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ふろぷしーもぷしー
突然ですが、ファンタジー小説、始めちゃいました。
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神の祝福 第１話
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2011.01.26
カテゴリ： カテゴリ未分類
なんだ、また友達に恵んじまうのか？ と顔をしかめつつ、しかたなくアルクトゥールスは弟にたずねた。
「・・・なんだ？ 言ってみな」
アルデバランは、少し迷うように黙り込んでから、言いにくそうに言った。
「・・・短刀」
この答えを聞くと、アルクトゥールスの心に再びぱっと希望の光が差し込んだ。
「短刀・・・？ そうか、短刀か！ うむ！ そりゃいいかもしれねえな！ 剣より小さくて扱いやすいし、自由に動けるものな！ 中途半端な剣なんか振り回すよりゃ、でかくて鋭い短刀を、ふところからぎらりと抜き出すほうが、にらみがきくかもしれねえよな！ ふふ、アルデバラン、おまえはやっぱり頭がいいな！ よしっ、そうと決まったら、さっそく、強そうでかっこいい短刀を探しに行こう！」
再びアルデバランの手を引っつかんで駆け出したアルクトゥールスに、アルデバランは、まだ何か言いたそうに、兄ちゃん、俺は、と、口を開きかけたが、すぐに、思いなおしたように口を閉じ、引っぱられるままに走り出した。
マルシリオの店に飛び込んで、アルクトゥールスは店の奥のマルシリオに、景気よく声をかけた。
「マルシリオ、マルシリオ、出て来い！ アルクトゥールス様のご来店だぞ！ 今日は客だぞ。 短刀を買いに来たんだ。 当たり前のやつじゃだめだぞ。 いくら高くてもいいから、この店にある中で最高のやつを出してきてみろ！」
「おや、いらっしゃい、アルクトゥールス。 おまえさんが買い物とは、珍しいね。 いつも、盗品やら得体の知れない骨董品を持ち込んできて、法外な値段で私に売りつけようとするのに。 なに、短刀を見せろ、って？ おまえさんが使うの？」
アルクトゥールスは胸を張って、傍らのアルデバランを、自慢げに顎で指し示した。
「俺じゃねえ。 弟に買ってやるんだ」
アルデバランに目をやったマルシリオが、目を丸くした。
「・・・アルデバラン？！ あんたたち、それじゃ本当に兄弟だったの？！」
アルクトゥールスはますます得意になってそっくり返った。
「おお、そうともよ！ ははっ！ かつがれてるとでも思ってたのか？ まあ、ぜんぜん似てねえから無理もねえけど、こいつが俺の弟のアルデバランよ！」
マルシリオが、とても信じられない、という顔で、頭を振りながらアルクトゥールスとアルデバランの顔をしげしげと見比べる。
アルデバランはその間ずっと、店の一画の商品棚の上にじっと視線を注いでいたが、やがて、遠慮がちにアルクトゥールスの手を引いて、その棚を指差した。
「兄ちゃん・・・、俺、あれが欲しいんだけど」
アルクトゥールスはすっかり嬉しくなり、アルデバランを見上げた。
「おおお、たくさんあるな！ お前の欲しいのはどれだ？ どんな高いのだって買ってやるぞ。 おまえの魂となるものだもんな。 あわてずに慎重に選べよ」
「・・・なんだ？ 言ってみな」
アルデバランは、少し迷うように黙り込んでから、言いにくそうに言った。
「・・・短刀」
この答えを聞くと、アルクトゥールスの心に再びぱっと希望の光が差し込んだ。
「短刀・・・？ そうか、短刀か！ うむ！ そりゃいいかもしれねえな！ 剣より小さくて扱いやすいし、自由に動けるものな！ 中途半端な剣なんか振り回すよりゃ、でかくて鋭い短刀を、ふところからぎらりと抜き出すほうが、にらみがきくかもしれねえよな！ ふふ、アルデバラン、おまえはやっぱり頭がいいな！ よしっ、そうと決まったら、さっそく、強そうでかっこいい短刀を探しに行こう！」
再びアルデバランの手を引っつかんで駆け出したアルクトゥールスに、アルデバランは、まだ何か言いたそうに、兄ちゃん、俺は、と、口を開きかけたが、すぐに、思いなおしたように口を閉じ、引っぱられるままに走り出した。
マルシリオの店に飛び込んで、アルクトゥールスは店の奥のマルシリオに、景気よく声をかけた。
「マルシリオ、マルシリオ、出て来い！ アルクトゥールス様のご来店だぞ！ 今日は客だぞ。 短刀を買いに来たんだ。 当たり前のやつじゃだめだぞ。 いくら高くてもいいから、この店にある中で最高のやつを出してきてみろ！」
「おや、いらっしゃい、アルクトゥールス。 おまえさんが買い物とは、珍しいね。 いつも、盗品やら得体の知れない骨董品を持ち込んできて、法外な値段で私に売りつけようとするのに。 なに、短刀を見せろ、って？ おまえさんが使うの？」
アルクトゥールスは胸を張って、傍らのアルデバランを、自慢げに顎で指し示した。
「俺じゃねえ。 弟に買ってやるんだ」
アルデバランに目をやったマルシリオが、目を丸くした。
「・・・アルデバラン？！ あんたたち、それじゃ本当に兄弟だったの？！」
アルクトゥールスはますます得意になってそっくり返った。
「おお、そうともよ！ ははっ！ かつがれてるとでも思ってたのか？ まあ、ぜんぜん似てねえから無理もねえけど、こいつが俺の弟のアルデバランよ！」
マルシリオが、とても信じられない、という顔で、頭を振りながらアルクトゥールスとアルデバランの顔をしげしげと見比べる。
アルデバランはその間ずっと、店の一画の商品棚の上にじっと視線を注いでいたが、やがて、遠慮がちにアルクトゥールスの手を引いて、その棚を指差した。
「兄ちゃん・・・、俺、あれが欲しいんだけど」
アルクトゥールスはすっかり嬉しくなり、アルデバランを見上げた。
「おおお、たくさんあるな！ お前の欲しいのはどれだ？ どんな高いのだって買ってやるぞ。 おまえの魂となるものだもんな。 あわてずに慎重に選べよ」
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