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August 10, 2009
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カテゴリ: 雑談
まだ小学生1年生だった頃、私は夏休みを田舎の親戚の家で過ごした。
両親は忙しく、淋しくさせておくくらいならと、母方の叔母の牧場で過ごして、まだほんの子供だった私はその時は「淋しい」という気持ちも「母が恋しい」という気持ちもまだ持ち合わせていなかったらしく、1週間をいとこや遠い親戚達と牛と一緒に遊んだ。

だけど、その頃から私は朝に弱く、健康的ないとこ達と違って、毎朝ラジオ体操に行くのが嫌で嫌でたまらなかった。

その頃から、私は団体で何かをするということに不慣れで、

「やっぱり都会の子は違うわね」

と親戚のおじさんやおばさんに言われたりしていた。


そして、何が恐ろしかったかというと、田舎の肝試しだった。

それも本物のお墓のあるお寺であるのだから臨場感満点。

私は「幽霊」の類いは余り恐ろしいとは思わないのだけど、何が恐ろしいかというと、突然何かが出て来たり、突然大きな音がしたり・・・と、突然の出来事に極端に弱かったし、今も弱いし怖い。だから私は「風船」が怖い。



「これはヤバイ!何かしらないけどヤバイ!」

と思って、同じ格好をしたその瞬間、もの凄い花火・・・いや、花はなかったからただの火薬?とにかく、凄い爆発音でコンサートは始まったのだった。

あれって、ステージ前だったからわかったけど、多分他の席だったらすごくびっくりしたと思う。
何しろ耳栓しているセキュリティーがその上から耳をふさいでかがむほどの爆発音だったのだから。

まあそれはいいとして、


私は「写真」を科学的に学んでいるので、心霊写真の類いなどを見せられると、まず、ネガを見たくなる。そして、どうしてそこにそういうものが写り込んだか、科学的に見るので、余り怖いとは思わなくなった。

一番怖いのは、「写っている」ことではなく、「写らないこと」だと思う。

桜の時期、隣の公園に年配の男性が桜の木を見上げて写真を撮っていたので、その様子を部屋の窓からデジカメで撮ったのだった。

ところが、その男性の姿がない。

どこを見ても、影すら写っていない。

私はこれでも写真を本業としているから、被写体がないものを写すような事はない。


私には、それだけは説明ができない。だけど、恐ろしいと言う感覚もなくて、本当に恐ろしいのは生きている人間のほうかもしれないと、年を重ねるごとに思うようになった。

私はニューヨークの学校に行くようになる時、自分の脆さや不安定さがとても気になって、

「ダコタハウスの見えるセントラルパークのローンに寝転がって、空を見上げたら何か答えが見えるかもしれない」

そんなことを本当は思っていた。

だけど、答えは未だなにもなく、自分を救えるのは本当は自分なのだと、そう感じるようになった。



今生に初めて女として生まれたと言う。

私の魂は「神」の次の位に位置するくらい高尚で、なかなかいないと、それは、初めて聞いたことではなかったから、余り新鮮ではなかったけれども、

「じゃあ、何故、こんなに混乱して疲れて、何もできないんでしょう?」

という問いに、スピリチュアルばあさんは優しく

『魂はそうでも、今は生身の人間なんだから仕方ないのよ』

と笑っていた。

けれども、そういうことも、本当のことは誰にもわからない。
神さまのことも、前世のことも、なにもかも、「そうかもしれない」というのが、最大で最高の答えなのだと。



私にはとても好きな人がいて、余りにも長い間好きで、だけど、どうしても叶わないものだということがわかってから、本丸ができた。

私はその人のことが、好きで好きで、1通の短いメールにさえ、一喜一憂していた頃もあった。

本当は仕事柄、プレイボーイなのに、私とは絶対遊ぼうとしなかった。
私は遊びでもいいから、その人の腕の中にいられたらと思った。

「君はとてもきれいな女性。悪い思い出を持つ必要はない」

それがその人の言葉だった。そして、

「外を見てごらん。僕なんかだめだよ。遊んで平気で人を傷つける。僕なんかよりずっといい人が一杯いるんだから。僕みたいな変な奴はだめだよ」

『でも、私はそんな変な奴が好きだから・・・』

彼は答えにつまった。

全ては彼の優しさ。それは十分わかっている。
彼の仕事柄、なんだってできる。
それを私にはしなかった。
それどころか、大事なものを守るように。
それが彼なりの私への愛情だということも。

何度、神さまに願ったことだろう。

他には何もいらないから、彼をください、と。

「不可能」と直面した瞬間だった。

彼の写真を見ていると、 ブルーグレイの目に、栗色の巻き毛に、音楽が聞こえて来る。

神さまはちゃんと計画を立てて、私を守る。

ただ、それだけは、余りにも明確に感じ取れる。

悲しくても。





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Last updated  August 11, 2009 07:48:17 AM
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