とある田舎の喫茶店

とある田舎の喫茶店

2007年07月14日
XML
カテゴリ: 日記
※長文な上に読むと間違ってもいい気分にはなりません。嫌な気になることを承知する方だけこの日記をお読みください。




あなたは本気でキレたことがありますか?
内心だけではなく、表面化してしまったことが。
ブログをやっているとよくキレるという表現は使いますが、それは内心だけで実際に人を殴ったとか怒鳴り声をあげたとかいうことは自分の場合ありません。


具体的に言えば、理性のタガが外れてわめき散らしてしまったとか、人を殴ってしまったとか。

小学生、中学生・・・・・・高校生も入れてもいいでしょう。
ここらまでの人間ならばそういうことがあってもまだ許されるかもしれません。
人格を形成してゆく時期、とくに小学生で喧嘩なんて稀なことではありませんよね。


しかし高校を出た自分の年齢でキレるということはそれなりに問題になってきます。



普段おとなしめな……いえ、そこまでいかなくても、そう簡単に物を壊したり人を殴ったりしない人がそういう行動に出ればそれは問題です。
よほどのことがなければそんなことしませんから。




回りくどいので結論を言いましょう。









キレてしまいました。






今までの分も溜まっていたのでしょうね。
自分の家で同級生3人と後輩2人、そして自分の6人で飲み会をしていたんです。

この中の数人とはこういう場でしか会うことがほとんどありません。
そのためちょっと大きな休みになるとウチで飲み会をやるのが恒例になっていました。

酒がはいればだいたいの人間は理性がゆるくなります。

だから話をしている最中に人をからかうということは当然のようにありえます。

ただ。自分の場合ターゲットにされることが多かったんです。
毎度のように飲み会ではそんなことがよくありました。


でも怒鳴ってしらけさせるのもなんだかなと思っていたのでその場を離れて熱を冷ましてから戻っていたりしたんです。そのときはこいつらはもともとこういう奴らじゃないかと、自分に言い聞かせていました。


でも昨日はそうは出来なかったんですよね。

あまりにも。

今までとは違う、はっきりと見下す発言をされて、場を離れるとかいう配慮ができませんでした。
笑いながら自分に口を開く彼らを見て、思わず思い出してしまいました。今までも同じような気持ちになったことを。


キレることを堪えていました。
キレてはいけないと必死に思い込みました。

正直に言うと、その時点ですでに彼らのことを思いやる気持ちはほとんどありませんでした。
必死に怒りを抑えてくれたのは彼らではなく家族のおかげです。
もし自分がキレて彼らに怪我でも負わせてしまったら、警察沙汰にでもなったら、そこまでいかなくても喧嘩にでもなったら。少なからず母に飛び火するはずです。
母は彼らの親と親しいし、子供たちが喧嘩すれば親同士の関係、それに地域との関係もおかしくなってしまうと思ったんです。田舎だと地域の繋がりが深いからそういうところに敏感にならないといけないんです。


母に迷惑がかかるからという思いで怒りを抑えていました。

今まではそこでとどまっていたんですよ。
内心で怒りをこらえることと、キレてしまうことは大きな差があります。そこを越えることは、自分の場合まずありませんでした。

小学校のころはよくありました。
中学校のころには一度だけありました。
高校のころにはありませんでした。

もうこの先自分がキレることはないだろうなと思っていたんです。少なくとも小学校と中学校が同じである彼らとのことでは。



無口になって自分を彼らは空気のように扱っていました。
謝るという選択肢は酔っている彼らの中にありません。
自分もすでにけっこう酒が入っていましたが、無口になった時点で冷め切っていました。
ただ一人だけ、自分がもっとも親しい友人だけは「おい、お前ら知らんぜ」とやめるように言ってくれていたんです。
でも他の人は大して気にしませんでした。

一度トイレに席を立ちました。

そして部屋に戻るとき、彼らが自分のことを話していたのを聞きました。
「なにあいつ、意味わかんね」
そんなニュアンスの言葉がいくつか聞こえてきました。

もう無理でした。




自分は部屋にもどるなり足元に置いてある空のビール瓶を手に取りました。

普段ならばそこで手が止まっていたでしょう。

でも自分は思い切り……ためらうことなく全力で瓶を床に叩きつけていました。
割れるだろうかと考えましたが割れてもいいと思いました。
でも瓶は割れず、ものすごい速さでバウンドすると自分の胸の高さあたりの壁へと当たり、大きく跳ね返ると。

自分のことを気遣ってくれていた友人の背中に当たりました。
「いてえ、まじでいてえ」と友人は背中をおさえていました。


よりにもよってそいつに当たるのかと思いましたが、自分はひどく冷めていました。
別にごめんとも大丈夫かとも声をかける気は起きませんでした。
ただあるのは怒りだけです。

みな呆気にとられていました。

「おい、それはないって」「うん、それはないぜお前」と戸惑いながら笑おうとしていました。

自分がそんなふうにキレることなんて絶対にないと思っていたのでしょう。自分でさえそう思っていたのですから当然です。
彼らにとって自分は見下す相手で、本気でキレることなんてないと思っていたのでしょう。

