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chiko619 @ Re:新参者(09/22) 「新参者」読みました。 東野圭吾さんは、…
kimiki0593 @ 相互リンク 初めまして、人気サイトランキングです。 …
Twist @ こんにちは! 遅ればせながらあけましておめでとうござ…
Twist @ こんにちは! 遅ればせながらあけましておめでとうござ…
Twist @ はじめまして^^ 先ほどこのロングインタビューを読み終え…
2023.01.08
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カテゴリ: 文芸

マハさんの作品 の中でも、最大級のボリュームを誇る本作は、
 俵屋宗達、原マルティノ、中浦ジュリアン、伊東マンショ、千々和ミゲル、
 狩野永徳、織田信長、ヴァリニャーノら、歴史上の有名人が繰り広げる冒険譚。

   ***

「プロローグ」では、京都国立博物館研究員・望月彩が、6歳で『白象図』と出会い、
以降、30年以上も俵屋宗達を追いかけてきた様子が描かれます。
そんな彩を、マカオ博物館学芸員・レイモンド・ウォンは、自らが勤務する博物館に招き、


「第1章」では、セミナリオで学ぶ14歳の原マルティノと、同い年の俵屋宗達との出会いや、
宗達が12歳の時に、織田信長の面前で絵を披露するに至った経緯が描かれます。
さらに、織田信長の命により、狩野永徳がかつて『洛中洛外図』を描いた際の様子や、
新たな『洛中洛外図』描くことになった際、宗達がそれを手伝った様子も明らかに。
そして、この新たな『洛中洛外図』の披露後、信長は宗達にローマに行けと命じたのでした。

「第2章」では、ヴァリニャーノを団長とする4人の少年遣欧使節と共に、
宗達が長崎を出航し、ローマへと向かう様子が描かれます。
マカオ、マラッカ、コチン、ゴアへと船は進み、その後、再びコチンに戻ってから、
喜望峰を経てセント・ヘレナ島、リスボンを目指すのです。

   ***

  空を覆い尽くしていた暗雲が、少しずつ消えていく。

  大海原を揺るがしていた轟は、はるかに、かすかになっていく。
  風はまだ強く吹いている。
  が、その風を帆いっぱいに受けて、船は力強く波間を渡っていく。
  雲間から一条の光が差し込んだ。
  その光が帆柱(マスト)を照らし出す。


第2章の冒頭部ですが、本当にスゴイ……
まるで音楽を聴いているかのような、流れるような旋律と心地良いリズムに、
その光景がまざまざと目に浮かび、その中に包み込まれてしまいそう。
マハさん、まだまだ進化し続けていますね。





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Last updated  2023.12.31 10:32:52 コメントを書く


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