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chiko619 @ Re:新参者(09/22) 「新参者」読みました。 東野圭吾さんは、…
kimiki0593 @ 相互リンク 初めまして、人気サイトランキングです。 …
Twist @ こんにちは! 遅ればせながらあけましておめでとうござ…
Twist @ こんにちは! 遅ればせながらあけましておめでとうござ…
Twist @ はじめまして^^ 先ほどこのロングインタビューを読み終え…
2022.12.04
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カテゴリ: 文芸

 エール大学で博士号を取得後、父の秘書官として働き、
 神戸川崎財閥の創始者・川崎正蔵にその才覚を見込まれて、
 川崎造船所の初代社長となった松方幸次郎。
 彼は、日本に西洋美術専門の美術館を創設すべく、
 莫大な私財を投じてコレクションを作り上げる。

しかし、金融不安による業績悪化の責任をとって社長の座を退くと、
国内に持ち帰られた作品は売却されて散逸。
また、ロンドンの倉庫に保管されていたものは火災で焼失し、

戦後に発見され、フランス政府に接収されていた。

松方が鬼籍に入った翌年、内閣総理大臣・吉田茂は、
ゴッホ、ルノワール、モネ等、数百点もの著名画家の名作の返還に向け動き出す。
そして、コレクション蒐集に際し松方に協力した日本を代表する美術史家・田代雄一が、
コレクション返還のための代理人となってフランスに赴くが、
旧友・サルとの交渉は、その開始から思うように進展しない。
しかし、元川崎造船所社員・日置釭三郎からコレクションのこれまでの経緯を聞かされ、
気持ちを新たに粘り強く交渉を続けた田代は、遂に『寄贈返還』を成し遂げたのだった。

   ***

ボリュームと読み応えがある作品で、読了にはかなりの時間を要しました。
作品としての色合いは 『リーチ先生』
そして、日置釭三郎の物語がとってもイイですね。
巻末に掲載されている前国立西洋美術館館長・馬淵明子さんによる「解説」も秀逸です。





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Last updated  2022.12.04 15:09:39 コメントを書く


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