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2022.05.01
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カテゴリ: こころ
やまと尼寺精進日記


今は住職一人で住んでいるんだ。
コロナの影響もあって寂しそう。

麓の街から寺廻りの手入れを手伝ってくれる男の人にそうめんを作って一緒に食べていた。

「寂しくないですか?」
「ううん、他に行くところもないし」
「私もそうですよ」

他に行くところもないし、でふと自分のことを思った。

姑との同居生活の頃、自分の居場所がなくて悶々としていた頃、わが子を連れて出ていく程の気概もなく、実家へ逃げ込みたくても母が許してくれなかったことを。



無知でお人好しでばかだった私が自由を手に入れられたのは60才を過ぎていたなんて。

頭が良くていい人の影で同居家族に犠牲を強いていた姑。

嫁ぎ先での娘の辛い思いを想像もできず、話も聞こうともせず、正論だけで諭そうとした母。

姑が亡くなった時は一切涙は出なかった。

母の時は、仕事先でふと思いだし、涙が出た。
それだけだった。

亡くなったときもお葬式の時も泣けなかった。
娘の私に寄り添ってくれなかった。
味方になってくれなかったから。

人当たりもよく常識的で家の仕事も完璧にでき、孫も可愛がってくれたのに。

いつか母を思って泣けてくるのかなと思っていたけど、まだその時はやってこない。






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最終更新日  2022.05.01 09:45:07
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