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chiko619 @ Re:新参者(09/22) 「新参者」読みました。 東野圭吾さんは、…
kimiki0593 @ 相互リンク 初めまして、人気サイトランキングです。 …
Twist @ こんにちは! 遅ればせながらあけましておめでとうござ…
Twist @ こんにちは! 遅ればせながらあけましておめでとうござ…
Twist @ はじめまして^^ 先ほどこのロングインタビューを読み終え…
2009.11.07
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 内容でなく、本そのものがカタイ。
 コシのあるイイ紙を使ってるからのようだが、
 読んでいて、本を持つ手がとても疲れた(と言うかイタかった)。

 本には、やはり適度なシナリが必要なことが分かった。
 あまりに薄すぎて、頼りないペラペラなものは論外だろうが、
 その逆も、とてもヤッカイなものであると今回気付かされた。
 読むことに集中しきれないまま、最後まで読み切った。

さて、本著で言う「二重洗脳」とは、「ごほうび」と「恐怖」による「洗脳」。

カルト教団は、この「ごほうび」の魔力を最大限に利用しており、
また、このカラクリは、依存症のもたらす効果に極めて似ているのである。

薬物を使用すると、脳からドーパミンが無理矢理搾り取られ、神経の感受性が低下する。
すると、通常ならドーパミンが出て、開放感・幸福感が感じられるはずのことに対しても、
ドーパミンが出にくくなっているので、幸せを感じることができなくなってしまう。
そして、開放感・幸福感の不足を補おうと、また薬物に手を出してしまう……

本著ではこれを「失楽園仮説」とよび、度々登場する言葉となっている。
つまり、薬物使用が、日常的な幸福・楽園を喪失させてしまうという考え。
この悪循環は、タバコやアルコール、その他諸々の薬物によってだけでなく、
ギャンブルやゲーム、セックスにおいても発生する。

レバーを押すと気持ちよくなる、レバーを押すこと以外に楽しいことは何もない、

こんな実験を徹底的に行われたネズミは、もうレバーを押し続けるしかない。
カルト教団が用意する「暴力的な恐怖」の効果は絶大である。

   ***

  「人は他人にあいさつすべきだ」と思っていると、無視されると腹が立ちます。
  「先生は生徒から愛されるべきだ」と信じていると、嫌われると激しく落ち込みます。

  「残念だ」くらいで済むでしょう。(p.165)

本著「SETEP4」では、はまった脳をリセットする方法が紹介されている。
それは「気づき」の連鎖で「誤った思い込み」をリセットし、依存行動をストップすることで
ドーパミン神経を回復させ、安らぎ・幸せ・ストレス対処力を回復させる。
さらに、フラッシュバックを反復学習で克服し、依存症から解放されるというもの。

依存症に陥っている人にとっては、どの段階の行動もそう簡単なことではないだろう。
「思い込み」を「気づきの連鎖」で「リセットする」ところから、相当難しいと思う。
ましてや、それを受けて「依存行動をストップする」のは並大抵のことではない。
それでも、本著の中に示された実例は、そんな人たちにも光明となる可能性がある。





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Last updated  2009.11.07 16:16:10 コメントを書く
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