突然ですが、ファンタジー小説、始めちゃいました

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2011.02.15
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カテゴリ: カテゴリ未分類
 次の日もアルクトゥールスは、バルドーラ居住区のお邸街に足を運び、カペラを探した。

 「あっ、アルデバランのお兄さん、ごめんなさい! 僕まだお給料前なんですよ。 お借りしたお金は、お給料をもらったら必ず返しますから、もう少しだけ待って・・・」

 委細かまわず、アルクトゥールスはカペラの腕にすがりついて叫んだ。
 「カペラ、おまえはアルデバランがどこにいるか知ってるよな?!」
 カペラがびっくりしたように目を見開いた。
 「え、アルデバラン、お家にいないんですか?!」
 「黙って家を出て行っちまったんだよ。 カペラ、おまえ、あいつに菓子職人を紹介してやったんだろ? 今アルデバランは、その菓子職人のところに行ってるんだろ? そうなんだろ? 怒らないから、教えてくれ!」

 必死の思いで取りすがるアルクトゥールスに、カペラが途方にくれたように答えた。


 テンポの遅いカペラの口調にいらだって、アルクトゥールスは、そのつかんだ腕を揺さぶりながら叫んだ。
 「それじゃ、アルデバランは首尾よくそいつのところに弟子入りできたんだろうよ!  だから帰って来ねえんじゃねえか! その職人の家はどこだ?!」

 アルクトゥールスの剣幕に恐れをなしたように、カペラが一歩後ずさった。
 「そ、それが、アルデバランはその後すぐ僕のところに戻ってきたんですよ。 やっぱりだめだった、って。 俺は料理人にはなれないかもしれない、って。 そう言ってしょんぼり帰って行ったんです。 だから僕、アルデバランはあれからすぐ家に帰ったのだとばかり思って・・・」

 どすん、と一回足を踏み鳴らして、アルクトゥールスは声を尖らせた。
「・・・断られちまったのか。 さてはその野郎、なにかアルデバランを傷つけるようなことを言いやがったんだな。 アルデバランも、断られたらあきらめてさっさと家に帰って来りゃいいものを・・・。 俺が料理人になることに反対したのが気にくわなくて、へそ曲げてるのか?」

 いいえ、とカペラが激しく首を横に振った。
 「アルデバランは、そんなことでへそまげて家出するようなひねくれたやつじゃないですよ。 お兄さんのことを、他の誰よりも心配してます。 なのに、家に帰ってないとは、どういうことだろう。 ・・・心配ですね。 とにかく、その菓子職人のところへ行って、昨日何があったのか聞いてみましょうよ。 そうすればアルデバランの行き先も見当がつくかもしれません」





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最終更新日  2011.02.15 19:18:30
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