でも自分の怒りはおさまらず、次にテーブルに置いてあるビールの入ったコップを持って真ん中に置いてあるホットプレートの上に中身を全部こぼしました。
ビールが飛び散ってもかまわず、躊躇することなく空になったコップ放り投げました。
コップはテーブルに置いてあるほかのコップに当たり、派手に砕け散りました。
破片が飛び散ってもどうでもいいと思いました。

それから本気でテーブルを蹴りました。


驚き固まっている彼らはひどく滑稽でした。

あれほど自分を見下していたのに自分がキレただけでここまで動揺するのかと。
呆れる自分がいました。

ずっと自分は声をあげることなく冷たい目を向けたままでした。

ビール瓶の当たった彼はいたいいたいと言いながら外に出て行きました。


すると残った者たちは言いました。

「おい、俺らはいいけどあいつには謝りなよ。あいつだけはお前のこと気遣ってたんだからさ」

正論でした。
彼は何も自分をからかっていません。
ただ、自分を怒らせた彼らに言われるのは癪でたまりませんでした。

しばらくして「あいつ大丈夫かな」と出て行った友人を心配するようにこの場からいそいそと逃げたのは一番自分をばかにしていた奴でした。

こいつはやっぱりクソ野郎だと思いました。

誰の言葉が一番自分をここまでさせたかを知っているのに、他の残っている者たちを考えずに自分だけ立ち去ろうとする。
すべてを起こした自分が言うのもおかしな話ですよね。でも本当にそう思ったんです。

残ったのは3人。

彼らはどうすればいいのかわからないといった様子でした。
この場から立ち去りたいと思っていたのは確実でしょう。
でも自分だけ逃げるというのは残るものたちのことを考えればできなかったのでしょう。
一人ずつ逃げていって1人だけ残ってしまった場合、自分の怒りの矛先がその一人に集中してしまうと考えていたのかもしれません。いや、その一人が自分になるのが嫌だったのかもしれませんね。うかつに逃げようとすれば被害を受けるかもしれない。
たとえば背中にコップを投げつけられるとか。

結局3人はいそいそと飛び散った破片を片付け始めました。

自分は極めて低い声で言いました。
でてけ、と。
でてけ、二度と来るな、死ねと言いました。

彼らにとってはありがたかったでしょう。
出てゆくことができるのですから。

彼らが出て行ってすぐ、思いました。

大きな怪我をさせることはなかった。これで親に大きな迷惑がかかることはないと。

でも怒りが消えうせたわけじゃない。

コップを二つ、親の焼酎や酒の瓶が置いてあるところへ全力で投げました。

ド派手な音が響いても全然構いませんでした。

上で寝ている母と兄が起きるかなと思いましたがそれはありませんでした。起きてたかもしれませんが降りてくることはありませんでした。


そこでやっと怒りはおさまりました。

終わったんだと実感が湧いてきました。
もう彼らと会うことは二度とない、と悟りました。
このまま二階の自分の部屋で寝てしまおうかと思いましたが、飛び散った破片を見て思いました。
朝起きてきた破片で家族が怪我をするかもしれない。

小学生のころ、学校で嫌なことばあると自分は決まって母に怒鳴り散らしていました。
毎日のように怒鳴り散らしていたせいで、母は我慢できなくなり、怒って「もう出てく」と言って車でどこかに行ってしまうことがありました。でも1時間から長くて3時間くらい経つともどってくるんです。そのときには自分は「お願いだからもどってきて」と泣きじゃくっていて、母がもどってくるとひたすら謝っていました。
母はいたって普通の親です。弱くありません。そんな母をそこまで追い詰めるほど自分は馬鹿でした。
いつからか母に迷惑をかけたくないという思いができていました。

そのせいです。
キレた自分と小学生だったころの自分が重なって、同じ過ちは繰り返したくないと思ったんです。
とにかく家族に迷惑をかけることだけはいけないと思いました。

だから掃除機まで引っ張り出してきてある程度の掃除はしました。

ただ思っていた以上にコップや瓶は粉々になっていました。大きな破片を片付けて、普段歩く場所にあるところだけ掃除機をかけました。
掃除を終えてから呆然としているとなぜか泣けてきました。


(投稿量がオーバしたので日記を二つにわけます。)





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2007年07月15日 01時41分31秒
コメントを書く
[日記] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

コメント新着

ペット総合サイト @ アクセス記録ソフト 無料 楽天 アクセス記録ソフト! <smal…
ペット総合サイト @ アクセス記録ソフト 無料 楽天 アクセス記録ソフト! <smal…
ペット総合サイト @ アクセス記録ソフト 無料 楽天 アクセス記録ソフト! <smal…

お気に入りブログ

月の浮かぶ白い空 流月7903さん
□■華蓮の森■□ 緋劉 結蓮さん
ηλυσια θανατοσさん
黒 海 ヴェルスさん

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: