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2008/02/14
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カテゴリ: カテゴリ未分類


瀬を早み岩にせかるる滝川の


われても末に逢はむとぞ思ふ






小説「春の雪」

松枝候爵家の若君清顕は、幼少時代に綾野伯爵家に
あずけられ、伯爵家令嬢、聡子と百人一首で遊ぶ場
面があります。恋をつらぬく強い情熱がうたわれて
いるこの歌の、上の句と下の句の札を、それぞれに
大事に持つ事で二人は恋の成就を願いました。



8年の月日の後、(清顕19歳、聡子21歳)この二つの
札は清顕の手により合わさる事になりますが、この世
では二度と清顕に逢わないと仏に誓い出家する聡子が、
別れの間際に手渡したことによります。この札は合わ
さったものの句の意味あいとは反し、引き裂かれたま
ま願いが叶わなかった結末になっています。それ故に、
誓った幼少を懐かしみ恋焦がれていく清顕の痛々さが印象的です。




「ひきさかれても再び出会うことを、岩にせき止められ
分かれた急流がまた一つになりましょう。」









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Last updated  2008/02/23 11:28:09 PM
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