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あ・りの・み

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October 14, 2010
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カテゴリ: はっけん
「生存者たちが統率のとれた行動ができたのは
 鉱山がヒエラルキーのはっきりしたところだからだ」
ってなことが書いてあった。

それで、今年の六月に横浜の旧日本丸を見学したとき、
ボランティアガイドのおじさんが言ってたことを思い出した。

おじさんは昔この日本丸の訓練生だったそうで、
具体性に富んだ面白い解説をしてくださるのであった。

まずこちらの知識の程度を訊かれるので、
「いや、全く素人なんですけど、

 帆船が好きになっちゃってあちこち見て歩いてます」
って答えた。そしたら、喜んでくださったようで、
早速に八点鐘についての描写をあげ、
「これは一晩中眠れなかったってことでね」って
言うんだけども、早口の江戸弁にこっちが付いていけない。

そっからも時々海の男ジョークが時々はいるんだけど
難しいのよ、聞き取りも解釈も。

船のベッドは縁があるので、ホントはベッドではない、
バースberthというんだそうである。

医務室に行ったとき、
「太平洋の真ん中を航海中、訓練生で盲腸になったやつがいて、

 アイツは陸まで持たないねって言ってたんだけど、
 今でもピンピンしてまさぁ」(江戸弁の復元は勘弁してくださいね)
ってなことを言ってらした。

そこのベッドは縁がなかったので、
「おっ、ここのはバースじゃなくてベッドですね」


そんなので、なかなか楽しい解説だったんだが、
 あ、チリの鉱山との関連から話が脱線してますね、
 はいはい、わかってます。

話は続くけど、
訓練生の部屋は入ったら両側がぎっちり二段ベッドで、
合計8人分、当然、一人分は脚が伸ばせないくらいの長さしかない。
あ、ベッドじゃなくて、バースですね。

艦長ときたら客間付きの二間を独占のうえ、
自室にはちゃんとしたベッド、書き物机とかもある。

一人頭の空間から言うと訓練生の20倍くらいは占拠してるわけですよ。

でね、ガイドのおじさんが言うには
「船ってのは階級社会ですからね、
 これくらいの差は当たり前で、
 何かあった時、命令する人が何人もいて混乱しちゃやっていけない。
 その代り、艦長の責任は重いんです」

なるほどなるほど、
「船頭多くして船山に登る」ってことわざの意味が初めて
わかったんですよ。

私、40年この方、このことわざの「船頭」って
 村の渡しの 船頭さんは
 ことし六十の」おじいさん
 年はとっても お船をこぐ時は
 元気一ぱい ろがしなる ソレ
 ギッチラ ギッチラ ギッチラコ

って(「船頭さん」って歌だそうですが)歌の通り、
船をこぐ人だと思って、
「こぐ人がい過ぎると山を登るみたいな
 わけのわからない無駄なことが起こる」

と思ってたんですが、
本来の意味の「船頭」つまり「船長」ってことだね。
「命令する人が何人もいると
 方向を間違えてとんでもないことになる」

ってことでしたね。
使いどころは幸いそう間違えてなかったですけどね。

あ、ヒエラルキーがしっかりしていて、
命令系統も整備されていて、せまい空間の中、
各々のやるべきことに全力で取り組む世界ってことが
鉱山と一緒だなぁと思ったのでした。

以上。





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最終更新日  October 15, 2010 02:28:52 AM
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