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サッカーの我らが代表は、かつて監督を務めていたフランス人に、以下のように酷評されたことがある。「日本の選手は、信号が赤ければ、例え車が来なくても渡ろうとしない」。 わたしは、日本代表に強くなってほしい。切に、そう願っている。現役を引退して10年近くなってもなお、現役選手たちよりはるかにフリーキックが上手いレッズのドイツ人監督に賛辞の拍手を送っている場合ではない。これはもう、“文化”の問題なのである。欧州には、百年以上に及ぶフットボール選手輩出の土台が存在する。我が日本も、名選手を生み出すだけの環境を、日々の生活の中で築いていかねばならないのだ。 だからわたしは、例え信号が赤だろうが、車が来なければ渡る。そう、全ては日本代表を強化するためなのだ! 試合中、自分の頭で判断し行動できる……そのような選手が生まれる環境を築くために、まずは身近なことから始めねばならないのである!! という自らの確固たる信念に基づき、本日も新宿西口付近の横断歩道を渡っていた。もちろん(ってこともないけど)信号は赤である(もちろん、ちゃんと車が来てないことを確認したうえでのことです)。 そのとき不意に、激しい笛の音が聞こえた。なんと対岸に、制服に身を包み自転車に乗った巡査がいたのである。車はチェックしてたけど、対岸まで確認してなかったよ、こりゃ。 だが、だからといって己の信念を曲げるわけにはいかない。いかに法の網でも、わたしの日本代表への愛を拘束することはできないのだ(たぶん、歩行者が赤信号を無視しても交通法違反にはならないんだと思うんだけれど。ちがうかな?)!! まだわたしが信号を渡りきらないうちに信号は青に変わり、お巡りさんが自転車を漕ぎ出した。「あ~、きっと怒られんだろうな。そうしたら、代表に対する熱意を訴えたら許してくれっかな?」 そんなことを考えているわたしに向かって自転車は近づいてくると、お巡りさんはわたしから50cmくらいのところまで身を乗り出し、怒鳴った。 「赤だろうが! このバカ野郎!!!」・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・あ゛~~~~~ん!!?? バカ野郎だぁ!? おいおいふざけんなよ!! バカって人にいっちゃいけないって、小学校のときに習わなかったのか、え~!! それが国民の安全を守るための公僕が、善良な市民に向かって吐くセリフかぁ!? 追っかけてって、背中に跳び蹴りカマしたろかいっ!!! そういきり立って振り返ると、お巡りさんは横断歩道の途中で警棒を落とし、拾おうとワタワタしていた。「早くしないと、信号、かわっちゃいますよ~」そう後姿に向かって声をかけ、その場を去りました、ハイ。
2004年03月02日
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