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「仕事さえ頑張ればいい」と思っていた僕が、妻の一言で気づかされたこと
あれは平日の夜、23時を過ぎた頃でした。
仕事を終えて帰宅すると、リビングの電気が消えていました。妻と子どもはもう寝ていました。夕食はラップをかけたままテーブルの上に置かれていました。
「今日も遅くなってしまった」
そう思いながらも、内心では「仕事で疲れているのはお互い様だ」と言い訳していました。週末には家族サービスをしているし、自分なりに頑張っているつもりでした。
ところがある休日の朝、妻がぽつりと言ったのです。
「ねえ、最近子どもと話してる?」
その言葉が、胸に刺さりました。
■ 妻が毎日何をしているか、僕は何も知らなかった
その日、妻が1日にやっていることを初めてちゃんと聞きました。
朝6時に起きて朝食の準備、子どもを学校に送り出し、仕事へ。帰宅後は夕食の準備・洗濯・子どもの宿題の見守り・お風呂・寝かしつけ。それが終わる頃には22時を過ぎている。
僕が「家族サービス」と呼んでいた週末の行動は、妻にとっては「やっと少し助けてもらえた」という程度のことだったのです。
恥ずかしかった。そして、申し訳なかった。
「仕事さえ頑張っていれば家族のためになっている」という思い込みが、いかに一方的だったかを、その朝初めて理解しました。
■ 僕が変えた、3つの行動
妻の話を聞いてから、僕はできることを少しずつ変えていきました。大げさなことではありません。でも、この3つが家族の雰囲気をじわじわと変えてくれました。
① 帰宅時間を「家族の予定」に合わせる日を作った
週に2日だけ、どんなに仕事が残っていても18時に退社する日を決めました。最初は上司の目が気になりましたが、やってみると意外と仕事は回りました。むしろ「今日は絶対18時に出る」と決めていると、日中の集中力が上がったくらいです。
帰宅すると子どもがまだ起きていて、夕食を一緒に食べられる。それだけで、子どもの表情が全然違いました。
② 朝の30分を「家族の時間」にした
以前は朝食をかき込んで、すぐに家を出ていました。それを少し早起きして、子どもと一緒に朝ごはんを食べながら話す時間を作りました。
「今日の学校どうだった?」ではなく「今日は何があるの?」と、朝に聞けるようになっただけで、子どもが学校でのことを話してくれるようになりました。
③ 「手伝う」ではなく「担当する」に変えた
以前の僕は、気が向いたときだけ家事を「手伝う」感覚でいました。でもそれは、主体的に動いているのではなく、妻の仕事を少し肩代わりしているだけです。
思い切って、ゴミ出し・風呂掃除・週末の食材の買い出しを「僕の担当」と決めました。妻から頼まれるのを待つのではなく、自分で動く。それだけで妻の表情が明らかに変わりました。
■ 仕事と家庭の両立は、妻だけの課題ではない
「両立」という言葉は、どこかお母さんだけに向けられた言葉のように感じている方も多いかもしれません。
夫婦二人で取り組む課題です。
パパが早く帰る日を作るだけで、ママの時間が生まれます。パパが担当の家事を持つだけで、ママの心に余裕が生まれます。その余裕が、子どもへの笑顔につながります。
あの休日の朝、妻の一言がなければ、僕は今も「仕事さえ頑張っていれば十分だ」と思い続けていたかもしれません。
気づかせてくれた妻に、今は心から感謝しています。
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