太田典生の「毎朝1話」良い話のおすそ分け

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2006.09.05
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カテゴリ: アラカルト
青春とは、やがて来たるべき船出へ向けての準備を整える修行の時代だと思います。
空海は、18歳のときに讃岐の国から京の都に出てきて大学に入った。ところが24歳のときにドロップアウトして私度僧(自分勝手に頭を丸めた僧侶)となり、ボロをまとって各地を回る修行僧となった。やがて、31歳のとき無名の僧として遣唐使船に乗り込むまで、どこで何をしていたかは明らかでありません。

だが、唐に滞在すること1年余、わずか2カ月前に密教の本山青竜寺に現れた日本の留学僧空海に密教の最高の地位にあった第七祖恵果大阿闍梨は、永い間修行している千人余の中国人門弟を差し置いて密教のすべてを伝授した。それによって、空海は当代随一の高僧となった。それは、青春の空白時代にいける修行の賜物だったと思います。

「中途半端にやってもダメ。必死に全力疾走で勉強する。吸収できる年齢は35歳くらいまでと考えて自分を追い込んでいかないと本物の力にならない」と言う建築家の安藤忠雄さんは、19歳の1年間は朝9時から翌朝の4時まで机に向い、建築はもちろんインテリアデザイン、グラフィックデザインも含めて造形に関する総てに取り組んだそうです。

◆どんな世界でも、人より飛び抜けるのはなかなか難いしものだが、まず確固たる基礎を身につけなければなりません。その基礎は、10代から20代前半までに形作られます。

例えば、ピアニストを目指すのなら、それぞれ違う5本の指から同じ音をだすために、小さい頃から練習を積んでピアノ用の身体を作り上げることが不可欠です。
それには、毎日何時間も練習しなければならないが、それも20代を越えては不可能です。

一番本が読めて、一番ものを吸収する力があるのもその頃です。例えどんなに厚い本でも、その頃ならパッと取り組めるが、歳をとってくるとそうはいかなくなります。

20歳前後の数年で、その人の視野の広さも決まります。何にでも柔軟に挑戦し吸収しておくと、社会に出てからも新しいものをどんどん吸収できるようになります。

だが、若いうちに勉強の基礎練習ができていないと、大人になってから急に勉強しようとしてもなかなか長続きしないものです。

◆この時代に必要なのは、何ものかを求めんとする強い意志です。
それを欠く者は、たたずみ君のように無気力と怠惰のうちに日々を過ごし、正に空白の青春となってしまいます。その当然の帰結として、輝かしい人生の船出の日が訪れることはないはずです。

幕末の志士、橋本左内の『啓発録』をこの章の最後に示しておきます。
1.去稚心(人に甘える幼い心を捨てる)
自分の人生は自分自身のものなのだから、何事も人のせいにしたり、被害者意識を持ったりする幼い甘え心を捨て、自己責任で勉強にも真剣に取り組むことです。

2.奮心(やる気を起こして努力する)
人間はやる気がなければ努力しないし、努力しなければ成長もしません。

3.立志(生きる目標や理想を持つ)
人間にとって最も大切なことは、将来に対する姿勢を明確にすることです。
目的と目標を持てばやる気も出るし、能力も自ずと磨かれて成長し、結果も自然とついてきます。


自分の壁を超えられない者、自分の殻を破れない者は成長できません。
若い間は、好き嫌いを言わずにまず挑戦してみることです。
「わかる」とは、学んだ後に「かわる」ことです。
学んだことを行動に生かし、自分自身が変わることが大切です。

5.択交友(交わる友を選ぶ)





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Last updated  2006.09.05 05:00:26
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