1300年前に開山した真言密教の古刹である。
隣にある可睡斎(かすいさい)とは趣が違って一万年の森にひっそりと佇む風格を感じる所だ。
因みに可睡斎は600年前からの歴史を刻む曹洞宗専門僧堂である。
ここは多くの文化財や天然記念物などの寺宝があふれ、目の霊山としても有名である。
嬉しいのは油山寺の奥ゆかしさ。
多くの人々に開放された大自然の豊かさに加え、ご住職のお人柄や資料でしか見られないような宝物にも身近に触れる事が出来るのだ。
決して多くの人を雇っているわけではない。
ご住職自らがお札所でたった独り、座している。
時折咳払いをしながらバリトンの効いた美しい声でこんにちはと声をかけてくださる。
線香代は一束30円。
お土産売り場も有料駐車場もない。
手づくりの看板に味わいある書で説明書きされた案内も窺える。
質素で謙虚なご住職の様が伝わる度にわたしは心が動かされる。
宝生殿(ほうしょうでん)拝観は特にお薦め、300円。
安らぎとご利益の恵みを堪能し、時間の経過を忘れてひと時を過ごした。
箱根温泉へ 2016年07月28日
富士山こどもの国 2016年02月28日
クア&ハウス駿河健康ランド 2016年01月31日
PR
カレンダー