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レビュー:NIKE AIR ZOOM GENERATION CRIMSON & WHEATナイキにとっては収益の出ないビジネスであっても、今年一番のヒット(エアジョーダン以来)シューズがAIR ZOOM GENERATIONである事は間違いないだろう。11月の『1st Game』モデルで世界中をこのモデルの虜にし、12/中旬に一般モデルを大量出荷&大量販売。そろそろAZGが市場に行き渡ってきた2月、オールスターに照準を合わせ、市場促進効果のある限定モデルをナイキはリリースする。 2/4リリースのクリムゾンカラー、2/14リリースのウィートカラー(日本では2/14に限定ショップで販売開始)世界販売足数は、5万足と2万足のみ。日本においては、各地域一店舗のみに絞った限定販売路線をとっただけではなく、各サイズ1足のみの限定入荷によって、発売2日でほとんどの店舗で完売となっていた。現時点で確認できるショップは、インターネット上で正規販売した店(17000円)と、並行輸入ショップ(19800円)で数店舗しか確認できていない。 AIR ZOOM GENERATIONのモデル名とデザインまず、多くの誤解から訂正する必要がある。インターネットは便利である一方、多くのミスリーディングな情報の氾濫により、多くの人が誤った情報を信じてしまうという弊害がある。その一例が、このモデルにつけられた名前だろう。多くの人が、この2色を「オールスターモデル」と思い込んでいる節がある。しかし、それは間違った認識だ。ここまで一般化した誤解には、このモデルが発売された時期や、レブロンが正式にオールスターに選ばれなかった事で実際のオールスターモデルが発売されなかった事がある。まず、白/クリムゾンカラー。このモデルは、確かにオールスターカラーに酷似している。しかし、オールスターモデルのスウォッシュは青色で、つま先部分のメッキも青、インナーカラーにも青色が使われている。結局、レブロン・ジェームズは試合に出る事がなくなり、このモデルはオハコ入りとなってしまった。もう一つ言えば、オールスターゲーム前の2/4に発売されている時点で、オールスターモデルではない。しかし、実物が発売されておらず、結構似ているので、これをもってオールスターと思っても良いのではと思わなくもない。カラーコンビネーションも爽やかで格好良い。次にウィート。本来のウィートの位置付けとしては、スラムダンクモデルのはずだった。ナイキとしては、ストリートデザインの非バスケットシューズをレブロンに履かせ、スラムダンクコンテストで衝撃のデビューをするという計算だったはずだ。あわよくば、仮にレブロンがスラムダンクコンテストで優勝でもしようものなら、ウィートカラーでもバスケができるんだよ!という新しい提案を投げかけ、バスケットボールシューズの可能性を探る事もできたかもしれない。しかし、この計画も、レブロンが足首の不調を理由に、スラムダンクコンテストを辞退する事でおじゃんになる。よって、このモデルも本来のオールスターモデルではない。しかし、Got Milk?ルーキーゲームに出場するレブロンが履いた事で、ナイキとしては、オールスターリリースシリーズの一部として、このウィートカラーをオールスター的扱い商品に盛り込んだという経緯がある。レブロンはプライドが高い。そんな彼が、実際のゲームに出場もしていないのに、オールスターモデルをナイキの言うままにリリースするわけがない。ナイキとしても、これだけの大金を積み込んだレブロンシリーズを、出てもいないオールスターゲームのシリーズをリリースする事でレブロンブランドが冗談交じりに話される事は望まないだろう。デザインについての話に移ろう。この二足のデザインに変更はない。アッパーに使われている素材がメッシュから皮になった事位で、形状、ロゴ等そのものには変更は加えられていない。写真を見ただけだと、ウィートの格好悪さが目立つが、実物を見ると、二足とも、かなりいけているデザインだといえる。ただ、今回、印象を大きく変える事になったアッパー素材の違いが、機能性に影響がないのか?という疑問が残る。機能性への影響この二つのモデルは、一見すると色の違いだけに思われがちだ。しかし、一つ気になる点がある。それはアッパー素材の変更による、吸気構造への影響だ。AIR ZOOM GENERATIONには、スフィア-テクノロジーと名付けられたナイキ開発の新しい吸気システムが採用されている。インナーブーツ全体に丸い孔をつける事で、シューズ内をドライに保つ構造だ。ナイキが生み出した吸気とドライがキーワードのテクノロジーである。そのドライ感を究極に実現する為に、最初の2モデル(1st Gameと白/黒)では、アッパーの半分に生地状のメッシュ素材を使っている。しかし、このモデルでは、メッシュ素材が天然皮で置き換えられている。この変更は、ドライ機能への影響があるのではないだろうか?1st Gameと比較すると分かる。ウィートはフワフワしたスウェードもどきの皮を使っており、そこそこ乾燥しやすいのかもしれないが、クリムゾンのほうは結構頑丈な皮でできている(マダラな感じの皮が写真でも確認できる)耐久性では優れているのかもしれないが、流石のスフィア-テクノロジーも、中の湿気が抜けるための穴が、このような皮で塞がれていてはシューズ内部をドライに保つのは難しいはずだ。こちらのアングルから見ると、土踏まず部分のメッシュが見える。一見、ここから内部の湿気が外に逃げる構造に見えるのだが、実際に靴の内部に手を入れてみると、靴の中敷(インナーソール)がこのメッシュ部分の上まできているので、実際には見た目のような効果は得られない。ここまできて気がついたのだが、スフィアテクノロジーとは、インナーブーツに孔を設ける事で、外部に中部の湿気を出す機能なのではなく、インナーブーツ(クッション機能を持たせる為に柔らかい)の内部に篭もる湿気を、吐き出しやすい形にしてある事を指しているのかもしれない。もしそうであれば意味が通る。外側をメッシュから皮に変更したら、空気が通りにくくなる事くらいは、ナイキデザイナーが見落とすわけがないだろう。インナーが湿っぽくなるのは、インナーサポート素材が密集しているからである。その密集状態に孔を空ける事で空気の通り道を作り、湿気が外に“出易い”構造にする事で、乾燥しやすくしているのだろう。そう考えると、説明がつく。よって、今回、アッパーの素材が皮に変わった事でも、吸気が悪くなるわけではないといえる。だが、それがスフィアテクノロジーだとしたら、機能が発揮されるのは、シューズを脱いだ時に限定されるという悲しい発見があるのも確かだ。(部室に置いたバッシュにカビが生える事がよくあるが、この機能で、少しは改善するのではないだろうか?)追加情報として、メッシュから皮に素材が変わった事で、重さへの影響が心配されるが、430-440gと、最初の2モデルと重さは変わらない。(ウィートモデルでバスケをする気にはなれないが、機能的にはバスケットボールに利用しても良いという事です。かなり目立ちますが)AIR ZOOM GENERATIONの気になる点1st Gameのレビュー時には気にならなかったのだが、今回のレビューでは、二足を並べて見る事が多く、 その過程で気が付いた事がある。それはAIR ZOOM GENERATIONは、シューズ全体が通常以上に『ハの字』状(内側)に傾いている事だ。最初は、製造の問題だと思っていたのだが、これまでにリリースされた4足共同じ状態である事を確認しているので、そうではなさそうだ。 微妙に『ハの字』を描いているのが分かるだろうか?この写真の場合、クリムゾンのほうが大きく傾いているのに気付くはずだ。もう少し分かりやすいように、靴を逆にして写真を撮影した。結構な角度がついている。最初は、こんな傾いていたら足をいためてしまうと思ったものだが、人間の走り方をイメージすれば、この形が理想的な事が分かる。上手く言えるか分からないが、試してみようと思う。