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2021年12月27日
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テーマ: ニュース(96838)
カテゴリ: ニュース
先の衆院選で落選し比例復活もできなかった石原伸晃氏が岸田首相の一存で内閣官房参与に就任したことについて、文芸評論家の斎藤美奈子氏は8日の東京新聞コラムに、次のように書いた;




「あれ、どうしたの? 落ちたんだよね試験」
「うん、オレ社長と友だちだからさ。仕事を手伝ってくれって」
「でも、落ちたんだよね正規の試験には」
「あれはオレの不徳の致すところだけどさ。勝負は時の運だから」

 時の運じゃねーし。筆記でも面接でも落ちたのだ。実力がないと判断されただけである。だが彼はシレツと社長室に出入りし、「参与」の名刺を持ち歩き、相応の報酬も支払われるという。

 この種のズル、割り込み、裏口入学的人事が横行すると、社員の士気は下がる。「あーあ、もうやってられねえや。落ちた奴を使う会社って何だよ。帰ろう帰ろう」となってもおかしくない。

 先の衆院選で落選し、比例復活もできなかった石原伸晃氏が岸田首相の一存で内閣官房参与に任命された。会社の人事ならまだいいが、彼は公職選挙法に基づく国政選挙で、東京8区の有権者に退場を命じられたのである。 たとえ法的に問題がなく国会議員ほどの権限はなくても、落選直後に政策に関与するポストに就くのは、選挙制度に対する冒涜に近い。

 「不徳の致すところ」というならば、失職した石原前議員はハローワークに行くといい。師走の風の冷たさを身をもって知るのがあなたのためだよ。
(文芸評論家)


2021年12月8日 東京新聞朝刊 11版 21ページ 「本音のコラム-裏口人学的人事」から引用

 選挙で落選した人物を半年も経たないうちに内閣の重要ポストに任命するという「裏技」が人々に違和感を与えるのは、この記事が言うように「選挙制度に対する冒涜」が感じられるからである。内閣が「法に触れるわけではないから、別にいいだろう」という態度で堂々と「裏技」使って恥じない態度を取るようになったのは、安倍内閣からではなかったかと思います。ところが、斎藤氏がこのコラムを書いた一週間後には、石原伸晃氏が代表を務める自民党東京都第8選挙区支部が、新型コロナウイルスの影響を受けた事業者を対象とする雇用調整助成金制度を利用して助成金を受け取っていたことが報道されて、世論がにわかに騒ぎ出し、石原氏は内閣官房参与を辞任することになるのである。政党支部が雇用調整助成金制度を利用すること自体は「法に触れるわけではない」のであるが、世間に違和感を与える事例が2つも重なると、さすがに「自浄作用」が働き出すということなのかも知れません。





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最終更新日  2021年12月27日 01時00分05秒


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