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2025年04月20日
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カテゴリ: 読んだ本



そういえばNHKの人形劇でも新八犬伝の次は真田十勇士であったが…五七調のそれこそ血沸き肉躍るような里見八犬伝とは違い、趣がぐっと変わって現代の歴史小説である。
明治期の文学者が里見八犬伝に代表されるような読本を、こういうものは目指すべき文学ではないと批判したのは間違いではなかっただろう。荒唐無稽でご都合主義的な展開や善玉悪玉にくっきりと分かれた登場人物は、今だったら大衆文学であり、文学よりは一段低いものとされている。そして狐が化けただの、狸が化けただの、あるいは10歳の少年が完全無欠の無敵少年だのというあたりは、あの心地よい講談調あっての面白さだ。源氏物語と違い南総里見八犬伝の現代語訳というのが普及しないのは、どうもこのあたりに理由があるように思う。古文というには読みやすく、現代語にすると味がなくなる。
一方で、真田太平記は、現代の作品だけあって、歴史上の武将もぐっと等身大に描かれているし、超人的な鍛錬を積んだ草の者(忍者)もスーパーマン的な描き方ではない。以前、山岡壮八の「徳川家康」を読んだことがあるが、同じ時代を別の視点から描いた歴史小説として興味深い。激動する時代の中で、いかに家の血脈を残していくかに苦慮する武将は、英雄というよりも今日の組織のトップにも通じる。そういえば、かつてはビジネスマン向けの雑誌でよく経営者や組織の長を戦国武将になぞらえた特集記事があったが、最近、そういうものをあまり見ていない。まあ、雑誌そのものが廃れていったので、それも当然なのだろう。





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最終更新日  2025年04月20日 17時30分44秒
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