安定感とフロアへ力を伝えやすくする為の人間工学上の作り 人が走るとき、足の動きは体に対して垂直に上下するのではない。実際に腿上げをするとシミュレーションできるが、人が走る時の足の運きは、体に対して(頭から地面に引いた垂直線)、外側に向けて約30度ほど開いた方向に力をかけている。その角度を考慮すると、AIR ZOOM GENERATIONのような靴の傾きが必要になる。この傾きがある事で、走る際の地面とアウターソールとの接地の瞬間に、完全な平行線が描かれる。この事を実現する為に、シューズ設計に傾きが必要なのだ。 カーボンファイバー素材この2モデルにも、前作同様にカーボンファイバー素材がアウターソールに埋め込まれている。前の2モデルでは、その形を見ることはなかったのだが、今回のモデルで、どのような形の素材がどの部分に埋め込まれているかが分かるようになっている。 クリムゾンの場合は、白色の非透明素材が合うとソールに使われているので、カーボンの一部しか見ることはできない。ウィートのアウトソールには、透明の素材が使われているため、埋め込まれているカーボン素材の形、大きさ、場所がわかる。この写真を見ると、ファイバー素材は足の真中で終わっており、かかと部分には入っていない事が分かる。カーボンファイバー素材の役目は、ショックを分散する機能にある。その素材が、一番ショック吸収を必要としているかかと部分にないのは疑問が残る所だろう。一つ考えられるのは、レブロンもそうだが、AIR ZOOM GENERATIONを履く事を想定されているプレーヤーのポジションが、踵のクッションを酷使するゴール下の選手ではなく、3ポイントラインの外の選手だからなのかもしれない。耐久性文字制限を超えてしまったので、続きはJORDANS.JPで<過去のアーカイブ>
2004年02月26日
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2004年2月23日 レビュー:Dada Supreme Thizzlez多くの人が、Dada Footwear初のバスケットボールシューズは、クリスウェバーのCDUBBZだと思っている人が多い。確かに、Dada Footwearからでた初めてのクリスウェバーシグネーチャーモデルはCDUBBZだ。しかし、Dada Footwearのバスケットボールシューズシリーズの開始は、クリスのDada参加と共に設立された、バスケットボール部門誕生の3ヶ月前の2001年10月にさかのぼる。そのモデルこそが、冒頭の写真にある、「Dada Supreme Thizzlez(白・紺・銀)」だ。コラボレーションモデルとして生まれたDada初のバスケットボールシューズは、米国の人気ラッパー、スヌーピー・ドックが保有するHot Houseとのコラボレーションとして始まった。実際には、Dadaのシューズというよりも、本格的なコートを自宅の裏庭に持っていると噂されるほどにバスケットボール好きのスヌーピー・ドックがバスケットボールシューズをデザイン、販売しようとするのを、Dadaがサポートしたというのが正しいのかもしれない。実際、このモデルは、スヌーピー・ドック自身がデザインしたものと言われている。名前の由来シューズの名前「THIZZLEZ」という言葉は、スヌーピーが生み出した「THING」のスラングだ。彼の曲のリリックにも、"Somebody does their thing, and Snoop does his thizzle"とある。彼の行う“何か”は、他の誰かが行う“何か”とは違うというポリシーみたいなものを感じる。このシューズのデザインをする際にも、バスケットボールシューズでも他のとは違うというポリシーを出したのがシューズから感じ取れる。デザイン 「キュートなデザイン」こそが、新興企業Dada Footwearが、巨人がうごめくアパレルマーケットに参入する為の武器だ。その強みが、スヌーピーとのコラボによって、この処女作にも生かされている。このシューズがリリースされたのが、今から2年半前の2001年10月。ナイキが覇権を握るバスケットボール市場では、ハイテクを駆使した未来系のデザインが流行している。 そんな中で誕生したこのTHIZZLEZは、とてもすっきりとしたフォルムをまとい、新しいバスケットボールシューズの可能性を提案したといえる。(デザインについては、AND1の影響を受けている可能性が高い。CEOのWillis女史も、インタビュー等ではAND1の存在を頻繁に口にしている)しかし、新しいデザインパターンの創造をしたとはいえ、デザインの完成度としては低いといえる。前からみたデザインはシャープでよい。しかし、リア部分のデザインに工夫が足りないと思われる。 >※ここから先は、Dadaファンにとっては読むに耐えない内容なので、熱狂的なDadaファンはYahoo Japanにでも避難してください。やはり素人のデザインだけに、詰めが甘いのではないだろうか。とても味気がない。味気うんぬんの前に、何かキャンバスに描き忘れられた部分が沢山あり、中途半端な感じがする。あまりにも寂しい後姿から、昔のアニメの「ビンボッチャマ」(※お坊ちゃま君のキャラクター)を連想してしまうのは私だけだろうか。デザインの一番のハイライトといえば、フロント部分に集められている、ロゴの王冠とさり気無く書き込まれているDADA SUPEREMEというロゴマークだろう。シューズを見た時に感じるフレッシュネスは、この部分からきているようにも思える。事実、この部分がシューズ全体のイメージを形成していると言っても言い過ぎではないと思う。有る意味、犬の顔にこそ、可愛さがでているというやつです。最悪の履き心地さすが、「デザインでまずは売上を上げて、その後にテクノロジーを追加する」という企業戦略を掲げているだけあって、最悪の履き心地を提供してくれるのが、Dadaのバスケットボールシューズ処女作だ。まず、上の写真を見ても分かるが、足首周りが非常に堅い。一目で優しさのカケラも感じないサポート機能を想像するが、見た目以上に履き心地の悪さにビックリする。足を入れるときに違和感を感じ、足の甲が高い人は、とても窮屈に感じるはずだ。とにかく、足の甲の高い私には、決してバスケットボールシューズという観点で、このシューズを見ることはないだろう。このようなシューズを履いてバスケでもしたものなら、確実にうっ血します。レーシングの作り(靴紐の固定)も安物で、布切れがささっと縫い付けられているようにしか見えない。驚きのクッションシステム最大の焦点は、このシューズに隠された驚きのクッションシステムにある。まず、一見して目を見張るのが、フロント部分のアウトソールだ。余りにも薄いそのソールに、どのようなクッション技術が隠されているのだろうか?と私は興味をそそられた。しかし、これこそ「デザイナーズシューズ」のDada。彼らのクッションとは、天然ゴムそのものなのです。画面から分かるだろうか?実に2倍の違いがある。今回、分かりやすいように比較に使ったのは、フワフワクッションがNBAの故障者組に人気のあったAIR MAX UPTEMPOだ。Dadaが1.5cmの厚みであるのに比べて、UPTEMPOには、3cmの厚みがある。写真からも分かると思うが、UPTEMPOには、アウトソール(ゴム)、チェンバーエア、ミッドソール、インナーソールの4層構造になっている。それに比べ、Dadaのフォアフットは、天然ゴムにインナーソールを糊付けしただけの簡単設計になっている。炊飯釜でさえ3層構造が売られているご時世で、2層構造のクッションシステムで勝負を挑んだDadaには本当に驚かされる。大胆且つ不敵というのは、Willis女史の行動だけではないようだ。ついでに、リアのクッションシステムも比べてみよう。フロントだけに大胆さを発揮していたわけではないようだ。リアでもその差は歴然としている。Dadaが4cm弱の厚み(実際には3.7CMの天然ゴム)に対し、UPTEMPOでは7cm弱の厚みでプレーヤーの足腰をサポートする。