーも、白/カーディナルのモデルを3月の復帰後に試合で履いている。これほどまでの人気の秘密はどこに?今回のレビューは、日本のバスケットボールプレーヤーの間(特に高校や中学)で絶大な人気を誇る、AND1 RISE MIDを一番の人気色をベースに検証してみようと思う。ストリートデザイン+ストリート価格結論から入ろう。RISE MIDの成功の全てが、このデザインにある。一枚皮のスムースアッパーレザーに、パンチの効いたTPUパーツが靴の下部から炎が燃え“上がる”ように靴に覆い被さっている。極めてシンプルなデザインだが、スタイルを意識するストリートボーラーに訴えるSMARTがそこにある。米国での定価も80ドルと安く、決して裕福とはいえないボーラー達の多くに受け入れられたのも理解できるだろう。ストリートプレーヤーの為にデザインし、ストリートボーラーの為の価格を設定する。低価格でも勝負できるAND1のゴールデンルールがそこにあるのかも知れない。デザイン→機能性デザインの大きな部分を占めるTPUパーツは、温度によって伸び縮みする素材だ。シューレースホールの役目も果たしており、靴の底から足全体を踵の方向(斜め方向)に押さえるようにデザインされている。紐を締める事で、アスリートの足を、シューズにロックする仕組みだ。デザイナーによると、このデザインはスキーブーツのロック構造からヒントを得たそうだ。RISE MIDの履き心地の大部分はこのロック感覚からくるところが多く、ロックによって足に馴染みやすい(一体感を感じやすい)このシューズは、465グラムの重量以上に軽く感じる。AND1仕込みのクッション技術RISE MIDのクッション構造は、上から“Duraspring(デュラスプリング)”、IMEVA、“Springz Geometry(スプリング ジオメトリー“の三つのテクノロジーで構成されている。 Duraspring:素材自体は公開されていないが、AND1が開発(?)した密度の高い化学合成クッション素材で、インパクトポイント(中敷の真下)に設置されている。フォアフット(反発性重視)とリアフット(ショック吸収)では機能が違う事から“デュラ”(数字の2の意味)という名前がついている。素材自体の密度が非常に高く、重さがある為、軽量化の観点からフォアフットとリアフットの重要な部分だけに使われている。NIKEのAIRユニットのような破損の可能性は低く、耐久性があるのが特徴だ。 IMEVA:クッション素材EVA。計量化の観点から密度の低いものを使っている。よって、クッション性能を上げる為には厚みを増す事が必要になり、この結果、AND1 RISE MIDのミッドソールの厚みが増えている。下の写真を見ると、アッパーのミッドソール部分にラインが見えるが、あの部分までがEVAの厚みになる。 Springz Geometry:ヒール部分のミドルソールを、ドーム状のカーブにする事で、クッション効果を上げている。インパクトの瞬間に、ドームが潰される事でショックが吸収される仕組みになる。EVA以外の2点についてはAND1の独自技術で、聞いた感じでは凄そうに感じる。しかし、実際に履いてみると分かるのだが、RISE MIDのクッションはあまり優れているとは言えない。履いた瞬間は、跳ねる感覚を感じたのだが、すぐにそれは、ソックライナーの素材からくるものだと気づく。実際のクッション構造はソックライナーの下にあり、NIKEと比べると堅く、機能的には劣ると言わざるをえない。ユーザーによっては、「最初は堅かったけど、履いているうちに柔らかくなった」という意見もあるようだが、それはSpringz Geometryのヘタリからくるものなのではと思われる。また、靴の幅(靴を前から見ると、足部分がアウターソールよりも広い事が確認できる)と厚いEVAのミドルソールからくる高さのバランスがあまり上手く調整されていない点も気にかかる。プレーヤーによっては、バランスの悪さから、着地の際に足が左右に反転し、怪我をしてしまう可能性が高いだろう。※良い例では、NIKE AIR ZOOM FLIGHT 5があげられる。靴の幅が広く、足の位置が低い(ロープロファイルZOOMによる)為、バランスが非常に良い。グリップは平均的RISE MIDのアウトソールの基本パターンは、垂直に引かれたラインになる。これは左右前後にまんべんなくグリップが左右するようなパターンだ。しかし、その中心部分のゴム素材は粘り気が少なく、摩擦は低い。それを補う形で、摩擦の高い素材(写真では白色部分)が中心を囲むような形でインストールされているが、その素材についても高度なグリップを実現できる素材ではないので、RISEは相対的に平均程度のグリップしか提供できない。