キンクス(というかレイ・デイヴィス)は、1960年代後半から10年ほどコンセプト・アルバム群を作り続けたが、それらは1975年の『不良少年のメロディ~愛の鞭への傾向と対策(原題:Schoolboys in Disgrace)』によって終わるとされる。同作品のリリース後、キンクスはRCAレーベルからアリスタへと移籍し、アリスタで最初にリリースしたのが本作『スリープウォーカー(Sleepwalker)』(1977年)である。こうした経緯から、本盤とこれに続く『ミスフィッツ(歪んだ映像)』(1978年)は、“キンクスのロックン・ロールへの回帰のアルバム”という位置付けが一般的になされる。