もしあなたがバスケットボールプレーヤーで、Dada Thizzlezを履いてバスケットボールをしようとする兵なら、下手な事は言わない。せめて、2重履きのソックスだけでも用意しよう。それにしてもだ。Dadaは、ストリートファッションブランドで、このシューズもストリート仕様を意識している。Dadaの思惑通りに、コンクリートの上でストリートバスケをしている選手がこのシューズを履いたものなら、すぐにその悪評は拡がるはずだ。少し、バスケットボールシューズ市場に参入するのは時期尚早だったのではないだろうか?(事実はともあれ、私達のシューズはデザインだけではなく、パフォーマンスも優れているとDadaは消費者に訴えている)アウトソールの天然ゴムと共に、Dadaを履くプレーヤーの足腰への負担を和らげてくれる“はず”のインナーソール。しかし、唐草模様のこのデザイナーズソールに、あまり大きな期待をしてはいけなそうだ。どう見ても、特別なクッションを提供してくれそうもない。因みに、Dada Thizzlezのクッションシステムとは、3cm強のアウトソール(ゴム)に、この模様のシートが糊付けされている物と考えてもらえば分かりやすいだろう。THIZZLEZのグリップこのシューズを履いてバスケをしたわけではないので、見た目だけの印象を述べるに留める。特に可もなく不可もない。これと言って試行を加えられた形跡を見せない、THIZZLEZのグリップは、並のものを提供してくれそうだ。ゴム自体はそんなに堅いものを使っていないので、ある程度の粘りから摩擦を起こし、それなりのグリップを実現してくれるはずである。グリップに書き込まれた王冠が印象的。かかと部分のバスケットボールをしている男性は、裏庭でバスケをするスヌーピー・ドックだろうか?それともAND1を意識?と、最悪のバスケットボールシューズというレッテルを貼ってしまったが、最後に、一つだけTHIZZLEZを評価する点を上げよう。それは、シューズの軽さだ。ウルトラx2ライト級のシューズの重さは390グラム。エアジョーダンシリーズと比べると100グラムも軽い。他のシューズが、ハイテクを詰め込みすぎた結果重くなりすぎたバッシュが店頭に並ぶ今日、THIZZLEZは、国宝級の軽さを誇るシューズだ。BUT!!哀しい事に、シューズを持ってみても、その軽さを感じる事はできない(実際、重く感じる)それに、中身が空っぽだから、軽いんじゃない?という疑惑つきのライト級です。(←結局褒めていませんが)。。。。 と、最後まで褒める事がないTHIZZLEZなので、そのゴージャスぶりを皆さんに見てもらい、今回のレビューを締めくくらせていただきます。デカッ!!!。ベリーアメリカン&ゴーージャス。大きな箱に転がされたカブトムシの幼虫が2匹。淋しそうに横たわっています。こんなのスペースだけ食って無駄という声も聞こえてきそうなので、この辺でDadaの話を終わらせていただきます。。。。あなたがDadaの熱狂的なファンで、改善してほしいのなら、dadafootwearまで。。。。といっても、お客様の声ページはありませんが。 <過去のアーカイブ>
2004年02月23日
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Dada Footwear - LL International - Chris Webber2002年のオールスターゲーム。その日、テレビの前の観客、ビックスクリーンを見たスタジアムの観客は、ウェスターンカンファレンスにおいて最高峰の人気を誇るクリス・ウェバーの足元に釘付けになった。 2002年1月、クリス・ウェバーは、II Internationalというアパレルメーカーが運営する、「Dada Footwear」という名も無い小さな会社に新設されたバスケットボール部門の副社長として契約を結んだ。そのニュースを聞いたバスケットボールファンは、新しい物好きのクリスがまた、誰も持っていない玩具を見つけた。と注目する。その約1ヶ月後、バスケットボールシューズの概念を打ち壊すような全身メタル製のシューズを足元に供え、クリスはNBAの栄光の舞台、オールスターゲームのコートに立った。シューズファン、NBAファン、ナイキ、アディダスなどのスポーツアパレル会社、NBA、関係者の誰もが度肝を抜かれ、クリスの足元に目に見えている物体に自分の目を疑った。そのセンセーションは、Dada、クリスの双方がシューズの概要を説明しない事で、日に日に熱を帯びてくる。デビューから3ヶ月、サクラメント・キングスがウェスターンカンファレンスのプレーオフファイナルを戦う頃には、シューズへの関心は、熱狂へと変わっていた。 こんな所がDadaに関してあなたが持っている知識だろう。しかし、Dadaはもっと面白いエピソードを沢山持っている。シューズとしては、技術的にまだ未熟で、ナイキには遠く及ばない。しかし、その会社の背景を知れば知るほど、この会社に愛着が湧いてくるから不思議である。本日のコラムは、Dadaのバスケットボールラインの誕生モデルのレビューを中心に、Dadaの簡単な歴史などを紹介したいと思う。Dada Footwear=サクラメントキングス=クリス・ウェバー?Dada Footwearを考える時、どうしてもDada=クリスウェバー=サクラメントキングスという印象をぬぐう事が難しい。それほどまでに、Dadaとクリスウェバーとサクラメントキングスが常に至近距離で活動をしているからだ。まず、会社のロゴから見てみよう。 Dadaのロゴである王冠が、キングスの王冠からきていると思ってしまう。こうして比べてみるとその差は歴然としているのだが、人の脳とは、情報を自分の処理しやすい方法で保存する。実際、多くのシューズファンの中には、Dadaのロゴマーク(王冠)がキングスのKingからきていると思っているユーザーも多い。しかし、調べると分かるのだが、その2者に関係はない。事実、クリスウェバーとの契約のずっと前(1998年の創業)からDadaは、この王冠を使っている。(ロゴマークがサクラメントとの関係を想像させてしまうのは、Dadaにとって幸運ではあるが) しかし、Dada=サクラメントと感じている人がいるのなら、その考えはそんなに間違っているとはいえない。Dadaの社長である、Willis女史がクリスとの契約に目をつけた時、彼女は、クリスウェバーが持つカリスマ性、他のNBAプレーヤーに対する影響力(最近ではミルウォーキーで脇役に徹する事で価値を出しつつあるす、ウェバーの弟分であるスプリウェルも契約する)、ストリートのファッションリーダー的存在感、を重要視した。彼女は、クリスとの契約を、普通のシグネチャ-としては考えていなかった。それ以上に、Dadaの会社の将来を決定付ける、ビジネスパートナーとしてみていた。実際に、サクラメントのチームメートである、DivacもDadaとのビジネス関係にあり、Divacの弟においては、ヨーロッパ圏でのDadaのマーケッティング活動を行っている。これも、クリスウェバーがもつカリスマ性だけが成せる技である。 NBA選手との契約には大きな金額が動く。Dadaのような小さなアパレル会社が、巨大企業がうごめいているアパレル市場でここまで存在間を出せたのは、Wills女史がクリスウェバーを迎え入れる事に成功し、他の会社とは一線を画するマーケッティング活動を繰り広げているからだろう。Dada FootwearのマーケッティングDada Footwearは、多くの部分で謎に包まれた会社だ。ここまでインターネットが普及した2004年、ネットで検索しても、あまり情報が出てこない。会社名である「Dada Footwear」で検索してみても、ポツリと単独で検索結果に現れるだけで、面としての会社の存在があまりに乏しい。まるで蜻蛉のような会社だ。会社のHP「http://www.dadafootwear.com」も、2003年から現時点(2004/2/14)まで更新されておらず、「現在更新中、2004年に新しいサイトができあがります」と“ペーパーカンパニー”のようなコーポレートアイデンティティを発信している。会社にとって、会社の存在感は何よりも大事なものだ。ナイキを見ても分かる通り、新しいアイデアを提案し続け、世の中にその存在を訴えつづけている。しかし、一方で、Dadaという新興企業は、これと全く逆の方法を取っている。何も言わず、突然現れては、突然活動を停止し、知ろうにも情報が少なすぎてみんなを煙に巻いている。人は知りたい情報を知る事ができなく、焦らされ続け、さらに興味をソソラレル。まるで、Dadaの戦略が姿を消す事で人々を焦らす事にあるようだ。そして、これまでの所、人々はDadaの戦略にまんまとはまり、脚本通りに踊らされているように見える。 Dadaは特別な会社だ。スポーツアパレル業界においてメジャーになる為には、スポーツシューズが欠かせない。しかし、スポーツシューズで勝負するには、大きな開発費やマーケッティング費用が必要になり、Dadaのような中小企業が入り込むのは不可能という業界の常識がある。特に、シューズが市場に溢れ返っている2002年に新たに市場に参入する事など、普通以上の思考能力がある人間なら、まずは近づく事はない。事実、Dadaがスポーツシューズに入ろうと準備を始めた当時、大手の流通会社(フットロッカーなど)は、親切心で、参入を考え直す事をアドバイスした位だ。しかし、Dadaはその計画を断行した。そして、誰もが避けて通る茨の道を突き進み、2002年、Dadaは激しい競争が繰り広げられているスポーツシューズ市場に、大きな試金石を打ち立てる事に成功する。どうして軌跡は起こりえたのか?この新しいバスケットボールシューズメーカーの勃興の影には、同社の女性CEO、Willis女史の手腕がある。Lavetta Willis 女社長Willisの小さな頃の夢は、世界的に有名なエンジニアになる事。そんな彼女は、高校ではバスケットボールのスター選手。高校3年時には、名門大学からバスケットボール推薦が殺到したという。彼女はノートルダム大学の推薦を受け、バスケットボールと小さな頃からの夢である電子工学を両立する。そんな自称技術オタクの彼女がアパレル業界に入るキッカケは、法律の大学院時代に訪れる。当時、インターン先の上司にアメフトのスーパーボールに行く事を進められたWillisは、そこで、ファッションとスポーツとアスリートが混ざり合うエキサイティングな世界に巡り会う。その素晴らしい経験に刺激され、元々自身がアスリートである事もあり、Willisは、アスリートが必要としているスポーツウェアの販売を思いつく。最初は、バスケットボールのT-シャツから始まり、そのスモールビジネスの拡大の為に資金集めを始めたWillisは、NYでの資金集めの場所で、将来を決定づける大切な人に出会う。DaDaという名前の新しい帽子ブランドを立ち上げようとしているDuane Lewisだ。この提携から彼女の快進撃が始まる。最初から最大手の流通にDaDaの帽子をのせる事に成功したWillisは、すぐさま、その照準をシューズに絞る。スポーツアパレルの王道がシューズにあると、彼女は自分の経験から知っているからだ。それから1年後、彼女は知り合いの力を借りながらも、アジアに工場を設置する。1997年、こうしてDaDa Footwearは誕生した。最初の商品は、技術が一切盛り込まれていないデザインシューズをリリース。その後、中身のない見た目だけのアスリートシューズという悪評と戦いながらも改善を重ね、2001年10月、最初のバスケットボールシューズ、DaDa Supreme Thizzlezをラッパー、スヌーピー・ドックとのコラボレーションで一般公開する。そして、2002年1月、バスケットボールシューズ部門の設立とNBAスター、クリス・ウェバーとの契約にこぎつけ、DaDaとWillisは大きな勝負にでる。目指すは、NIKEを凌駕するスポーツアパレルメーカーだ。Dadaのここまでの躍進を予想できた人はほとんどいない。沢山の人が彼女の行動を親切心で止めたくらいだ。しかし、Willis女史は軌跡を起こしつづける。そんな彼女とDada Footwear。これからも要チェックです。 ※現時点で、Dadaとクリスウェバーとの間には、裁判が繰り広げられている。控訴の内容は、クリス・ウェバーは、Dadaとの間に共同経営者としての地位を約束されていたが、その権利を得る事ができていない。そればかりではなく、2年間のDadaとの契約によって、ウェバーの収入は8億円ほど下がったという訴え。この事で、ウェバーとDada Footwearの関係は2003年の10月から凍結している。このような経緯もあり、Dadaの将来には暗雲立ち込めているが、面白い会社であるという事実は変わらないので紹介する事にした。 参照文献 Shoesonthenet Yahoo.COM Sacbee.COM Kicksology.net <過去のアーカイブ>
2004年02月19日
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2004年2月16日 NBA ALL STAR GAME 200480%のチケットが関係者に渡ってしまい、100万円もするプレミアチケットが販売されるなど、今年一番のスポーツイベントとなったNBAオールスターゲーム。今年のゲームは、アメリカ、ロサンゼルスにおいて、日本時間16日午前、盛大に行われた。マイケルジョーダンが去り、スーパールーキー、レブロンは選出されず、中国からの大量票でシャキールがヤオ・ミンに二年連続でウェストセンターのスターターの座を渡すなど、2004年のオールスターゲームのコートサイドでは色々な話題で盛り上がった。高さ、強さ、タレントの揃ったウェストチームに対し、どこまでNBAプレーヤーとしてのプライドを見せられるか?という見所があった今年のゲームだったが、序盤から「今年こそは!」と勝負を挑むイーストチームが、メディアの予想に反して、善戦した。結局は、136-132と終盤間際で強さを見せたウェスターンカンファレンスがイーストを押し切る形で僅差で勝利をものにし、3年連続でウェスターンカンファレンスがイーストを粉砕した。MVPは、試合を通して(36分の最長プレータイム)シャックアタックが印象的だった、LAレーカーズセンター、シャキール・オニールが24ポイント、11リバウンドの活躍で2度目の殊勲を手にした。最近のオールスターゲームは、イーストがオールスターがエキシビジョンである事を忘れて、本気で勝負を挑んでくるから面白い。今年も例年どおり、序盤からスピードを生かしたゲーム運びで、得点を重ね、特に個々のよい所が出ていたセコンドクォーターでは、余裕を見せていたウェストをリード、試合は4クォーターまで分からない展開となった。結局は、大事な所で強さを見せたウェストに押し切られる形になったが、ここまでもっていけただけでも、イーストの成功といえるだろう。(どれだけ点差が開く?と心配する声もあった位ですから)今日は、NHKで放送されていたNBAオールスターゲームの見所をリストアップする事にした。1st クオーター ヤオ・ミンの巨大さと、スキルの上達ぶり。ロケッツのチームメート、スティーブ・フランシスとのアリウープ、ゴール下での上手さ。 ティム・ダンカンが見せたポイントガード。オールスターならでは。 アレン・アイバーソン→ビンス・カーターのトマホークダンク(2発) シャキール・オニールが見せた、1対1からのシャックアタック2st クオーター シャックアタック トレーシー・マガンディーが見せた、ボードに思いっきりボールをぶつけて、跳ね返ったやつをスラムダンク。凄く高速なので目をよく開いておいてください。 イーストは、ウェストが余裕を見せているなか、集中を切らす事なく、個々の良さを生かして、特点を重ねる。ハーフタイム マジック・ジョンソンはいまだ健在、ハーフタイムショーの司会を務める。 