漁師町の小さなstudio

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2016年10月26日
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カテゴリ: お仕事
会社に新入社員Mさんがきた。
わたしにもようやく後輩ができたのだ。
職場は違うけど顔を見るたびに声をかける。

Mさん調子はどうだい?!
笑顔で挨拶をかわすのが今の楽しみ。

わたしと同じく職安のカウンセラーから求人の紹介を受けたそうな。
今日のランチはそのカウンセラーの話題で盛り上がった。

わたしももうすぐ一年が経過する。
この職場にご縁をいただいたカウンセラーの先生に改めて感謝したい。

親方は失職スレスレだったし、わたしが家計を支えるという覚悟が必要とされていた。
不安と絶望と焦り。
暗澹たる心理の深い所でわたしは潰れそうになっていた。

そんなわたしを救ってくれた人々の中には世間に流布している”夫がうつになった妻”という見方をするタイプとそうでないタイプがあった。
カウンセラーは後者である。
先生はわたしという一人の女性を支えてくれた。
女性、というより社会人としての自立を支援してくれた。

世間にはいろいろな境遇の人たちがいて様々な理由で稼いでいる。
働く事でその報酬を手にするのは社会進出の第一歩。
わたしには家事や育児も大切な仕事だがサラリーを手にする人生はもっと違う意味がある。

カウンセラーの先生は怯えるわたしの背中をおして丁寧に手を添え、導いてくださった。


新入社員Mさんも毎日カウンセラーの先生と面会していたそうな。
時には愚痴を漏らしたり。
時には涙を流して己をさらけ出し。
時には笑顔を褒めてもらったり。
社会に弄ばれていた自分にとって、どれほど心地よかったことだろう。


同じ会社の先輩後輩。
わたし達同じ男に泣かされて今があるんだね、って。

明日からまた元気に働こうと思う。
カウンセラーの先生に恩返しをしなくちゃね。





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最終更新日  2016年10月26日 23時40分07秒
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