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2006年09月26日
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いささか旧聞に属するが某作家の猫殺しが物議をかもしているらしい。これに関する論争をみていて思ったのは、やはり生まれてくる前の命と生まれた後の命とでは天地ほどの差があるということであろう。ペットの中絶手術なら話題にもならないのに、生まれてきた子猫を殺すとなるとこれだけ問題視される。

猫の話から人間にとぶ不謹慎を許していただければ人間についてだって同じ様なものではないか。出生前の中絶と出生後の殺人は全く別の話であろう。だからなぜ出生前診断が中絶につながったとしても、それが現に生きている障害者の生存を否定することになるのか、さっぱりわからない。「命の選別を許すな」「障害者のいない社会は怖い」という議論が声高に唱えられる中で、他の国ではすでに常識となっている出生前診断が行われずに、障害児が生まれてきていることの方がよほど怖い。きくところによると、この出生前診断に反対する人は障害児の親が多いという。「私はこの子が生まれて本当に幸せなのに、障害児を生むことは不幸だというのでしょうか。」と親たちはいう。出生前診断が行われ、結果的に障害児の出生が少なくなると、何か自分達の生きてきた道が否定されたように思うのだろうか。障害児とともに歩みながら喜びや価値を見出してきたことは誰も否定しない。障害児への教育方法が進歩し、かなりの成果をあげてきたことも大いに広報すればよい。
ただこれから親になる人に対しては、医学の進歩で、「障害児の親にならない」という選択肢が可能になったのであれば、その成果を享受することはやはり認めるべきであろう。障害児の親も、一般の親と同様、すべての人が立派なわけではない。離婚や家庭崩壊にいたる家庭もあれば、子供を施設に入れたまま一度も面会にこない親もいる。かっては麻原こと松本死刑囚もそんな障害児の一人だった。

ルポルタージュ「出生前診断」(坂井律子)は、出生前診断にどちらかといえば批判的な立場で書かれたルポだが、批判の部分はほとんど説得力がなかった。例えば、ダウン症の出生がなくなれば、今のダウン症患者の治療を行う専門家や施設がなくなるという議論がでてくるが、この問題は出生前診断の問題とは分けて考えるべきであろう。今のダウン症患者のために、これからもダウン症児が生まれてこなければならないと言うのはそれこそおそろしい考えである。
「障害者のいない社会は怖い」という言葉は一見人道主義のようにきこえるが、よく考えると、自分自身は絶対に障害者とは無縁なところに位置づけている物言いで無責任にきこえないこともない。まるで「ばかもいるから世の中面白い」という言葉と同工異曲のようである。

たとえ出生のときには障害はなくても、これからの高齢社会、一生の間に障害を全く持たないという人はそれこそまれになってくるであろう。加齢を考えれば、障害というのは、誰にとっても他人毎ではない。出生前診断については、認めるべきだと思っているが、だからといって障害児や障害者を差別する意図は全くない。






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最終更新日  2006年09月26日 05時53分33秒
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