NBAオールスターゲームのメモリアル映像3st クオーター ヤオ・ミンの上手いゴール下と台形付近のプレー アレン・アイバーソン→トレーシー・マガンディのアリウープからのトマホークダンク アレン・アイバーソン→ビンス・カーターのアリウープからのスラムダンク オールスターダンカーズ(ジャパンゲームのダンカーズより凄い)のアクロバティックなダンクシュート 米国アナウンサーのシーズンオフにLAレーカーズを去るかもと噂されているコービー・ブライアントに対するコメント「コービーが言ってたんだけど、”僕はフィルジャクソンを個人としては好きになれないけど、コーチとしては大スキだよ。だから、レーカーズには残るよ”うーーん、今は色々ストレスがたまって大変な時期だけど、頑張っているよ」 ジェイソン・キッド→チームメートのケニオン・マーティンへ、ノールックパス(後方)からアリウープ+ダンク。キッドがブロックされているように見える。4th クオーター ロン・アーティストのドタバタしたコートtoコートのドリブルからのダンク(笑い系) ヤオ・ミン→スティーブ・フランシスへのアスレチックなアリウープダンク シャキール・オニールのコートtoコートのドリブルからのシャックアタック 残り1分強にコービーが決めた同点の3ポイントシュート。これでウェストが追いつく ティム・ダンカンが、残り26秒で決めた、ローポストからのゲームウィニングシュート(133-132と勝ち越す)オールスターシューズチェック各シューズメーカーの社運をかけたマーケッティング活動が、オールスターゲームの選手の足元に現れている。今年のシューズオールスターを制したのは、ここまで多くのプレーヤーに履かせる事に成功した、ナイキのAir ハラチ2k4といえる。 シューズ名 プレーヤー名 Nike Air Zoom Generation (Wheat) レブロン・ジェームズ Nike Air Jordan xix 19 カルメロ・アンソニー ジェイソン・キッド AND1 2 Chi Mid オールスターカラー 赤青 ベン・ウォレス Adidas T-Mac 3 青パテント(右足) Adidas T-Mac 3 赤パテント(左足) トレーシー・マガンディー リーボック answer 7 白/青/赤 アレン・アイバーソン Nike エア ハラチ 2k4 オールスターカラー コービー・ブライアント ポール・ピアース サム・キャセル ブラッド・ミラー ダーク・ノビツキー マイケル・レッド ロン・アーティスト右足 Nike Shox ジャンプオフ ジャメイン・オニール Adidas superstar ultra (赤) ケビン・ガーネット(前半) ティムダンカン(前半) ロン・アーティスト左足 Adidas superstar ultra (青) ケビンガーネット(後半) ティム・ダンカン(後半) Nike Air Jordan 12 Retro 白/フレンチブルー レイ・アレン リーボックの白地に紺のストラップ2本 ケニオン・マーティン リーボックの白地に赤のストラップ2本 バロン・ディビス 注1:間違った情報や追加情報がある場合には、ご教授ください。注2:ハラチ2k4は、コービーモデルのはずだったが、刑事裁判にかけられているコービーのイメージを嫌ったNikeは、他の多くのプレーヤーに履いてもらう事で、イメージの払拭を計っている。注3:ロン・アーティストは、左右を違うシューズを何足か履いていた。高さの違うシューズを履いて、バスケをしても怪我は大丈夫なのだろうか? ナイキ版では「アイツは、スポンサー契約の為にやっているんだ。」という辛口コメントが沢山あった。NBAオールスターゲーム期間は興味深いバスケットボール情報が結構多くある。今日はその中でも面白いものを2つ紹介する。(記事の掲載テスト) "Got Milk Rookie Challenge"(1年目vs2年目NBAプレーヤーゲーム)ゲームは、メディア、アメリカ中の子供の注目を集める、レブロン・ジェームズとアンソニーに送られたものだったはずだが、ゲームは、2年目を引き入るフェニックスサンズのスタッドマイヤーの1人舞台となってしまった。ゲームを見ていた記者が表現したこのゲームは、「子供の中に成人男性が1人混じっている」という位、スタッドマイヤーの強さだけが目立ったという。結局、ルーキーMVPをゲットしたスタッドマイヤー率いる2年目が142-118と1年目チームを圧倒した。33ポイントのレブロンコメント「いやぁ、あんなにアスレチックなプレーヤーはそうそういないよ」、1夜限りのレブロンのチームメート、カルメロ・アンソニー(17ポイント)のコメント「レブロンとやれて、楽しかったよ」 セカンドハーフにスラムダンクを連発したスタッドマイヤー。あまりに強く打ち付けたダンクの一本は、リムに当って、ハーフコートまで飛んでいったという。(ニュース記事) アレン・アイバーソンのコービーブライアントに対するコメント 1.「こういう問題がある時(裁判ざた)には、強く振舞わなくてはいけない。でも、強く振舞う事にも限界はある。公衆の面前では、強く振舞っていても、家に帰り、刑務所に入る可能性を考えるととても辛いもんだよ」 2.「コービーがシャキールとプレーしているように、自分のチームにオニールがいたら、自分のキャリアは凄いものであるはずだ。もしかしたら、4つのチャンピオンリングを持っているかもね。(ニュース記事) (このテスト記事の評判が良い場合には、時々掲載したいと思います)と、あんまりまとまり付かない文章になりましたが、今年のNBAオールスターは、こんな感じで終わりました。レブロンジェームズが出場できなかったのは残念だったけど、来年は必ず出る事だと思います。シーズンも後半戦に突入するが、彼のさらなる発展と活躍に期待したいものである。それにしても、裁判の決着がつかずに、眠れぬ夜を過ごしているかもしれないコービー・ブライアンとだが、今の精神状態で、ここまで活躍できるのは凄い事だと思う。もし、この裁判を上手く乗り越える事ができるのなら、彼のバスケットボールキャリアに、大きな発展があるのではなかろうか?<過去のアーカイブ>
2004年02月16日
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2004年2月13日 Vol.12 レビュー:AIR ZOOM FLIGHT FIVE (5) B「軽さ、フロア-接地感覚、足首のサポート、グリップ」これらの4つの要素が、バスケットボールシューズに求められる。その全要求に対し全てにおいて高いレベルで実現しているのが、AIR ZOOM FLIGHT FIVEだ。ジェイソンキッドのルーキーオブザイヤー、二年目のさらなる活躍、そして彼の絶大な人気を確認し、ナイキは95-96で築きあげたAIR ZOOMのレジェンドを頭角を表してきた3年目のポイントガードに託す。キッドにとって初めてとなるシグネチャ-モデルは、ナイキが生み出した歴代のバッシュの中でもトップレベルのクオリティを誇る。 デザインまず注目すべきはそのデザイン。 2004年の今となっては、ナイキが生み出す最先端のビジョンに驚く事は少なくなった。しかし、このモデルがリリースされたのは1997年。7年前、丁度、日本人がナイキのフューチャリスティックなデザインに慣れ始めた頃である。人は、玉虫色の◎いのが付いているバッシュと当時このモデルを表現したが、玉虫色のメタルパーツがついたスポーツシューズなど当時は驚きだった。昨年頃になると、Dada等の他のバスケットボールシューズメーカーもメタルパーツを乱用しはじめたが、当時は何故?と躊躇するショッパーも多かった。このデザインは、大人気だったAIR ZOOM 95の2つの車輪のようなデザイン(または宇宙服を想像させる)の変種と言っていいだろう。 さておき。あなたはこのデザインをどう思うか?バスケットボールに本当に適した良いデザインだと思う事だろう。私もそう思う。初見で、シューズの持つ大きな主張に気付く。それは、全体のバランスからだ。シューズに安定感を出す為に、前部分が後ろ部分より以上に大きくなっている。まさに、オスライオンの体格のようである。 違う角度から良く見るとそれが良く分かるはずだ。 違いが良く分かる。