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2018年07月27日
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テーマ: ニュース(96833)
カテゴリ: カテゴリ未分類
オウム事件実行犯の死刑が執行されたが、マスコミの報道は批判的なものが多い。

曰く。彼らは貴重な生き証人なのだからカルトの怖ろしさを語りつくさせるようにするのが、より有用なのではないか。
曰く。教祖と「マインドコントロール」された信者の間には責任は天地ほどの差があるのに、同じ刑罰でよいのだろうか。
前者についてはこう反論できるだろう。いままで多くの元信者が手記を書いていた。中にはサリン事件の実行犯の医師もいた。こうした手記を出した元信者の中には、ライターや評論家のように扱われていた人もいた。信者の体験談はすでに「語りつくされて」おり、事件から20年以上たった今日、いったいさらに何を語りつくすのだろうか。正直、オウム事件の後、元信者の体験談が出版界を席巻していた頃は、世間の人々はカルトの怖ろしさを感じるどころか、変な宗教を「体験」することがライターになる近道だなんて考えているのではないかと思ったほどだ。
後者についてはこうだ。マインドコントロールなるものは説明をきいてもさっぱりわからないが、かりにそうした「心理操作」の手法があり、教祖と信者の責任に天地の差があったしても、じゃあ、その実行犯となった信者と一般の刑事事件の犯罪者の間はどうなのだろうか。生活に窮し、せっぱつまった事情があっても、強盗殺人で二人以上殺害したらまず死刑だ。幼児の身代金目的誘拐殺人も同様である。こうした事件に死刑が選択されているのに、未曽有のテロ事件を起こし、国家社会を震撼させた事件の実行犯が死刑にならなければ、そちらの方との均衡を欠くのではないか。
それに、マスコミにでてくる人を見ていると気がつくことがある。
被害者として、そして被害者の立場で発言している人の中には、子供を亡くした人や自身が重篤な障害を負った人は出てこない。オウム関連の事件では多くの人が死んだり、また、障害を負った。サリン事件では、たまたま乗った地下鉄路線で事件に遭い、失明の上に全身まひの重度の介護を要する状態になった女性もいた。もちろん配偶者を亡くすのも悲しいことなのだが、それでも、配偶者を亡くす悲しみと子供を失う悲しみは違うのではないか。ごく限られた被害者の発言が、被害者全体を代表しているかのように報道されるが、それは絶対被害者全体を代表するものではない。
実行犯の死刑で被害者や遺族の悲しみが減じることはないのかもしれないけど、実行犯の処刑がなされないことは被害者やその遺族を苦しめる。

それでも重い決断をした法務大臣を評価したい。彼女の政治家としての活動歴の中には犯罪被害者の支援という項目もあり、マスコミにあまりでない被害者、子供を失った親や、重度の障害を負った人々のこともきっと考えたうえでの決断だったのだと信じている。





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最終更新日  2018年07月28日 07時21分44秒
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