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2006年10月21日
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テーマ: ニュース(95823)
カテゴリ: カテゴリ未分類
どうも人間というものはやっかいなもので、集団の中の誰かを仲間はずれにして互いの連帯を確認したり、高圧的態度をとって落ち込む様子を見てつかの間の優越感を感じたりという心情があるようである。かくいう私にしても今まで全くそうしたことをしなかったかというと、ちょっと自信がない。「いじめ」は人間の本性なんていうつもりはないが、人間集団のあるところ、なんらかの「いじめ」があるというのも、また実態ではないか。

そしてこの「いじめ」、どういう場合に現れやすいかというと、いくつかの法則があるようである。
1 立場の同じ人よりも異なる人の間で起こりやすい。
2 「いじめ」に対してペナルティーのない状況で大きくなりやすい。
はやい話、職場を思い出してみればよい。採用状況や背景についての嫉妬や蔑視、そうしたものがけっこう「いじめ」の背景になっているのではないか。そしてまた、同じ職場で今後もずっと共に働くことが予想される状況ではいじめにセーブがかかりやすいが、いじめたことが人事上の処遇などにマイナスにならなければ、いじめはどんどんと大きくなっていく。
そういう意味で、今、中学校のいじめが問題になっているが、公立中学というのはまさにいじめが発生する好条件をそなえているのである。まず、出自、能力、背景等であれほど多様な人間が一つ所にいるという集団は公立中学以外にはない。さらに思春期という年代が、成長の個人差もあって、その多様性に輪をかけている。そしてまたペナルティーという意味でも、退学や休学という制度のない公立中学はペナルティーなどないに等しい。

つまり何がいいたいかというと、「いじめ」という言葉に悪口や仲間はずれ、ちょっとした暴言までも含ませるのだとしたら、そうした「いじめ」をなくすのは不可能であろう。そんないじめなら職員室の中や父兄同士にだってある。大人でさえもできないことを、子供に期待するなんて無理な話である。極力、いじめをなくす方に向けて学級運営などに心をくばることは重要だが、そうした「いじめ」に対する対策として、何より重要なのは、集団になじめない子供、集団の中で居場所のない子供に逃場を用意することではないか。クラブ活動を必修にしたり、友達同士の班研究を授業に取り入れたりすることが、友達作りの苦手な子供にはどれほどプレッシャーになることか。社会性を身につける努力は行なわなければならないが、教師のめのとどく休憩室や図書室を開放するなど、周囲のいやがらせや悪口にわずらわされずに学校生活をおくれるようにすることも必要である。それにまた、いじめは何も中学生だけの問題ではない。フリーターや派遣社員に対する職場のいじめなどにも深刻なものがあるのではないか。

10何年か前、愛知県の中学生がいじめを苦に自殺をしたことがあった。100万円を越える恐喝金額、執拗な暴行や傷害行為など、これこそまさに典型的な少年犯罪であって、これを「いじめ」とよぶこと自体に非常に違和感があった。それに比べると今、問題になっている「いじめ」は自殺という結果は深刻だが、ちょっと性格が違うように思う。教師の言動をあげつらっての学校批判、教育批判が本当によいのかどうか、どうもよくわからない。それにまたあのシュレッダー事故のニュースがさかんに報道されたことが経済産業省による規制強化の地ならしになったように、いじめで自殺した子供のニュースがさかんに報じられることって、なにか政府による教育改革論議の露払いになっているのではないか。





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最終更新日  2006年10月21日 12時30分39秒
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Re:いじめ自殺報道に思う(10/21)  
学校はいじめの起こりやすい場ですよね。
逃げ場を作るというのはいいですね。
でも,その逃げ場に行くことがいじめの原因にもならないかと思いますから,複雑ですね。 (2006年10月21日 13時07分48秒)

Re:いじめ自殺報道に思う(10/21)  
madeam さん
学校の中に逃げ場を作るよりも、親が学校に期待しすぎないことが必要ではないか。学校は生活の一部を過ごす所。学校が子捨ての場所になっているとしたら学校に責任を押し付けるのはおかしいと思う。そして私も犯罪をいじめと言い換えるのもおかしいことだと思う。犯罪は告発すべきだが、いじめには無視や我慢、通り過ぎることを待つことも有り得る。学校時代に友達に囲まれるばかりがすべてではないと教えてやるのは親の役目かもしれない。
(2006年10月21日 18時22分31秒)

Re[1]:いじめ自殺報道に思う(10/21)  
m(__)m さん
そもそもそんな奴等は友達ではないですからね^^
(2006年10月21日 19時09分35秒)

Re[1]:いじめ自殺報道に思う(10/21)  
七詩  さん
こっとんふわふわさん
逃場というのではなくても司書教諭の目の届く図書室を休み時間に開放するだけでもずいぶん違うと思います。学校はとにかく勉強以外にも生徒の生活をかかえこみすぎている。友達と付き合うのが苦手という子はそれだけで生きにくいものです。 (2006年10月22日 01時34分53秒)

Re[1]:いじめ自殺報道に思う(10/21)  
七詩  さん
madeamさん
正直いって今問題となっているようなケースでは子供の悩みを最後に受けとめるのは教師というよりもむしろ親の役割なのではないかと思います。友達がいなくてもよいのだよ、一人がよければそれもよいのだよ…と誰かが言う必要があったのではないのでしょうか。
(2006年10月22日 01時37分44秒)

Re[2]:いじめ自殺報道に思う(10/21)  
七詩  さん
m(__)mさん
>そもそもそんな奴等は友達ではないですからね^^
そうですね。
中学時代に一生の友達をみつける人もいますが、そればかりではない。人生はまだまだ長い。中学時代の友達関係で悩んで自殺なんてのは、もったいなさすぎます。
(2006年10月22日 01時39分38秒)

Re:いじめ自殺報道に思う(10/21)  
Ryu-chan6708  さん


 重要なのは、長淵剛がその子がいじめにあっていることを察知する自衛能力だったと思います。
 いじめは大人のほうがひどいかもしれません。私は、ある下請けの部長と会う約束になっていましたが、会う前に急にその部長が退職しました。それは得意先であるある大手メーカーの部長のいじめに嫌気がさしたものによるものでした。
 官庁もそうですね。高杉良著「不撓不屈」は最強の国家権力である国税庁、検察庁の卑劣ないじめを戦い抜いた飯塚氏の物語です。
 人は社会的な生活をせざるを得ないのですが、周りは善人だけではありません。学校もそうです。それを想定して、早期に敵を感じ、自己防衛を家族ぐるみでする能力を高めることも必要な気がします。
それは社会に出ても対応できる能力をつけるでしょう。
 何か、日本人は平和ボケなのか、そういう自己防衛脳力が低下したように思います。シュレッダー事故など、子供の事故も似ていますね。
(2006年10月22日 08時18分37秒)

Re[1]:いじめ自殺報道に思う(10/21)  
七詩  さん
Ryu-chan6708さん
いじめといっても、人間の本性に基づくものと、犯罪をいいかえただけのものとがあるように思います。暴行、恐喝、傷害、猥褻などの犯罪にはきちんと対処する必要があるし、それは教師というよりも警察の仕事でしょう。前者についても、なくす方向での努力をしなければなりませんが、そうした「いじめ」は人間が集団をつくるところには常についてまわるものだという苦い現実からも目をそらせてはなりません。学校や教師を非難したりすればすむ問題ではなく、集団になじめない子供や学校の子供社会の中では行き場のない子供には、逆説的ですが、学校がもうちょっと手を離した方が良いのかもしれません。 (2006年10月22日 16時14分52秒)

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