このモデルは、ジェイソンキッドのシグネチャ-モデルだ(タン部分にも、Kiddマークがあるように)所謂、スピードのあるガード向けに作られたモデルである。スピードタイプのプレーヤーを観察すると分かるのだが、このようなプレーヤーのステップは、前部分でステップのほとんどが完結するようになっている。いわば、後ろ部分は、シュート時に「添える手」のように、あまりステップにとって重要な要素ではない。(実際、マイケルジョーダンの動きも、極端に言えば、つま先走りのようなものだ)その動きを研究し、前部分にグリップの大事な部分を持っていたった結果、このようないびつな形になったのだろう。全体的なデザインにも特徴が出ている。バスケットボールに関わらず、スポーツシューズのデザインは、機能性も兼ねている部分が大きい。例えば、アシックスやアディダスのシューズの側面にある大きなロゴマークは、靴の補強の役割を果たしているのは、有名な事実だ。このシューズのデザインでも、そのような機能性がデザインに生かされている。サイドから見たシューズの第一印象では、メタルパーツと、波打つミドルソールが目に入ってくる。この波のパターンが、このFLIGHT FIVEのデザインの印象を大きく定義つけているのだが、このデザイン(またはこの部分に使われている素材)によって、強い補強が施されている事に気が付く。バスケットボールをすると分かるのだが、バスケットボールには、左右の動きが多い。その激しい動きによって、最初に痛んでくるのが、シューズの外側(デザインの大きな部分)、特に先端部分だ。その弱点部分を、ゴム素材でカバーする事により、衝撃を押さえている。また、この波状のパターンによって、ステップ時の衝撃が八方に分散されている所にも、人間工学の技術が生かされている。 FLIGHT FIVEの波パターンは、靴全体に及んでいる。内側の側面を見ると、ステッチによって補強+波パターンデザインを実現しているのが分かる。このデザインは、以前(95年のナイキブーム時に)、日本でも人気のあったAIR パトロールからヒントを得ているのだろう。このデザインに対しては、好みが分かれると思うが、ペニー3やこのモデルのように、外側の派手さに比べ、内側が落ち着いた感じのデザインは、「良質」+「健全」をイメージさせ、中々好きである。グリップとクッションシステムFLIGHT FIVEに使われているのは、キッドの動きを最大限引き出す為に、ショックに対する反応の速さに特徴のあるロープロファイルのフルレングスZOOM AIRを使用している。普通に履いている分には、ZOOM FLIGHT 95 や96のようなフワフワ感がなく、クッションが悪くなったような感じがあると思う。しかし、バスケットボールで使用してみると分かるのだが、そのフワフワ感こそが、ZOOM AIRの改善すべき点である事が分かる。このFLIGHT FIVEではその点が改善されている。キッドのようなスピードプレーヤーにとっては、フロア-の接地感覚があるとないとでは、動きに大きな違いが出てくる。95年、96年にZOOM AIRが紹介された当時、どのモデルも、フワフワした感じが強く、フロア-に自分のステップが伝わっていないような感じがしたものだ。しかし、FLIGHT FIVEでは、その点が改善され、靴と足が自然な形で融合する事ができる。また、必要以上に横に広いフォアフット部分は、履いていて安心感がある。クッションも、センターやリバウンダーのように、常に踵から強く着地するプレーヤーでもない限り、とても快適なクッションを提供してくれる。(逆にいうと、センターやパワーフォワードには、このシューズは合わない)◎+ボツボツが、基本的なソールのパターンだ。これは、全体的な波状のデザインパターンの継承で面白い。見た目だけではなく、このソールのグリップは結構優れている。使われている素材にその理由があるのだろう。最近のソールは、耐久性+デザインを意識して、堅かったり、透明だったりと色々あるが、このモデルのソールはスタンダードな白ゴムだ。触ってみると分かるが、少しだけ粘りッけのあるような素材である。それが、高度なグリップを生み出しているのだろう。耐久性は優れているとは言えないが、実際、そんなに悪くもない。 履き心地「タップリとしていて、包み込まれる感覚が安心感を生み出す。それでいて、フロア-に対する力が直接伝わっていき、その状態を感じる事すらできる。足の延長上として、シューズを捉える事ができるシューズ」と私なら表現する。とにかく、パフォーマンスに優れた一足だ。極端に細い足でもないかぎり、日本人の足には丁度フィットすると思われる。ポイントガード、スモールフォーワードポジションのプレーヤーなら、何世代にも渡って履く為に、何足もスペアを買いたいと思わせる位、バッシュとしては優れているといえるだろう。(その理由もあり、2度にわたって復刻されている) 人気の秘密人気の秘密は、ジェイソンキッド(日本においては能代工業が生んだ現在進行形の伝説、田伏勇太)などのスター選手が履いたという理由以上に、シューズの性能にある。ジェイソンキッドに至っては、キッドモデルがその後も支給されているにも関わらず、このシューズをスキを見ては履いている。7年間もの間、時代を感じさせる事なくトップレベルの性能を持ちつづけるバスケットボールシューズも珍しい。最初発売は、1997年(白/紺と黒が発売)。その後、根強い人気に後押しされ、2001年(白/紺と新たに白/赤)、日本においては2003年(白/赤と新たに白/黒)に3度目の発売に至った。現時点(2004/2)においても販売しているショップはあり、プレミア価格にも関わらずよく売れている。アメリカにおいても、今後再復刻が噂されている位にこのシューズの人気は群を抜いている。 オリジナルとレトロの違い今回のレビューに参照したのは、1997年(白/紺)モデルと、2003年(白/赤と白/黒)モデルだ。デザイン上、メタル部分が玉虫色か銀色か位しか、ほとんど大きな違いはないといえる。一番多きな違いは、重さだ。オリジナルは420gに対し、復刻モデルは440gと20gくらい重くなっている。手で持った感じは分からないが、これだけ軽いシューズの場合、結構違いに気付く人もいるのではないだろうか。この違いがどこからくるのか確認してみたのだが、タンの厚さ(または素材の違い)にある事に気付いた。オリジナルの素材は、復刻ものに比べ、少々薄く(この事で、履き心地が微妙に違う)、弾性に優れた良質のゴムを使っている。 それと、靴紐だが、復刻版のほうがオリジナルよりも、太いものを使っている。小さい点を上げれば、オリジナルのシューズ情報は一辺だけ靴内部に縫い付けられているが、復刻版では、四辺がしっかり縫い付けられている。それ以外は、デザイン、素材ともに何も変わらない(大きさ、高さ等)。 AIR ZOOM FLIGHT FIVEが持つ唯一の問題点問題点というほど大きな事でもないのだが、 ↑の写真を見ると、靴紐を通す部分の最後の4つの穴が、プラスチック素材になっている事が分かる。ここに悪魔が住んでいる。この部分の穴が小さすぎて、靴紐を中々通す事ができないという問題があるのだ。何度(何度といっても、2度位で)も取り外しをしていると、確実に靴紐の先端部分が破損し、紐を通す事...文字数制限により、続きは、JORDANS.JPで
2004年02月13日
