とある田舎の喫茶店

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2007年12月22日
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カテゴリ: ライトノベル
とらドラ6!



数ある未読のライトノベルの中からこれを選んで読んだのは上の理由だけでなく、ひさしぶりのラノベだから「ラノベのおもしろさ」というものを改めて実感したかったから。

イラストが萌え系だとそれだけで「純文学より劣っている」とか一笑に付される。または相手にされないことが多い。
でも、です。

ライトノベルよりも一般受けしている純文学のほうがおもしろいだなんて決め付けるやつは、間違いなく馬鹿です。誰がなんと言おうと馬鹿です。
自分の趣味を他人に押し付ける奴は馬鹿です。そういうことを言う人は嫌いです。
ライトノベルだっておもしろいんですよ。感動するんですよ。
一般人受けしている小説よりおもしろいだなんて言わない。
だけどライトノベルだっておもしろいんだ!

ライトノベルなんて一般受けしてる小説には勝てないなんて思ってる人の意見なんて一言も聞きたくないです。

とらドラ!を読むとそんなことを思ってしまう。

こういう後味になれる本っていうのはきっとライトノベル特有のもので、それもこれを書いている竹宮ゆゆこさん特有のもので。
読み終わった後の感覚はすがすがしくて心温かくて大好きです。
ただの単純なラブコメなんかじゃない。
もっともこのとらドラ!は主人公とヒロインという位置づけに一応ある二人は恋愛関係にはないのですが、それを差っぴいても「ただのラブコメなんかじゃない」と言いたくなる。
青春時代待っただ中にある高校生たちの心の葛藤、悩み、信条、いろんなものが映し出されていて、それがあるからこそおもしろい。
うすっぺらい話なんかじゃない。
登場人物のひとりひとりがそれぞれいろんなことを思い、いろんなことを考えて、生きているのだと感じさせられる。
登場人物を生きているのだと読者に感じさせるのは難しいことだと思います。
この本はそれがある。だから好きだし、おもしろいと胸を張って言いたくなります。



ラノベ嫌いな人には……正直、そういう人には「お前になんかライトノベル読んでほしくねえよ!」と子供みたいに突き放したくなりますけど、それでもやっぱりおもしろい本はおもしろいものなので、結局勧めたくなるものなんです。それで気に入らなかったらそのときはそれでかまいません。読まず嫌いでないのなら自分もその人を馬鹿だなどとは言いませんから。




以下ネタバレ。


終盤に至るまで北村がグレた原因ははっきりしなかったのですが、ここまで読んでいた人はだいたいわかっていたでしょう。
でもそこにいたるまでの過程にいろいろ予期せぬことがあって、竹宮ゆゆこ先生の本はそこがおもしろいのだと気づかされました。

ただ最後の最後の展開には驚かされました。告白。そして兄貴(生徒会長(女))の返答。

それでもあの終わり方にさせられる竹宮先生、さすがです。ほんとにさすがです。
というか生徒会長が泣く姿に思わず泣きそうになりました。
いいです。グッジョブ。竹宮先生尊敬します。

今回もあいかわらずヤスさんのイラストが光っていたわけですが、中でもよかったのは写真を選んでいるところの竜児と実乃梨の一こま。
実乃梨の普段はあまり見られない表情。
これとカラーページにあるざっくばらんで親父くさい彼女を見ると彼女に惚れてしまう竜児の気持ちが非常によくわかります。
あんな娘がリアルにいたら誰でも惚れますよ。
それとなぜかセーラー服姿で映っている竜児の母、泰子と担任教師、独身(30)
あれはあれでしょうか。読者サービスでしょうか。
むしろ自分には普段おつかれな彼女たちへのご褒美のように感じられます。
イラストだけでも彼女たちを華やかにしてあげて!という誰かの叫びが聞こえてきたような。
特に独身(30)。本当にお疲れ様ですと言いたくなる。


まあなにはともあれ今後も期待。
そろそろ実乃梨に深く関わる話とか読めるような感じですね。
期待。








と、もう一冊ライトノベルを読んだんでそれも感想。
「アスラクライン9」


アスラクライン9


6巻くらいから感想書いていませんがちゃんと読んでいます。

アスラクライン。
設定的にはまさにラノベ~な感じのお話で、改造美女や幽霊や悪魔やらごった煮状態なんですが、それでも読み続けているのはどこかにおもしろさを感じているからなんでしょうね~。
オール一人称の小説で個人的には読みやすさは普通。
今巻は全五章なんですが、4章はそれぞれ別のお話なんですが、時系列的には続いていて、全ての章で主人公の夏目智春がことごとく女装をするハメになります。
主人公が女装して、とんでもない美少女になるっていうのはラノベの中ではかなりベタな展開だと思うんですけど、それをおもしろく感じさせるのはベタだからこそ難しいのではないかなと思います。
女装という展開からしてありきたりな話だと思われたら終わりですからね。
そこがプロの腕の見せ所というところでしょうか。
設定だけで魅せるのではなく文章力が重要となる展開だと思います。
それを4つも披露するというのだから作者の三雲岳斗さんはすごいっすよ。


たくさんの設定があって、たくさんの登場人物がいて、それが複雑に絡み合っていて、それをすべてまとめるっていうのは少しでも小説を書いたことがある人ならどれほど大変なことかわかるはずです。
本当にこのアスラクラインはたくさんの設定があるんですが、それを徐々にまとめていくのがすごい。

アスラクラインのこのいろいろハプニングに巻き込まれるんだけどもどこか落ち着いた雰囲気が好きだったりします。
智春が毎度トラブルに巻き込まれてそれに慣れてしまっているからでしょうかね。読者もなれてしまっているような気になってしまいます。



で、今回ですが、驚いたことがひとつ。




臓物(ぞうもつ)アニマル


文字通り臓物がはみだしているディフォルメ化されたグロテスクな動物のぬいぐるみのことです。
もちろん実在ではなく、小説の中の設定なんですが、これ。

この小説のネタではないのです。
そしてこの作者の三雲さんのほかの小説のネタでもない。

MF文庫Jの築地俊彦さんの「けんぷファー」というライトノベルに出てくるネタなんです。
それもかなり重要な設定。
こっちは電撃文庫ですから他のレーベルのほかの作家さんのネタでコラボするなんてなんだかそれだけで両方を知っている読者としては嬉しくなってしまいますね。
出てきた瞬間「臓物アニマルぅぅう~~~!?」とびっくりしてしまいました。
こっちではただたんにぬいぐるみとして出てくるだけなんですけどね。
作家さん同士ってけっこう繋がりあるんですね~。

ってことで感想はこのへんで~。

また近いうちに日記書くと思います。
ではでは。





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最終更新日  2007年12月22日 18時38分54秒
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