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2026年05月28日
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カテゴリ: 教育
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「習い事は多ければ多いほどいい」と信じていた僕が、長女の涙で気づいた本当に大切なこと
娘たちが小学生だった頃、僕は「習い事は多いほど子どもの可能性が広がる」と本気で思っていました。
長女にはピアノ、水泳、習字、英会話。週4日は習い事がある生活でした。送り迎えは主に妻が担当していて、妻は毎日クタクタでした。それでも僕は「子どものためだから」と言い続けました。
転機は、長女が小学4年生の秋のことでした。
■ 長女が習い事の帰り道に泣いていた
その日、たまたま僕が長女をピアノ教室に迎えに行きました。
教室から出てきた長女の目が、赤くなっていました。
「どうした?」と聞くと、長女はしばらく黙っていました。車に乗り込んで、しばらく走ったところで、ぽつりと言いました。
「ピアノ、やめたい。もうずっとやめたかった」
「ずっと」という言葉が、胸に刺さりました。
「いつから?」と聞くと「3年生のときから」と言いました。1年以上、誰にも言えずに通い続けていたのです。
「なんで言わなかったの?」と聞くと、長女は静かに答えました。
「パパが頑張れって言うから。やめたいって言ったら怒ると思って」
■ 僕は娘の「やめたい」を聞ける父親ではなかった
家に帰って、妻に話しました。
妻は「実は私も気づいてた」と言いました。「何度かやめたそうにしてたけど、あなたが習い事に熱心だったから言い出せなかったんだと思う」と。
僕はその夜、自分がいかに一方的だったかを思い知りました。
子どもの可能性を広げたいという気持ちは本物でした。でもそれは、娘が何を楽しいと感じているかではなく、僕が「これをやらせたい」という親の都合を押しつけていただけだったのです。
■ 習い事を整理して、見えてきたこと
その週末、家族4人でテーブルを囲みました。
長女はピアノと習字をやめたいと言いました。水泳と英会話は続けたいと。次女は水泳だけ続けたいと言いました。
全部の意見を尊重して、習い事を大幅に整理しました。
すると不思議なことが起きました。
習い事が減ったことで、娘たちに「自由な時間」が生まれました。その時間に長女は絵を描くようになり、次女は料理に興味を持ち始めました。誰かに言われたわけでもなく、自分で見つけた「好きなこと」でした。
今、長女は大学でデザインを専攻しています。あの頃に自由な時間の中で夢中になって描いていた絵が、進路につながったのです。
■ 体験学習が教えてくれたこと
習い事を整理した代わりに、僕が意識したのは**「家族での体験学習」**でした。
お金をかけた習い事ではなく、週末に一緒に料理をする、近くの博物館に行く、キャンプで火を起こす——そういった体験が、娘たちの興味の幅を広げてくれました。
次女は家族でキャンプをきっかけに自然に興味を持ち、今は大学で環境について学んでいます。
習い事は「量」ではなく「質」だったのです。そして最高の体験学習は、親と一緒に過ごす日常の中にありました。
■ 娘たちへ、今伝えたいこと
習い事を整理したあの週末の家族会議は、今でも娘たちの記憶に残っているようです。
先日、帰省した長女が言いました。「あのとき正直に言えてよかった。パパがちゃんと聞いてくれてよかった」と。
遅かったかもしれないけれど、聞けてよかったと思います。
子どもの「やめたい」は、甘えではありません。それは子どもが自分の気持ちを親に伝えようとしている、大切なサインです。そのサインを受け取れる親でいることが、どんな習い事より大切な教育だと、今の僕は思っています。





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最終更新日  2026年05月28日 21時36分04秒
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