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2004年2月9日 Vol.11 レビュー:NIKE AIR ZOOM GENERATION (1st GAME)AIR ZOOM GENERATION (AZG)のジェネレーションは、ナイキとバスケットボールにとって新しい世代を意味する。Dr.Jが84年にマイケル・ジョーダンがNBAを引継いだように、2004年、レブロン・ジェームズがマイケルジョーダンの後継者として、新しい世代を築く。このような伏線が、このジェネレーションという名前の裏に隠されている。 AZGに社運を賭けるナイキの思いは、レブロンと結んだ100億円のエンドースメント契約に現れている。ナイキ社をここまで大きな会社に引き上げてくれたのは、エアジョーダンシリーズだ。同じ夢をもう一度実現させる為に、ナイキはレブロンに大金をつぎ込んだ。契約金だけではない。レブロンプロジェクトに召喚されたデザイナーチームを見ても、その熱の入れようがわかる。A.エリック、アーロン.C、ティンカー.H。彼らは、エアジョーダン3から15、有る意味、エアジョーダンのレガシーを築き上げた、ナイキのトップデザイナーだ。ナイキのデザイナーは、スポーツブランドで最高峰にいる。そのナイキのトップデザイナーが手をかけたシューズ=世界で最高のバスケットボールシューズの誕生と言っても過言ではないだろう。 凄いのはデザイナーだけではない。レブロンジェームズといえば、2003年、最も有名な高校生として全米のスポーツニュースを賑わした。その彼が履くAZGは、最もマーケティングが上手な会社ナイキの手によって、テレビ、雑誌、インターネット広告など、ありとあらゆるメディアを通してプロモートされている。そして、待望のリリースとなったファーストモデルは、12月の一ヶ月で早くも72,000足の売上を上げた。これはNBAで現在最も人気のあるプレーヤー、アレンアイバーソンのリーボック社から発売されているシグネチャ-シューズの倍の売上にあたる。豆知識:レブロンの名前がシューズシリーズに使われるはずだったが、レブロンからの「実力を発揮してからにしてくれ」というリクエストがあり、Generationという名前が使われている。デザインさて、3人の世界のトップデザイナーが行き着いたデザインが、ジェネレーションだとしたら、多くのシューズファンは首を傾げるだろう。正直に言って、ジェームズが誕生日に母親からプレゼントされたHummer H2をモチーフにしたこのシューズは普通だ。(ジェームズが車に乗る様子)確かに、H2のデザインは随所に生かされている。つま先部分のノッペリした感じは、H2の戦車のようなフロント。全体的にフラットなのも、H2を確実にモチーフにしているだろう。しかし、スタイリッシュなシューズに人気があつまる今日、どうしてこのようなデザインに行き着いたのだろうか? AZGとは、レブロンジェームズそのものだ。まずこの重たそうなデザイン。これは、レブロンの筋肉質の体そのものを表している。18歳にしてNBA級の体を持つレブロンは、次のジョーダンとしてはしなやかさに欠けるアウトルックだ。彼の風貌は、ポイントガードというよりは、パワーフォーワードのような体つきをしているとも言える。しかし、バスケットボールにコートに立てば、人々のレブロンの見方は違ってくる。見た目に反し、110㌔に迫るレブロンの動きは軽く力強い。この事は、このシューズにも言える。AZGは、最近増加傾向にあるバスケットボールシューズの中でも、一際軽い。エアジョーダンシリーズに比べ、50グラム近く軽いAZG(420g)のシューズは最近のバスケットボールシューズのどのモデルよりも軽いのではないだろうか?実際に履いてみると分かるのだが、その軽さは、靴を履いている事自体を忘れてしまう位の軽さといえる。そして、シューズのしなやかさ。レブロンの身のこなしのように、シューズの履き心地はとても柔軟性に富んでいる。タンに使われているプラスチックの素材にLEBRONの名前が埋め込まれている。このデザインは、H2のヘッドライトをモチーフにしたデザイン。 H2、レブロン、AZGは、外観においては、タフさを共有し、レブロンとAZGは、中身の繊細さ、身軽さ、しなやかさを共有していると言っていいだろう。機能性このシューズのインナーには、スフィアーテクノロジー(スフィアは球の意)という新しい技術が使われている。この技術は、靴の内部をドライに保つ為に開発されたものだ。見た目では分からないのだが、丁度、踵に当る部分を手で触ってみると、表面の下の層に複数の丸い穴が空いているのを感じる事ができる。その穴が吸気孔の役目を果たし、内部の湿気を外に出す仕組みになっている。この素材に使われているマイクロファイバーも、ドライ構造に一役買っている。この仕組みに加え、土踏まず部分のプラスチックのメッシュ素材、アッパーにつかわれている特殊メッシュ素材(赤色の部分)を使った事で、アスリートの靴の内部を常時ドライに保つ事ができる。アディダスのClimaシリーズに始まるドライの流行に追随した形だ。また、この素材を使った事で、靴内部にとてもスムーズな感触を感じる事ができる。クッションには、ロープロファイルZOOM AIR(フロント)と通常のエアシステム(踵部分)を利用している。一見すると、薄っぺらいクッションシステムで、ショックの吸収が心配に思えるかもしれないが、最後の層にあるカーボンプレートがショックを分散させる役目を果たす為、平均以上のクッションを提供するはずだ。また、クッションシステムを薄く抑えた結果、接地感覚の向上に結びつき、クイックな動きが武器のプレーヤーにとって、有用なシューズの側面も持つ事をお伝えしたい。両足の踝(くるぶし)部分には、クリブランドのホームコートにおける、ジェームズのNBAデビュー記念日(このシューズの発売日でもある)この日付がついて、クリブランドのチームカラーのプレミアシューズというのが、このシューズの売りである。“もし”レブロンジェームズが名目ともにスーパースターになった場合、このシューズの価値が上がるのはほぼ間違いないだろう。NBAオールスターゲームに選ばれる事は無かったが、確実にその片鱗は見せている。耐久性彼の愛車をモチーフにしたシューズなら、 ゴツイ耐久性を伴っていてもよいはずだ。しかし、このシューズはあまりタフであるとは言えない。まず、車の命、「バンパー」について問題がある。下図のつま先部分を覆っているメタルめっきの部分があると思うが、このパートは簡単に傷ついてしまう。バスケは激しいスポーツで、この部分はかなり摩擦される。一回でも接触がおきれば、その部分のメッキがはがれるのは間違いない。これは、踵部分のメタルパーツ(PEEL OFFはそのため)にも同じことがいえる。しかし、バンパーはダメージから守る為であって、機能には問題がないと言ってしまえばいう事はない。だが、私にとって、見た目の維持=耐久性、なので、これはいただけないだろう。また、エンジ色のメッシュ部分は、結構簡単にいたんでくるのも購入前に注意だ。また、インナーブーツにしても、軽量化(またはドライ施工)がされているため、結構簡単に生地が破れてしまうといったレポートも6ヶ月もすれば一般的に聞かれるだろう。靴底とアッパーの白色のレザー部分については、問題がない。(←特に優れているともいえないが) このシューズは、世界で1000足とも3000足とも言われた噂の耐えないレアモデルだ。しかし、数が少ないという事意外では、特に特別ではない。焦らないでも大丈夫。しかし、もし、このレブロンジェームズシューズが今後継続されて、名前もAZGからレブロンの名前に変更される時がくるのなら、10年後、このモデルは伝説のモデルと化ける可能性もある。(←あくまで可能性。ペニーみたいに3で終わったら、夢で終わります)もし今年、レブロンが大活躍でもして、世界的に認められるような事があるなら、来年以降はシューズの名前が変わる事になっている。そうなると、レガシーの始まり。レア物ファンは、見つけたら直ぐに買っておこう。<過去のアーカイブ>
2004年02月09日