よって、しっかりと整備された上質のフロア-では問題なくストップできるだろうが、整備されていないコートや、整備されていてもワックスが剥がれてしまったようなフロアでは、注意が必要だろう。ストリートプレーヤーの多くが米国では利用しているわけだが、大丈夫なのだろうか?一つ良い点を上げれば、アウターソールの素材は非常に耐久性の高い素材を使っているので、簡単には磨耗しないだろう。高い固定能力=>トップレベルの一体感高いフィット感といえば、ナイキのハラチシステムのように足の形状を記憶するような素材を使ったものが有名だ。しかし、ここで言う一体感とは、ハラチのそれとは少々ニュアンスが異なる。一体感を他の言葉に置き換えれば、「足に馴染む」や「シューズが足と一体になる」になる。プレーヤーが靴の存在を意識する事なくプレーできる感覚が一体感である。そして、RISE MIDは、非常に高い一体感をプレーヤーに提供する。デザインの部分でも述べたのだが、その秘密は、TPUパーツを使ったシューレースシステムの固定機能にある。RISE MIDのシューレースシステムはユニークだ。通常のシューズは、シューズの前部分にあるシューレースを締める事で、靴全体を締め付ける構造になっている。締め付ける対象は、あくまでシューズの前部分のみになり、他の部分はアッパーを通じて固定される。逆に、RISE MIDでは、TPUパーツがシューレースの延長線上で締め付けを行う為に、シューレースによる締め付けの対象が足全体になっている。分かりやすい例えを使えば、ダンボールを閉じる時、通常のシューズは開け口だけにテープを貼っているのに対し、RISE MIDでは、テープを箱を下からグルリと回して貼っている。固定機能に違いがでるのは明らかだろう。RISE MIDのシューレースシステムの固定能力は非常に高く、その結果、高い一体感が生まれている。耐久性=◎RISE MIDの耐久性は非常に高い。疲れの出にくい厚めのアッパー、頑丈なシューレースシステム、TPUパーツ、破損の心配のないミドルソール、耐久性の高いアウターソール。シューズを形作っている全てのパーツに耐久性が考慮されており、よほどのプレーヤーでない限り、長い間(6ヶ月-1年)の使用が見込めるだろう。お金のない学生の部活動に最適の一足だと言える。耐久性への懸念点を一つあげるとすれば、RISE MIDはミドルソールをアッパーで覆っているのだが、ミドルソールがアウターソールより外にはみ出す作り上、アッパーのミドルソールの上部の終わり部分に、くっきるとラインが出てくるだろう。特に足幅の広いプレーヤーではこの現象が顕著になるはずだ。(足が靴底よりはみ出す感じ)価格の影響はインナーにRISE MIDの米国での定価は80ドルだ。この価格は、最近のバスケットボールシューズでは最安値の部類に入る。しかし、このシューズにその安さを意識させるような部分は殆ど見当たらない。値段を知らずにこのシューズを見せられた人は、決して安さからではなく、そのデザインに心を奪われるはずだ。しかし、このシューズにも安さからくる影響が少なからずともある。それはインナーのデザインだ。最近のバスケットボールシューズは、インナーがブーツ構造になっている。高度なフィット感を実現する為だ。実際のパフォーマンスには実はそれほど影響はないのだが、長時間の使用においては、このプラスαが快適だったりする。RISEにはこのαがない。RISEのインナー構造は一昔前のもので、形状記憶タイプのフォームクッション素材がつけられただけのシンプルなものだ。また、ナイキなどの“本気ではない”商品群にみられる、インナークッションの繋ぎ目(足の中程)の縫い目の露出も、RISE MIDのインナーに確認できる。しかし、何度も言うが、パフォーマンスには影響がないので心配はいらない。RISE MID図解 1. TPUパーツ:デザイン+機能性を兼ねる。シューレースを締める事で機能し、足全体をシューズにロックする。高度な一体感を実現する。 2. インナー:一昔前の構造。形状記憶タイプのフォームクッション。これといって特徴はない。価格が安いことが影響している。フィット感は低い。 3. アッパー:丈夫なスムースレザー。耐久性がある。通気が悪いので、結構蒸れる構造だ。 4. EVA:ショック吸収を考慮し、極端に厚みのあるEVAを採用している。重さはないが、厚すぎる。厚みがあるので接地感覚が失われる。 5. Duraspring:AND1のクッション技術。フォアフットでは反発性。リアフットではショック吸収。の二つの性質を持つ。体感性は低い技術。 6. Springz Geometry:着地時のショックが集中する踵の...文字制限により、続きはJORDANS.JPで
2004年04月01日
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