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このお方は京都は東寺におられまする帝釈天さまでございます。帝釈天様を一概に仏さまというのは、ちょっととまどいますが、ここはざっと流して続けさせていただきます。ただいま東寺は工事中とありまして、上野までお目見えくださったのです。象に乗ってのお姿はたおやかで、伏し目がちな面影が何ともイケメンなのであります。もともとはインドの神さまですって…そういえば少しエキゾチック。 人々を見守ってくださるそうです。 空海の立体曼荼羅図と称した博覧会。一堂に15体の仏さまが揃い、それは見事でした。もちろんお姿に癒やされる場合もあります。今回はおいでになられなかった不動明王さまは決してそうではありません。憤怒のお顔に炎を背負って…けれどもそのお心にあるのは相反したものと言われます。それを知ってこそ和ませて頂けるとものもございます。お写真で展示されていた東寺の不動明王さまは何故か憤怒の趣よりも慈愛の面持ちが感じられました。 本日、人気の帝釈天騎象像のみ撮影OKでした。こちらは正面からパチリ。 空海の築いた真言密教は仏教美術などにも貢献したとか。宗教にはそういう要素があるんですね。西洋ではキリスト教が大きく美術を育みました。それを堪能させて頂くのもひとつ。偶像崇拝は旧約聖書ではタブーとされていたようですが、やはり表現ですよ。見えないものを見せる、魅せて、豊かになるんじゃあないでしょうか…と、本日しおらしく思うビヨンヌでありました。
2019.05.27
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先日、知り合いからご案内頂いて木馬亭へ行ってまいりました。本日の出し物は2代目玉川福太郎13回忌追善興行でした。つまり浪曲です。浪花節とかうなり節とか言われますが、日本古来の伝統芸のひとつでしょう。アタクシはさほど造詣があるわけではないのですが、若かりし日より縁あって幾度か寄席通いをしたものでした。ですからホント久しぶり。三味線とあの調子は独特のものですねぇ。絞り出すような声をうなる、と言うのでしょうか。歌あり落語のような、う〜ん、ミュージカルのような(踊りはないけどね)。色々な芸能があるものです。一人でその世界へ人々を引っ張り込むのですから、浪曲師というのは凄いですね。結構若い人も客席に多く、伝統芸能が受け継がれているのがわかりました。 緞帳があるのも、今や珍しい。提灯が両脇に並び、出演したことのある芸人さん達の名前がここそこに。100人ちょいのキャパでしょうか。ちょうど和める雰囲気ですね。休憩時間にはアイスクリームが売られて、これでまた和気あいあい。二部構成で休憩も入れて約3時間。 日常からちょっと違う世界を楽しみました。 そしてお後は浅草寺へ足を延ばしました、と言ってもすぐですからね。さすがに仲見世はしまっていましたが、昼間の喧騒が嘘みたいに静まり返ったなかに、ライトアップされた浅草寺がありました。 ライトアップされた本堂も五重塔も厳かな佇まいでした。参拝する人も少なからず。こんな風情を見ると心和むのは日本人の血が騒ぐからでしょうかね。夜空を背景に輝く寺。ここは浅草、浅草寺。あさくらでらと言うんだと信じ込んでいた子供の頃から、ずいぶん時は流れ、こんな情緒にひたりきるビヨンヌでありました。
2019.05.07
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