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2004年2月4日 LeBron Jamesはルーキーにして2,000億円プレーヤー膨大なお金が動いているレブロン・ジェームズの身辺。「誇大広告」、「ナイキにとっては社運を賭けたギャンブル」等、メディアの報道合戦は留まるところを知らない。今日は、アメリカの最も大きなビジネス情報誌の一つ「Forbes」が掲載している、レブロンを中心に流れているお金の話についての紹介。(本文)まずは、ジェームズについて語られている今後7年間におけるレブロンの経済的価値についての推測。 レブロン・ジェームズは、今後7年間(25歳まで)に、チーム、ナイキ、グッズ、スポンサー契約から少なくとも、約210億円(2億ドル)の収入を得る。NBAルーキーとしては最大のもの。レブロンジェームズが今後7年間で、チーム、NBA、スポンサー等に提供する経済的価値は、約2100億円に上る。もし仮に、レブロンがチームをプレーオフで勝てるレベルに引き上げた場合、2100億円という数字も小さすぎるといわれている。レブロンジェームズは、今後7年間で、所属するクリブランドに210億円の売上を還元する。クリブランド以外のチームにとって、チケット、駐車場、広告の分野で、今後7年間で110億円の売上増を生み出す。と、素晴らしい未来が語られている。NBA、ナイキ、クリブランドにとって願ってもない救世主がレブロンなわけだ。それでは、何を元にこのような数字が出されているか説明するために、NBA入りから6ヶ月のレブロンの実績もこの記事では記載している。 レブロン・ジェームズのこれまでの実績 ◎去年までのクリブランドは、平均11,500/ゲームの観客しかアリーナに集客できなかったが、今年は156%の増加傾向。18,000/ゲームに跳ね上がった。 ◎去年のクリブランドは、シーズン通算14勝(17-65)しかできなかったが、今年に入り、シーズン半ばで去年と同等の勝ち数を上げている(14-27) ◎クリブランドは、ジェームズ獲得により、スポンサーとの強気の交渉に出ている。航空会社、通信会社などとの新しいスポンサー契約を結び、新たに約10億円の契約料を獲得した。 ◎去年までのクリブランドのロードゲームの人気は、リーグ最下位だったが、今年に入ってトップになった。この恩恵を利用する為に、クリブランドのゲームを他のゲームとパッケージして販売して、他のチームはチケット売上増加に成功している。 ◎レブロンのジャージはこの6ヶ月で700,000も売れている。これはNBAプレーヤーの中でNo.1の売上だ。年間で130万枚いくとの推測がある。◎去年までのクリブランドのグッズの人気は最下位だったが、今年は、レーカーズ、76ersについで3番になっている。◎7年間、100億円もの契約をナイキとむすんだ。これは、史上2位の大型契約だ。(マイケルジョーダンに次ぐ)◎レブロンのAIR ZOOM GENERATIONのセールスは12月に72,000足に上る。これは、同時期のアレン・アイバーソンモデルの34,000足の倍に当るセールス記録。◎ナイキは、レブロン関連の年間セールスが1,100億円にも上るのでは?とそろばんを弾き始めている。。。。。ゼロが多すぎて、あんまり現実味がありませんが、そういう事らしいです。尚、これらの推測はレブロン・ジェームズが今後7年間ケガやコービーが起こしたスキャンダルをレブロンが起こさないと仮定しての話。 <過去のアーカイブ>
2004年02月04日
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2004年2月2日 「Next Jordan」候補、LeBron Jamesの中間テスト 現在、NBAは停滞している。ジョーダンが100%引退した今、NBA関係者、ファンの間で切望されているのは、次のスーパースターだ。アイバーソン、コービー、ビンスカーター。NBAにスターは沢山いる。しかし、今必要とされているのは、マイケルジョーダンレベルのスーパースターである。数10年に1人の才能こそがマイケルジョーダンであり、マイケルジョーダン後の20年間、同じような才能は出てきていない。毎年のように候補者が選ばれ、バスケットボールファンは毎年のように失望している。そして今年も候補者が選ばれた。その名は、LeBron。その大きすぎる期待を背負っているのが、クリブランドに今年入団した19歳のLeBron King Jamesだ。シーズンの半分が経過しようとしている。データもそろいつつある今日、そろそろジョーダン後継者の途中経過を見てみようというのが、今回の試みだ。候補者レースのトップを走るLeBron Jamesのデータを解析し、色々な角度から彼のパフォーマンスを計測する。そして、まずはじめにJamesがルーキーオブイヤーを獲得する事の妥当性を考える。そして、次のジョーダンとしての可能性を分析してみたいと思う。調査では、次の観点でデータを見てみた。 NBAドラフトで1位の選手が、どれだけルーキーオブザイヤーに選ばれているか? ルーキーオブザイヤーの選手のデータを現在までの(1/30)Jamesのデータと比較すると、Jamesはどれ位優れているか? ルーキーオブザイヤーでJamesと争っているナゲッツのAnthonyとのデータを比較してみる。 MJとJamesのルーキーイヤーデータを比較し、次のジョーダンとしての可能性を考えてみる。 ルーキーオブイヤーとDRAFT指名順位まず始めに、DRAFTで1位に指名された選手が、どの位の頻度でルーキーオブイヤーに選出されているかを調べ、DRAFT順位とルーキーオブザイヤーの関連性を調べてみる。 年度 選手名 / チーム名 ドラフト順位 1984-85 Michael Jordan, Chicago 3 1985-86 Patrick Ewing, New York 1 1986-87 Chuck Person, Indiana 4 1987-88 Mark Jackson, New York 18 1988-89 Mitch Richmond, Golden State 5 1989-90 David Robinson, San Antonio 1 1990-91 Derrick Coleman, New Jersey 1 1991-92 Larry Johnson, Charlotte 1 1992-93 Shaquille O’Neal, Orlando 1 1993-94 Chris Webber, Golden State 1 1994-95 Grant Hill, Detroit, Jason Kidd Dallas 3, 2 1995-96 Damon Stoudamire, Toronto 7 1996-97 Allen Iverson, Philadelphia 1 1997-98 Tim Duncan, San Antonio 1 1998-99 Vince Carter, Toronto 5 1999-00 Elton Brand, Chicago , Steve Francis, Houston 1, 2 2000-01 Mike Miller, Orlando 5 2001-02 Pau Gasol, Memphis 3 2002-03 Amare Stoudemire, Phoenix 9 マイケルジョーダンがルーキーオブザイヤーに選出された年から、去年までには、19人(2人の場合は一人と考える)毎年選出されている。その中で、DRAFTで1位に選出されているのが9人。19人中、9人がDRAFT1位選出の選手だ。そうすると、過去19年間において、47%の確率で、DRAFT1位選出の選手は、その年、ルーキーオブザイヤーに選ばれている。約2人に1人がルーキーオブザイヤーに選ばれている事になる。NBAの仕組み上、1位選出の選手は基本的に大きなメディアの関心が寄せられる。ルーキーオブザイヤーとメディアの関心が大きく関係しているのは確かだろう。今年の、メディアの対応を見る限り、Jamesもこの中に入る確率は高い。21人のルーキーオブザイヤー vs LeBron James過去19年のデータによると、ルーキーオブザイヤーに選ばれるのは、得点能力が高い選手。もしくは、アシスト能力が高いポイントガードだ。Jamesは得点能力の高いポイントガードなので、ポイント、アシスト、両方の側面から、彼のパフォーマンスを他のルーキーオブザイヤーと比べてみよう。文字数制限の為、続きは<こちら>
2004年02月02日
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