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chiko619 @ Re:新参者(09/22) 「新参者」読みました。 東野圭吾さんは、…
kimiki0593 @ 相互リンク 初めまして、人気サイトランキングです。 …
Twist @ こんにちは! 遅ればせながらあけましておめでとうござ…
Twist @ こんにちは! 遅ればせながらあけましておめでとうござ…
Twist @ はじめまして^^ 先ほどこのロングインタビューを読み終え…
2015.09.13
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カテゴリ: 経済・ビジネス
『地ブランド』 に書かれていた事柄でいうと、
 「モノに着目する特産品ブランド」に特化して書かれている感じの一冊。
 例えば「イチゴ」についての記述などには、
『ローマ法王に米を食べさせた男』 と共通するものが。

 それは、一般的な流通経路だと、地元の農協から経済連や全農を経て
 卸売市場、スーパーなどの小売店で「400円で売られるイチゴ」だと、
 農家の取り分は、せいぜい「130円程度」のものらしいのに、


  イチゴを農家が自ら運営する直売所で販売すれば、
  400円のイチゴは、直売所の販売手数料の15~20パーセントを引かれるだけで、
  手取りは、340円から380円となる。
  それを、イチゴのムース、イチゴ大福などにして直営店やレストランなどで販売すれば、
  さらに大きな付加価値が生まれる。
  そして、それらの活動に地域の人たちがかかわれば、
  地域の経済を活性化することもできる。(p.69)

そして、「なるほど」と納得させられたのは次の部分。

  「普通のもの」を観光資源として再発見するには、
  「外の視点」に切り替えて地元を見つめ直すということが不可欠である。(p.24)

確かに、外部の人たちが、自分たちの地域をどう評価するかが「問題」なのだから、

「灯台下暗し」と言うように、自分のことは自分では、なかなか気づきにくいもの。
とすれば、いかに外部人材とつながるかが、ポイントになるということだろうか。

   ***

さて、本著では、地域おこしについて、「発見力」「ものづくり力」
「ブランドデザイン力」「食文化力」「環境力」の5つの観点から述べている。

各章ごとに、まとめを載せてくれているので、読後に読み返すとき分かりやすい。

そして、それぞれの「まとめ」は、次の通り。

 「発見力」
  ・「地域の独自性(=パーソナリティー)はなにか」、とことん考える
  ・「よそ者」、特に都会も海外も知っている若者や女性の視点で見つめ直す
  ・都会やよその地域を安易にまねしない。

「ものづくり力」
 ・地域の特性に合ったものを栽培し、加工する。
 ・地域の環境や豊かさを大切にする。
 ・国内外の視察で得た学びを地域特性に合うようアレンジする。
 ・商品開発には、食感度の高い女性を巻き込む。

「ブランドデザイン力」
 ・ソフトと人材の開発にお金を使う。
 ・ものづくりを核に、体験メニューで消費者を巻き込む。
 ・徹底的に「田舎」の物語を織り込んで売る。
 ・長期的視野で地域全体をデザインする。
 ・地域同士、賢い田舎同士、知恵をつないでますます発展する。

「食文化力」
 ・特産品を売りたいなら、まずは地域の食文化、その背景を学ぶ。
 ・誰もが学習できるテキストと、体験できるワークショップを効果的に組み合わせる。
 ・アンテナショップやラボなど、文化を伝える「場」を作る。
 ・食を売り込む戦略で、次世代の「味覚と健康」を守る。

「環境力」
 ・地域の農家や加工業者など伝統的な生産者や作り手を表に出す。
 ・「環境のため」が、地域規模が持続可能のポイント。
 ・伝統的な建造物を大切にする。
 ・景観保護のために町全体のデザインに配慮する。





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Last updated  2015.09.13 13:01:20 コメントを書く


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