泡雪の日記

泡雪の日記

2004年12月01日
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子供の頃、継母が、針と糸の使い方を教えるのに、ハマグリを使った。

そして、あることを教えてくれた。
はまぐりは2枚の貝。

男女の出会いは、別れた片方の貝にめぐり合う事。
はまぐりでなくても、アサリも同じなのだが。

ハマグリは厚みがうすい。
貝の模様がきれいでつるつるしている。


お守りの作り方。
貝を二つに分けて、綺麗な模様の布で覆う。


2枚の貝を外側から、ぴったりに縫い合わせる。

小学校の低学年の頃教わったと思う。

最近、このハマグリのお守りの事をおもいだした。

両親は、浮気だの、痴話げんかのない夫婦だった。

性の情欲の付き合い以上にお互いを尊重して、夫唱婦随の生活を送った。

母が店をすれば、父はボディガードで付き添い。
父が50歳過ぎて、歯医者を始めた時は、継母が歯科医師会に出席、レセプト等を書く役割をしていた。

馴れ初めは、父が華僑の銀行を創設した時の事務員。
ビジネスワイフ。

私達の産みの親が、ガンで入院した時に父親の精神的な支えをした事から、縁が深まったようだ。

産みの親の生前からの知り合いなので、継母の心中は複雑だったようだ。


長女に北海道から、すずらんの花の箱詰めが届いた。
(北海道に新婚旅行いったようだ。)

そして、新しい家に移り、継母を紹介された。
美しい人で、私は若い女の人を始めてみた。
恥ずかしくて、バアヤの影に隠れた。



『なんとか人間にしなくては・・・。』

と思ったそうだ。
バアヤにそだてられたわたしは、4つの赤ん坊だった。
子どもに成長していなかった。
サルのようだった。


32・3歳の頃。
私の大まかな記憶が戻った。
仕事がリハビリになったのと、
母親の死期を予見していて、記憶を戻す事を急いだ。

二人で過去を話し合った。

「私を不憫に感じたのは“パパの子”だからでしょ?」
私は、人を愛するとその人の過去全てを受け入れ愛する事をその頃は理解できるように成っていた。

私は継母に愛されて育った。
それは、父の一部として、愛情を受けてきた事が大きく理解できた。

子供の頃は自分の魅力で、継母をひきつけていると思ったが、24の時、記憶を消す事が、人間として人格が失われる事とは想像もつかなかった。

家を出ようとした私を、落ち葉の中で全身で守ってくれた。
庭の落ち葉の中を転がりながら道行く人に、『この子が出て行くって言うんです。』と体で守ってくれた。

道行く人は、≪お母さんが止めているのだから、一旦中に入りなさい。≫と声を掛け、私達は家の中に戻った。

記憶は全ていっぺんに消せたわけではない。
わたしは、婚約者の元に会いに行きたい衝動が未だ残っていた。

母は変わり果てた私の姿を相手に見せたら、私がかわいそうだと必死で守った。

わたしは、再び自分の人生を継母の胸に委ねる決心をした。
「泡雪再生」の始まりだった。


兄弟の中で、一番愛された泡雪は失脚した。
温情で生きる状態になった。

顔は崩壊して、字も読めない状態になった。
子ども帰りした。

それから、私の頭の記憶が戻るまで、継母は「失う前の私」を唯一知っている人だった。

どんなに強い暗示も13年から、14年で消えるらしい。


33歳の時、継母が亡くなり。
その後
色んな人ビトに会い。
過去の記憶と感覚を取り戻す時代に入った。

私が思い出せない大切な感覚。
それは、「好き」と言う感情らしい。

自分を擁護してくれた人に言われた。

『君はものさしのメモリを一生懸命合わせようとしても、
どんなに、習っても合う事は無いよ。

君は大切な物を忘れている。
0の時点。

君に花のアレンジを頼んでくれる人。
君に優しい人たち
彼女達は、皆君を好きなんだよ。
君は好きッて感覚を忘れている。』

この人は私を花を愛でる様に見ているといっていた。
若い頃、家庭も仕事も巧く行っていたのだが、バブルの頃銀行員との付き合いで、女遊びに手を出した頃から、妻と巧く行かなくなったと言う。
遊びがそんな結果をもたらす事は想像しなかったらしい。
心が通じなくなったそうだ。



私は驚いた。
私の周りは恵まれていた。
必ず誰か(他人が)手を差し伸べてくれた。
わたしは、これらの人たちが、≪有り難い人ビト≫と感じた。
感謝・感謝とその気持ちに報いることだけを考えていた。

≪好き?と言う感情?≫
もう、15年前の話。

最近、≪好き≫という感情を取り戻した。
当然≪嫌い≫も思い出した。
じぶんの好みを取り戻した。


幼い日。
継母の教えてくれた、ハマグリのお守り。

私の片割れも又キット何かの事情で一人で居る。
一枚しか合う物は無いはずだから・・・・。

私と同じに地獄(病気を言うのではなく、この世は地獄に似ているという意味)を通り過ぎたと思う。

今は半分天国の住民。
≪私の片割れ、君≫きっと、この半分天国のどこかに居るよね!遅くなってごめんね!





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最終更新日  2004年12月01日 17時53分28秒
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